羽毛ふとんの打ち直しとは何?打ち直しをする目安やメリットをご紹介
「羽毛ふとんのボリュームがなくなってきた…」 「においや汚れが気になる…」
そんなときは「羽毛ふとんの打ち直し」がおススメです。 打ち直しをすれば、愛着の湧いたふとんを新品のように蘇らせることができるかもしれません。
さらに、買い替えよりもコスト面・環境面で大きなメリットを得られる可能性も。
この記事では、羽毛ふとんの打ち直しをするメリットや目安などについてご紹介します。 羽毛ふとんの打ち直しを検討している方はもちろん、買い替えを検討されている方も、ぜひご覧ください。
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羽毛ふとんの打ち直しとは?
ふとんの打ち直しとは、ふとんをリフォームして作り直すことです。
昔はふとんに使われている「綿」を、棒で打ち、種殻を取り、ふっくらさせる工程を「綿を打つ」といいました。 「打ち直し」は、古くなったふとんをもう一度打ち直すことからそう呼ばれています。 現在は綿だけでなく、羽毛ふとんの場合でも「打ち直し」と呼びます。
よく打ち直しと混同されがちなのが、羽毛ふとんの「リサイクル」。 リサイクルは廃棄処分されたふとんの羽毛を再利用します。 しかし「打ち直し」は現在使っているふとんの羽毛を取り出し、洗浄・乾燥・殺菌・補充を行なって作り直します。
廃棄された羽毛を利用する「リサイクル」と、現在使っている羽毛を使う「打ち直し」。 よく似ていますが、しっかり区別しましょう。
実は3種類ある!羽毛ふとんの打ち直しの工程
基本的な打ち直しの工程は、羽毛を取り出してゴミを取り、洗浄し、新しい側生地で仕上げる、の3段階です。
プレミアムダウンウォッシュ仕上げは、ふとんを解体し、中の羽毛を個別に専用洗浄機で水洗いします。 その後羽毛の汚れを取り除き、必要に応じて羽毛を補充した後、新しいふとん生地で仕立て直します。
ダウンウォッシュ仕上げは、ふとんの状態のまま水洗いし、乾燥させ新しいふとん生地で仕立て直しをしたものです。 羽毛ふとんを丸洗いした後に解体する点が、プレミアムダウンウォッシュ仕上げと大きく異なります。
ふとん生地交換仕上げは、ふとんの洗浄は行わず、そのまま解体し、新しいふとん生地で仕立て直しをするので汚れや臭いは残ってしまいます。
「羽毛ふとんの打ち直し」といっても、どのような方法で行うかによって、仕上がり方も価格も変わります。 依頼する業者がどのような方法で打ち直しを行なっているのか、確認することをおススメします。
羽毛ふとんの打ち直しをするメリット
古い羽毛ふとんがよみがえる「打ち直し」。 新しく買い替えるのではなく、打ち直しをするメリットは何があるのでしょうか?
サイズ変更やボリューム調整ができる使っているうちにサイズの変更や、ボリュームを調整したいと考える方もいるでしょう。 お子様の成長や、結婚・出産などのライフステージの変化に合わせて、使うふとんのサイズが変わることもあります。
実は打ち直しをする時に、サイズ変更やボリューム調整が可能です! こまやかな微調整にも対応してくれることが多いため、買い替えるよりも自分にピッタリな羽毛ふとんにすることができます。
買い替えより安い場合も羽毛ふとんに使われている羽毛は、さまざまな理由で年々高騰しています。 そのため羽毛ふとんそのものの値段が高騰傾向にあります。
現在使っている羽毛ふとんと同品質に買い替えようとすると、思いのほか高い出費になったり、同等の予算ではグレードの低いものになってしまったりすることも。
一方、打ち直しでは、現在使われている羽毛を利用します。 サイズや実際に行われる打ち直し方法にもよりますが、羽毛ふとんのグレードを下げず、買い替えるより低コストで再利用できます。
エコにつながり大切な想いも引き継がれる羽毛ふとんには多くの羽毛が使われています。 羽毛はアヒルやガチョウなどの動物の毛。 買い替えるとなると、その分大量の動物の毛が必要になるのです。
打ち直しの際、不足分の羽毛を補充することはありますが、新しい羽毛ふとんを作るより圧倒的に少ない羽毛の量で済みます。 またゴミを増やさない観点から見ても、打ち直しは地球環境を守る大きなメリットになります。
さらに大切な思い出が詰まっている羽毛ふとんもあるでしょう。
このような「想い」も打ち直しなら大切に引き継ぐことができます。
羽毛ふとんの打ち直しをするデメリット羽毛ふとんの打ち直しには、多くのメリットがあります。 しかしデメリットも…。
どのようなものがあるのでしょうか?
