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時間が経ったおねしょふとん【シミが気になる】

おねしょの対処はスピード勝負ですが、打つ手が無いというわけではありません。
そのため、おねしょふとんは決して放置せずに、ぜひ以下のことに取り組んでみて下さい。
漂白剤を使う
実は時間が経ってしまうとシミであるたんぱく質が汚れとなり、簡単に落とすことが難しい汚れへと変化してしまいます。
完全にシミを落とすことはできないかもしれませんが、ある程度のシミ汚れを落とすのに効果が期待できる1つ目の方法は「酵素系の漂白剤を使う方法」です。
ただしふとんの生地が色物の場合、色落ちを起こす可能性があるため、注意が必要です。
念のため目立たない部分で試しに使ってみることをおススメします。
【部分的にシミがある又は洗えない寝具の場合】
- ①シミがふとんの一部分にある場合は歯ブラシや綿棒などを使い、直接漂白剤をシミ部分にポンポンと軽く当てます
- ②漂白剤の注意書き通りの時間つけ置きしてください
- ③40℃程度のぬるま湯で洗い流します
- ④乾いたタオルやペットシート、オムツなどで押しながら水分を吸収します
- ⑤しっかり乾燥させます
歯ブラシや綿棒を使用する際にゴシゴシと強く擦ったり、叩いたりするとふとんの繊維をいためてしまうので要注意です。
また、④の押し拭きをしっかりしないと漂白剤の成分や香りが残る場合もあるので気をつけながら行うことが大切です。
⑤の乾燥工程も重要です。
天日干しができないようであれば、ふとん乾燥機やドライヤーを活用しましょう。
【全体的にシミがある又は丸洗い可能な寝具の場合】
シミが広範囲にある、又は丸洗いができる寝具の場合は、お風呂の浴槽を使うと便利です。
- ①直接漂白剤をシミ部分にポンポンと軽く当てます
- ②漂白剤の注意書き通りの時間つけ置きしてください
- *このとき浴槽の使用をおススメします。つける温度は40℃程度が理想的です。
- ③つけ置き後に、洗濯機に入る寝具であれば洗濯機で洗浄し、入らない大きなものは浴槽で足踏みして洗う
- (④以下は浴槽を使用した場合の手順)
- ④ふとんを裏返し、両面を洗う
- ⑤浴槽の栓を抜き、再度足踏みして水気を出し切る
- ⑥シャワーでふとんをすすぎ、水切りする
- ⑦浴槽のフチにふとんを掛けて、1時間ほど水分を流し出す
- ⑧2~3日ほど天日干しでしっかり乾燥させる
大きな寝具を洗濯すると完全に乾かすまで時間が掛かりますが、湿ったままだと雑菌やカビの発生原因になり、ダニの心配も出てきます。
天気が悪い、冬で乾きにくいなどの場合はふとん乾燥機の他にホットカーペットや床暖房を活用し、しっかり乾燥させることもおススメです。
その際に乾燥時間は2時間程度とし、カーペットはあらかじめ掃除機でホコリや汚れを吸い取ってから行うことが大切です。
ただし、くれぐれもホットカーペットや床暖房の稼働中にふとんを敷いた中で眠らないでください。
熱中症や低温やけどなどのリスクがありきわめて危険です。
また、高熱になりがちなので必ず側で時々確認しながら温めるようにしましょう。
クエン酸水+重曹を使う
シミを落とす際にもう1つ有効なのが「クエン酸水+重曹を使う方法」です。
手順は以下の通りです。
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①クエン酸水をつくります
クエン酸:小さじ1杯と水:200ml
このときぬるま湯を使うとクエン酸が溶けやすくなります。スプレー容器に入れて溶かします。
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②気になるシミ部分にクエン酸水をスプレーします
ここではちょっと濡れすぎかなと感じるくらいスプレーをし、スプレー後数分間染み込むまで置くのがポイントです。
スプレーをする時は、シミの外側から内側に向かってかけていくと、シミが残りにくくなります。
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③クエン酸水を吸い取ります
乾いたタオルなどで、軽く叩きながら吸い取ります。
*シミが濃い場合は②と③を数回繰り返すと、より効果的です。
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④スプレーをした部分に、重曹をかけていきます
スプレー部分を覆うように、重曹を薄くふりかけます。
タオルなどを使用し、ふとんに重曹を馴染ませて重曹に残った水分を吸収させます。
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⑤重曹を払い掃除機で吸いましょう
タオルで重曹を払いながら拭き取ります。
2時間程度ふとんを乾燥させて残っている重曹を、掃除機などで吸引します。
お湯を使って洗うのが面倒という方は、クエン酸スプレー+重曹での方法をぜひ試してみてください。
時間が経ったおねしょふとん【臭いが気になる】

