毛布とふとんをかける順番は?適切なかけ方であたたかさがアップ!
寒くなると掛けふとんだけではなく、毛布も併せて使用する方が多いのではないでしょうか? しかし、毛布とふとんをかける順番によってふとん本来の保温性を損なってしまったり、寝苦しくなってしまったりする恐れがあります。
この記事では、適切な毛布とふとんをかける順番や寒さの対処法についてご説明します。 毛布やふとんの素材によって変わるため、使用している寝具がどの素材でできているのか確認しながら参考にしてください。 |
【毛布とふとん】あたたかくなる順番寒くなると掛けふとんと毛布を組み合わせて寝る方も多くなります。 その際どの順番でかけるかによって、あたたかさが変わります。
では、掛けふとんと毛布はどのような順番でかければもっともあたたかく使用できるのでしょうか? 掛けふとんの種類ごとにご説明します。
羽毛ふとんの場合掛けふとんに羽毛ふとんを使用している場合、毛布の素材によって順番が変わります。
綿やウールなど天然繊維の毛布の場合は、羽毛ふとんの下に掛けしょう。 天然繊維の毛布は吸放湿性に優れているため、汗による湿気を吸収して快適な環境を保ってくれます。 特にウールは湿気を熱に変えてくれるため、よりあたたかく眠れるでしょう。
アクリルやポリエステルなどの化学繊維でできている毛布の場合は、羽毛ふとんの上がおススメです。 吸放湿性にあまり優れていないため、羽毛ふとんの下にすると湿気がこもりやすくなり、蒸れの原因となります。 また羽毛ふとんそのものが吸放湿性に非常に優れているため、身体と羽毛ふとんの間に化学繊維の毛布を挟むと、羽毛ふとんの機能を損ねてしまう可能性があります。
化学繊維の毛布は羽毛ふとんの上にかけ、羽毛ふとんの保温性を高めましょう。
さらに注意したいのは、毛布の厚みや重さです。 厚みがあり、重たい毛布を羽毛ふとんの上にかけると、羽毛ふとんがつぶれてしまう可能性があります。 その結果、羽毛ふとんのボリュームが減り、保温性の低下につながります。
また身体の上に直接毛布をかける場合でも、重さが気になり寝づらいと感じるケースが。 羽毛ふとんのよさである「軽さ」が感じられなくなる恐れがあるため、なるべく薄手の毛布を使用してください。
化学繊維や綿のふとんの場合掛けふとんが化学繊維や綿でできているものを使用している場合、毛布は掛けふとんの下がよいでしょう。 化学繊維や綿のふとんは、羽毛ふとんと比べると保温性が劣ります。 そのため身体と掛けふとんの間に毛布があれば身体を保温してくれるため、掛けふとんから熱が逃げにくくなります。
このとき使用する毛布は天然繊維でできているものがおススメです。 吸放湿性に優れているため、あたたかく眠れるでしょう。
しかし綿毛布は避けた方がよいかもしれません。 暖房などにより空調の整った部屋や赤ちゃんに使用するのであれば問題ありませんが、綿毛布は保温効果が低いため、使用すると寒く感じることがあります。
なるべくウールやシルク・カシミアなどの毛布を使用するようにすると、あたたかく快適に過ごせるでしょう。
羽毛ふとんの保温効果アップにはタオルケットもおススメ
羽毛ふとんの保温性を高めたいのであれば、タオルケットを羽毛ふとんの上にかける方法もおススメです。
羽毛ふとんの魅力は温かさと軽さ。 厚手の毛布を羽毛ふとんの上にかけたとき、重さが気になる方もいるでしょう。 その場合は、毛布の代わりにタオルケットを羽毛ふとんの上にかけても羽毛ふとんの保温性を高められます。 羽毛ふとん内の暖かい空気を閉じ込め、外の寒い空気が入り込むのを防ぎます。
さらに羽毛ふとんの保温効果を高めたいのであれば、羽毛ふとんと毛布・タオルケットの3種類を使いましょう。
下から天然繊維の毛布、羽毛ふとん、タオルケットの順番でかければ、それぞれのよさを最大限に引き出せます。
またタオルケットは洗濯がしやすいため、お手入れがしやすく清潔さをキープできます。
毛布とふとんを使用しても寒いときの対処法
保温効果を高められるように毛布とふとんを使用していても、まだ寒いと感じることもあるでしょう。 そのときに試してほしい対処法をご紹介します。
少しの工夫で、さらにあたたかく過ごせますのでぜひ試してみてください。
ふとんの湿気を除く湿気を溜め込んだふとんは本来の保温性を発揮できません。 ふとんの湿気を取り除き、保温効果を高めましょう。
人は毎晩コップ1杯分の汗をかきます。それは寒い冬でも同様です。
湿気が溜まったままのふとんを使用していると、ふとんがうまく空気を取り込めなくなり保温性が低下してしまいます。 またダニやカビが発生する原因にもなり、快適な睡眠環境を作りにくくなります。
ふとんの湿気は定期的に取り除きましょう。 ふとんの湿気はふとんを干したり、ふとん乾燥機を使用したりすれば除湿できます。
天日干しでもよいですが、陰干しでも十分湿気は除去可能です。 風通しのよい場所に干し、ふとん全体に風が行き渡るようにしましょう。 扇風機などを使用して空気を循環させるようにするとより効果的です。
天日干しの場合は1~2時間を目安に行うとよいでしょう。 羽毛ふとんの場合は必ずカバーをつけた状態で干してください。 直射日光が羽毛ふとんにあたると、側生地や羽毛を傷める可能性があります。