側生地を再利用できない打ち直しをする過程で、どうしても羽毛を取り出すためにふとんを解体しなければいけません。そのため解体された側生地は破棄されてしまいます。
現在使われている側生地を気に入っている方にとっては、注意が必要になります。
羽毛ふとんの打ち直しをする目安古くなった羽毛ふとんをよみがえらせる打ち直し。 どのようなタイミングで打ち直しをすればよいのでしょうか?
打ち直しを検討する7つのポイントをご紹介します。
5年以上使用している使用して5年以上経過しているのであれば、側生地がキレイでも、汗や皮脂がふとんの内部まで染み込んでいることが多いです。また気がつかないうちにボリュームダウンしている可能性も。
そのため5年以上10年以内が基本的な打ち直し時期の目安といわれています。
側生地が汚れたり痛んだりしてきた側生地が汚れていると、中の羽毛にまで汚れが広がっている可能性が高いです。 中の羽毛までキレイに洗浄することは、お家では難しいため、衛生面的にも打ち直しでのケアがおすすめ。
また側生地に痛みがあると、羽毛が飛び出しやすくなったり、ファイバーという毛切れした細かい羽毛を寝ている間に吸い込んでしまったりすることがあります。 打ち直しをして、新しい側生地に変えることがおススメです。
全体的にボリュームがない羽毛は使っていると、少しずつ壊れたり、絡み合ったりするため、だんだんボリュームが下がってきます。 特に襟元や身体とこすれる部分は、ほかの部分よりも早くボリュームが低下します。
ボリュームが下がると、羽毛ふとんの魅力である保温性も下がるため、注意が必要になります。
羽毛の偏りや飛び出しがある羽毛の偏りは、羽毛同士の絡まりが原因で起こります。 ボリュームも下がり、保温性も下がってしまいます。 また羽毛の飛び出しは、側生地が傷んでいる証拠です。
こちらも打ち直しをして、新しい側生地に変えましょう。
以前より暖かくない羽毛にゴミが付いてしまったり、羽毛同士が絡まったりすると、ボリュームが下がります。 すると羽毛の間に保持できる空気量が減り、保温性が低下してしまいます。
打ち直しをし、必要に応じて羽毛を足せば保温性を向上させることができます。
臭いが気になる臭いの原因は、側生地や羽毛に染み付いた汗や皮脂などの汚れです。 この汚れをそのままにしておくと、羽毛が痛むだけでなく、ダニ繁殖の原因になるなど衛生面的にも問題があります。
羽毛の洗浄を含めた打ち直しを行い、羽毛ふとんを清潔に保ちましょう。
羽毛ふとんが重くなってきた皮脂や汗の汚れが羽毛にたまると、羽毛ふとん内に湿気がこもります。 そのため羽毛が固まって重くなることも。 羽毛ふとんが以前より重く感じたら、羽毛ふとんに汚れが溜まっているサインです。
早急に打ち直しを行いましょう。
羽毛ふとんの打ち直しができないケース古くなった羽毛ふとんを、新品同様のふとんへリフォームできる打ち直し。 しかし羽毛ふとんの中には、打ち直しができないケースがあります。
ダウン率が70%未満のふとん羽毛ふとんですが、主に「ダウン」と「フェザー」の二種類の羽毛が使われていることがほとんどです。 ダウンとは、タンポポの綿毛のようにふわふわと芯がないもの。 フェザーは湾曲した羽根軸がある、よくイメージする鳥の羽の形をしたものです。
この二つの比率が「ダウン70%未満」のものは打ち直しができません。 比率が知りたいときは、羽毛ふとんの品質表示を見ればすぐに確認できます。
羽毛以外の素材を組み合わせたものふとんの中身に羽毛以外のものが含まれているものは、打ち直しができません。 技術的に打ち直すことができても、新品と同じ状態までに戻らない材質のものもあるためです。
どのような素材が使われているのかも、品質表示に記載されています。 打ち直しを依頼する前に、必ず確認しましょう。
側生地の破れなど破損が激しいもの多少の側生地の痛みは問題ない場合が多いですが、破れていたり、破損が激しかったりするものは打ち直しができません。 中身の羽毛が大量に流出していたり、羽毛自体がひどい損傷を受けていたりする可能性があります。
どの程度の痛みなら大丈夫なのか、判断に迷う場合は専門業者に直接問い合わせてみることをおすすめします。
羽毛ふとんの打ち直しと買い替えどちらがよい?羽毛ふとんの打ち直しについてご紹介してきました。 しかし買い替えと打ち直し、どちらがよいか迷っている方もいるのではないでしょうか?