表面は乾いていても何だかアンモニア臭がする・・というお悩みもよく耳にします。
寝具の繊維の奥に残っているおしっこの臭いが取り切れていないことも・・
ここではふとんについたおねしょの臭いを落とすために有効な方法を2つご紹介します。
クエン酸を使う
おねしょをしたふとんが臭う原因は、外部の雑菌がおしっこの成分を分解することで発生するアンモニアです。
アンモニア臭をしっかり落としておかないと嫌な臭いがして使用する際に不快感が生まれてしまいます。
アンモニアはアルカリ性ですので、臭いの除去にも酸性の性質をもつ「クエン酸」が有効です。
クエン酸はシミ取りのときと同様に水で薄めてクエン酸水にして使います。
手順は以下の通りです。
- ①水(ぬるま湯)200mlに小さじ1杯分のクエン酸を入れ、クエン酸水を作ります
- ②スプレーボトルに入れたクエン酸水を、おねしょの臭いが気になる箇所にたっぷりスプレーする
- ③タオルやペットシート、オムツ、マイクロファイバーなどで水分を吸い取る
お酢スプレーをつくる
クエン酸がご家庭にない場合、お酢でも代用ができます。
お酢スプレーの作り方は水5mlに対して、同量のお酢50ml程度を混ぜ合わせます。
そのあとの手順は上記と同様ですが、注意点としては、スプレーの作り置きをしないことです。
時間が経過するとお酢の臭いがキツくなることがあるため、使用するタイミングで作るようにしましょう。
おねしょふとんをキレイにする際に気をつけること

おねしょによるシミや臭いに気が付くと「早く何とかしなければ」と焦るものです。
しかし、間違った処置のせいでふとんがより臭ってしまったり、汚れが落ちにくくなることもあるので十分に注意が必要です。
消臭・除菌スプレーに頼りすぎない
おねしょで時間が経過し、臭いが強かったり雑菌が気になったりした場合にとりあえず消臭・除菌スプレーを使いたくなりますが、これはおススメできません。
なぜなら、おねしょをした部分の根本の原因を放置して表面的に消臭・除菌スプレーをかけてもあまり効果がないどころか、かえって臭いを強めてしまったり、シミを広げてしまう恐れがあるためです。
もし使用したい場合は、シミや臭いに有効な対処法を実践し、適切な処置を行ったあとに補助的にスプレーをするようにしましょう。
しっかり乾燥させる
これまでご紹介してきた通り、寝具にスプレーを吹きかけ水分を含ませてシミや臭いの対処を行うので、乾燥を怠ってはいけません。
乾燥が不十分だと、せっかくキレイになった部分に再び雑菌が繁殖し、嫌な臭いやカビの原因になる恐れがあります。
天日干しの他にサーキュレーターやエアコンの風に当てておくと乾きが早くなるのでおススメです。
自宅での対処法で満足いかなかった場合は

自宅で頑張ってみたけれど臭いが落ち切らない場合や、大切なふとんやデリケートな素材のものにおしっこのシミができてしまった場合には、無理に自分でやろうとせずプロにお願いすることも有効な方法です。
ふとんクリーニングを利用する
「おうち de まるはち」は、ふとんクリーニングの専門家がしっかり汚れの種類を見極め、丁寧に水洗いをしていきます。
しっかり乾燥させるのでふっくら清潔に安心してお使いいただけます。
例えばシングルサイズの敷きふとんは1枚9,800円(税込10,780円)でクリーニングが可能です。
集荷・配送料は無料です!
スタッフがふとんの集荷に伺う際、ふとんの状態を一枚一枚確認します。
そのとき、おねしょの部分や気になることなど遠慮なくご相談ください。
詳しく確認したい方は「おうち de まるはち」をご覧ください。
まとめ

おねしょで汚れて時間が経ったふとんも、正しい対処を実践することでシミや臭いの軽減が期待できます。
おねしょふとんでお悩みの方は、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。
家族がおねしょや粗相をしてしまっても大らかな気持ちをもって、適切にふとんやマットレスのお手入れをしっかりとしていきましょう!
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