ベッドカバーの洗濯が必要な理由
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれています。
その汗はカバーやシーツが吸収しているため、一見きれいに見えても寝汗や皮脂で汚れています。
寝汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、ダニやカビの温床となってしまうだけでなく、アレルギー・皮膚トラブル・喘息などを発症する原因にもなりかねません。
よい睡眠環境を整えるためにも、こまめに洗濯し清潔なベッドカバーを使用することが重要です。
ふとんの虫を駆除する方法や予防する方法をもっと詳しく知りたい方は「ふとんに発生する虫の種類とは?駆除方法や予防のポイントもご紹介!」をご覧ください。
ベッドカバーの洗濯頻度
ベッドカバーは、マットレス全体を包み込むことで汚れを防ぐ役割があります。ベッドカバーの洗濯頻度は、週に1回行うのが理想です。
暑い夏はもちろんですが、寒い冬でも暖房を使用するため、気づかないうちに寝汗をかいています。
季節を問わず、1年を通して週に1回の洗濯を心がけましょう。
ただし、目に見える汚れがある場合は、洗濯頻度の目安に関係なく早めに汚れを落とすことが重要です。
【5つのステップ】ベッドカバーの洗濯方法
よりよい睡眠環境を整えるために、ベッドカバーを清潔に保つことは重要です。
洗濯頻度を守って洗濯していても、適切な方法で洗濯しなければ肌触りが悪くなってしまったり、生地を傷めてしまったりする恐れがあります。
ここでは、ベッドカバーの洗濯方法を5つのステップで解説します。
洗濯道具を揃える
まずは、ベッドカバーを洗濯するために必要なものを準備しましょう。
・大きめの洗濯ネット
・粘着カーペットクリーナー
・中性洗剤
・漂白剤
洗濯表示を確認する
必要なものを準備したら、ベッドカバーの洗濯表示を確認しましょう。
ベッドカバーを洗濯するとき、注目するべきなのは「洗濯処理記号」と「漂白処理記号」です。
洗濯処理記号
洗濯処理記号については、桶マークで示されています。
洗濯機で洗濯できるのか、手洗いなのか、水は何度が限度なのかを確認しましょう。
ベッドカバーは基本的に家庭で洗濯できるようになっていますが、もし「水洗い不可」のマークが書かれている場合はクリーニング店に相談するのがおススメです。
漂白処理記号
漂白剤は、カバーの黄ばみやシミを落とすのに効果的です。
洗濯処理記号と併せて、漂白剤の取り扱いに関する処理記号も確認しましょう。
漂白方法に関しては、三角マークで示されています。
三角にばつ印がついているマークのものは、漂白剤を使用できません。
また、酸素系漂白剤なら使用できるが、塩素系漂白剤は使用できないといったマークもあります。
酸素系漂白剤の使用を推奨されているものに塩素系漂白剤を使用してしまうと、色落ちしてしまう恐れがあるため確認を怠らないよう注意しましょう。
付着しているゴミを取る
洗濯表示を確認したら、いよいよお手入れ開始です。
まず、洗濯する前にベッドカバーについたゴミやほこりを取り除きましょう。
ゴミを取り除かず洗濯してしまうと、固まったゴミがベッドカバーに付着して取れにくくなる場合があります。
目に見えるゴミはしっかり取り除いてから洗濯することが重要です。
また、粘着性のカーペットクリーナーを使って、ベッドカバー全体をコロコロすると衣類の繊維や髪の毛を効率よく取り除くことができます。
特にボックス型のシーツの場合は、四隅にほこりやゴミがたまりやすいため念入りな掃除を心がけましょう。
シミ汚れがある場合はシミ抜きをする
シミなどの汚れがある場合は、洗濯機に入れる前に漂白剤を使用して汚れを落としましょう。
時間が経つにつれ落ちにくくなってしまうため、早めの対処が必要です。