羽毛の状態で決める打ち直しをするのか、買い替えをするのかは「羽毛」の状態で決めた方がよいです。 とはいえ、中身を実際に確認するのは難しいです。
品質表示を確認しましょう。 ここには、羽毛ふとんのサイズだけでなく、羽毛の種類も記載されています。 「グース」と表示があり、ダウン率が70%以上でふとんがふっくらしていたら「打ち直し」がおススメです!
グースダウンは高品質なものが多く、新しいものを購入すると高価になります。 同じ値段・サイズの羽毛ふとんを購入すると考えると、どうしても低品質のダウンが使用されたものになってしまうのです。
質のよい羽毛ふとんは、なるべく打ち直しをして長く使い続けるとよいでしょう。
羽毛ふとんの打ち直しを業者へ頼む時に注意したいこと羽毛ふとんの打ち直しは、専門業者に依頼することをおススメします。 しかしどのような業者に頼めばよいか、迷う方も多いでしょう。
業者の中には「打ち直し」と「リサイクル」を混同しているところもあるため、注意が必要です。
大切な羽毛ふとん。 信頼できる業者へお願いしたいですよね。
どのような業者に依頼したらよいのか、気を付けるポイントをご紹介します。
日本羽毛製品協同組合認定の業者に頼む日本羽毛製品協同組合は、羽毛ふとんの高品質化のためにさまざまな活動を行なっている組合です。 この組合は、打ち直しの設備設置など一定以上の基準を満たしている工場を「認定工場」としています。
認定されている工場なら、安心して大切な羽毛ふとんを預けられます。
羽毛ふとんの打ち直しなら「おうちdeまるはち」がおすすめ羽毛ふとんの打ち直しでお悩みの方は、ぜひ「おうち de まるはち」をご検討ください!
最高級グレードのプレミアムダウンウォッシュ仕上げで、大切な羽毛ふとんを新品同様によみがえらせます。 プレミアムダウンウォッシュ仕上げは、ほかの方法よりもダウンボールが大きく広がり、よりふっくら仕上がります。 一枚一枚、完全個別工程で作業するため、ほかの方の羽毛が混ざることはありません。
さらに目減りした羽毛を無料で補充するサービスも(上限あり)。
格別な肌触りを実現するため、側生地にもこだわっています。
ご利用はとっても簡単です。 申し込み後、スタッフから連絡したのち、羽毛ふとんをご自宅まで取りに伺います。 ふとんのチェックをしながら申込書を作成するため、羽毛ふとんの状況に合わせた打ち直しをご提案いたします。
また新しくなる側生地もサンプルを触って確認していただきながらお選びいただけます。
高級ふとんメーカーが、日本羽毛製品協同組合の認定工場で丁寧に仕上げる「高品質・こだわり」の羽毛ふとんリフォーム。 気になる方はぜひ「おうち de まるはち」へお問い合せください。
まとめ古くなった羽毛ふとんを、新品同様によみがえらせる「打ち直し」。 よい睡眠を得るためには、良いふとんが欠かせません。
どれか一つでも当てはまるのであれば、打ち直しのタイミングです。 信頼できる業者へ依頼し、大切な羽毛ふとんを清潔に長く使いましょう。 |
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