陰干しと天日干し、どちらも湿気が少ない日に行いましょう。 雨の日の翌日は湿気が多いので避けてください。 また、早朝は湿気が多いため、10~15時がよいです。
天候に恵まれなかったり、制限があったりしてなかなか外に干せない方は、ふとん乾燥機の使用がおススメです。 寝る前にふとんを温めておけば、足の冷え防止にもなります。
足の冷えでお困りの方は、こちらの「ふとんに入っても足が冷たい!安眠のための対処法とは?」もご覧ください。
敷き寝具をグレードアップさせる寒さ対策として掛けふとんに意識がいきがちですが、敷きふとんや敷きパッドを温かいものにすると、より効果的な寒さ対策ができます。 厚めな敷き寝具にしたり、保温性の高いものにするとよいでしょう。
敷きパッドはウールなど保温性の高い素材を使った厚みのあるものにするとさらに温かくなります。
ただし、ここで注意したいことは熱がこもりすぎないようにすることです。 熱がこもりすぎたりふとん内の湿度が高すぎたりすると、寝苦しく感じて睡眠の質が下がります。
質のよい、快適な睡眠を得るためには寝床内気候条件も重要なポイントです。 寝床内気候条件とは、寝ている間のふとん内の温度や湿度のことです。 理想的な寝床内気候条件は「温度33±1℃」「湿度50±5%」といわれています。
マイクロファイバーを使用しているものは確かに温かいですが、主にポリエステル素材でできています。 吸放湿性があまりよくないため、蒸れや静電気が起きやすいです。
熱がこもって暑すぎたり、湿度が高すぎたりしないように、天然繊維が使用された吸放湿性に優れたものを選ぶようにしましょう。
暖房器具を利用するふとんをあたためる暖房器具も活用しましょう。 先ほどご紹介したふとん乾燥機のほかに、電気毛布や湯たんぽなどもふとんをあたためてくれます。
湯たんぽと聞くと、少し古臭いイメージを持つ方もいるかもしれません。 しかし最近は昔ながらの金属製の湯たんぽだけでなく、プラスチック製のものなどさまざまな素材のものが販売されています。 加熱方法もお湯入れ式ではなく、電子レンジ対応のものや充電式のものなど使用しやすいものが登場しています。 おしゃれで使い勝手のよい商品もたくさんあるため、ぜひ使いやすく自分にピッタリなものを探してください。
電気毛布や湯たんぽを寝ている間も使用したいと考えている方もいるかもしれませんが、それは避けてください。
人はだんだん体温が低下していくことで深い睡眠へと入っていきます。 電気毛布をつけっぱなしにしたり、湯たんぽを入れたままにしたりしていると、体温の低下を防いでしまうため睡眠の質が低下します。
また電気毛布の場合は温めすぎて脱水症状を起こしてしまったり、寝苦しくなったりする可能性もあるため、ふとんに入るときに電源を切りましょう。 低温やけどになる危険性もあります。
暖房器具は非常に便利ですが使い方を守り、心地よい睡眠が得られるように注意してください。
羽毛ふとんが温かくないと感じたら?
ここまで保温性を高められる毛布とふとんの使い方や、対処方法についてご説明しました。 しかし羽毛ふとんを使っている方の中には、これらの方法を試したのに寒いと感じる方もいるかもしれません。 また羽毛ふとんを以前と同じように使用しているのに、あたたかさがないと感じている方もいるのではないでしょうか?
そのように感じた方は、羽毛ふとんのクリーニングや打ち直しがおススメです。
羽毛にゴミが付着したり絡まったりすると羽毛ふとんのボリュームが下がってしまいます。 すると羽毛ふとんの保温性が低下し、本来の温かさが得られなくなることがあります。
羽毛ふとんのクリーニングを行えば羽毛に付いたゴミが除去され、羽毛ふとん本来の保温性や吸放湿性が回復するでしょう。 羽毛ふとんのクリーニングは年に1回行うことをおススメします。 さらに詳しく知りたい方は、こちらの「【ふとんクリーニング】業者に依頼すべき7つのワケ|頻度・タイミングは?」をご覧ください。
また羽毛ふとんを使用して5~10年程経過している場合は、羽毛ふとんの「打ち直し」を検討してください。 羽毛ふとんの打ち直しとは、古くなった羽毛ふとんをリフォームすることです。 羽毛ふとんの打ち直しについて詳しく知りたい方は、こちらの「羽毛ふとんの打ち直しとは何?打ち直しをする目安やメリットをご紹介」をご覧ください。
まとめ
掛けふとんと毛布の保温性を高める使い方は、使っているふとんや毛布の素材によって異なります。 自分が使用しているものが何でできているのかを確認し、もっとも効果的な使い方をしましょう。 羽毛ふとんの場合、毛布だけでなくタオルケットも併せて使用すると、さらに保温性が高まります。
また掛けふとんと毛布の使い方を工夫しても寒いと感じる方は、次の対処法を試してください。 • ふとんの湿気を除く • 敷き寝具をグレードアップさせる • 暖房器具を利用する
ただし対処法にも注意点があります。 守らないと質のよい睡眠が得られない可能性があるため、十分注意をしてください。
同じふとんや毛布を使用していても、使い方によって保温性が大きく変わります。 あたたかく快適な睡眠を得られるよう、適切な使い方をしましょう。 |
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