ベッドカバーの色落ちが心配な方は、目立たない箇所に酸素系漂白剤を垂らして放置し、問題がないことを確認してから使用するとよいです。
シミ取りの方法について詳しく知りたい方は「【種類別】ふとんのシミ取り方法!注意点やシミ対策もご紹介」をご覧ください。
洗濯ネットに入れ洗濯する
ゴミを取り除いたら、洗濯ネットに入れて洗濯しましょう。
洗濯ネットに入れないでそのまま洗濯すると、摩擦によって生地が傷んでしまったり、他の洗濯物と絡まって取れなくなったりしてしまいます。
洗濯ネットに入れるときは、ベッドカバーをじゃばら折りにして入れると汚れ落ちのムラも少なく済みます。
また、ベッドカバーが洗濯機に入りきらない場合は、桶に洗剤を混ぜた水をためて、手洗いするのもおススメです。
洗濯するときのポイントと注意点
洗濯洗剤やコースに悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ベッドカバーを洗濯するときに使用する洗剤とコースについて解説します。
洗濯洗剤は「中性洗剤」を使用する
ベッドカバーの洗濯には中性洗剤を使用しましょう。
ただし、粉末洗剤の多くは弱アルカリ性です。
弱アルカリ性洗剤は洗浄力が強いため、汚れを落としやすい一方で生地にダメージを与えやすくなります。
ベッドカバーを長持ちさせたい場合は、使用を控えるのが無難です。
また、洗剤に蛍光増白剤が含まれているかをチェックしましょう。
蛍光増白剤は、白い生地をより白くするものです。
淡い色のベッドカバーは色ムラが出てしまう恐れがあるため注意しましょう。
洗濯コースは「大物洗いコース」を使用する
洗濯機のコースは洗濯処理記号のマークを参考に、適切なコースを選択しましょう。
ただし、自宅の洗濯機に大物洗いコースがある場合は基本的にこのコースを使用するのがおススメです。
デリケートな素材を優しく洗いたいときは、手洗いコースやおしゃれ着コースで洗濯するのもよいです。
柔軟剤や洗濯のりの使いすぎに注意する
柔軟剤は柔らかく肌触りのよい仕上がりになり、洗濯のりはシワを防ぐなどのメリットがあります。
一方で、ベッドカバーの吸水性が落ちてしまったり、敏感肌の方はかゆみを生じたりする恐れがあります。
柔軟剤や洗濯のりは、メリット・デメリットを知ったうえで使用することが重要です。
血液やおねしょ汚れは早めに落とす
ベッドカバーに血液やシミなどの汚れを見つけたら、早急に対処しましょう。
寝汗やおねしょなどによるシミは無色透明のものが多く、すぐに対処すればきれいに汚れを落とせます。
特に血液のシミは時間が経てば経つほど落としにくくなってしまうため、汚れたら速やかに30度以下の水またはぬるま湯で洗い流しましょう。
おねしょへの詳しい対処法を知りたい方は「時間が経ったおねしょふとんこそ放置しない!お悩み別で対処法をご紹介」をご覧ください。
ベッドカバーの乾燥方法
洗濯が終わったら、すぐに乾燥させましょう。
乾燥させるのに時間がかかってしまうと、雑菌が繁殖し生乾き臭の原因にもなってしまいます。
ここでは、ベッドカバーを乾燥させる方法とポイントを解説します。
自然乾燥する
洗濯表示にある正方形の中に線が書かれているマークは、自然乾燥の方法を示しています。
線の本数や方向によって、「天日干し」「日陰干し」「つり干し」「平干し」のいずれかを表しているため、参考にしましょう。
天日干し
屋外に干す場合は、日当たりと風通しのよい場所に干しましょう。
物干し竿が2本あるときは、ベッドカバーをM字型になるように干すと風や日にあたる面積が増え、乾きも早くなります。(M字干し)
物干し竿が1本しか使えない場合は、物干し竿にハンガーを2本掛け、その上から覆い被せるようにベッドカバーを掛ける方法がおススメです。(A字干し)
また、ベッドカバーにはさまざまな種類があり、マットレスに被せながら周囲に入っているゴムで固定するボックスシーツを使用している方も多いのではないでしょうか。
ボックスシーツは四隅までしっかり広げて干すのが難しく、ゴムの部分が乾きにくかったり、シワになりやすかったりと干し方に悩みます。
ボックスシーツを干す場合は、2本のハンガーにシーツのゴムをかけ、U字になるように干すのがおススメです。
ゴムが入っている部分にもしっかり風を通せるため、四隅だけが生乾きになるといった悩みも解消されます。
どの方法であれ、風でベッドカバーが飛ばされないように洗濯バサミで固定するのを忘れないように注意しましょう。
部屋干し
天日干しするには天気が心配という場合や、花粉対策をしたい場合は部屋干しがおススメです。
部屋干しするときは、風通しのよい場所で干しましょう。
室内にベッドカバーを広げて干せる場所や大きな物干し竿がない場合は、ベッドカバーをハンガーの幅に合わせて縦長にたたみ、2本のハンガーに通して干したり、椅子を4脚使ってベッドカバーを広げて干したりするのもおススメです。
また、室内に干すのであれば、扇風機やエアコン・サーキュレーターなどを活用することで、より効率的に乾かせます。
乾燥機を使用する
乾燥機の使用に関しては、正方形の中に丸が書かれているマークで示されています。
乾燥機使用不可のマークのものに、乾燥機をかけてしまうとベッドカバーが縮んでしまったり、生地が傷んでしまったりする恐れがあるため注意しましょう。
自宅の乾燥機
乾燥機を使用する場合は、ネットからベッドカバーを取り出して、なるべくカバーだけを入れて乾燥させましょう。
ネットに入れたまま乾燥させたり、他の洗濯物と一緒に乾燥させたりするとカバーが乾きにくくなり、生乾きの原因になってしまうため注意が必要です。
コインランドリー
洗濯するカバーが多い場合や、天候が悪い日が続く場合はコインランドリーを活用しましょう。
コインランドリーの乾燥機は、容量が大きいため複数枚まとめて乾燥できます。
短時間でしっかり乾かせるうえに、ダニを死滅させることにも効果的です。
また、洗濯と乾燥を同時に行うこともできるため、時間に余裕のある方はぜひ活用してください。
他の寝具カバーの洗濯方法とは
ベッドカバーだけでなく、枕カバーやふとんカバーなど他の寝具のカバーも同じように汚れがたまっています。
特に、頻繁に洗濯を行うべきなのは「枕カバー」です。
枕カバーは頭や顔など直接肌に触れるため、頭皮や汗が染み込みやすくなっています。
清潔に保たないと、ニキビなどの肌トラブルを招く恐れがあるため、こまめな洗濯が必要です。
枕カバーの上にタオルを強いて、こまめにタオルを交換すると洗濯も楽になります。
枕カバーの洗濯頻度や洗濯方法については「枕カバーの清潔を保つ理想の洗濯頻度は?洗う際の注意点もご紹介!」をご覧ください。
また、ふとんカバーも週に1回の洗濯が必要なため、ベッドカバーとまとめて洗濯するのがおススメです。
「ふとんカバーを洗濯する頻度は?洗濯方法とキレイに仕上げるコツ」を参考に、ふとんカバーの洗濯方法も確認してみましょう。
まとめ
今回は、ベッドカバーの洗濯・乾燥方法や洗濯する際のポイントについて解説しました。
ベッドカバーは睡眠に欠かせないアイテムです。
毎日使用するからこそ、目に見えない汚れがたくさん付着しています。
アレルギーや肌トラブルを防ぐためにも、週に1回の定期的な洗濯を心がけましょう。
ベッドカバーを清潔に保ち、より快適な睡眠環境を整えてください。
また、カバーだけでなくふとんについたシミなどの汚れが落ちない場合や大きな寝具のクリーニングをお考えの方は「おうちdeまるはち」がおススメです。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
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