ベッドマットレスの寿命は何年が限界?交換の目安・長持ちさせる秘訣も解説!
「ベッドマットレスが沈んでいて寝心地が悪い」 「ベッドから朝起きると、身体に痛みを感じる」
このような悩みを抱えていませんか?
マットレスにも寿命があり、劣化した状態で使用し続けると、寝心地や睡眠に影響して身体にもさまざまな被害をもたらす可能性があります。
今回は、ベッドマットレスの素材ごとの寿命や買い替えを検討すべきサインをご紹介します。 少しでも長くマットレスを使用するために実践できる対処法もご紹介しているため、参考にしてください。
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ベッドマットレスの寿命はどれくらい?
ベッドマットレスは、素材や使用頻度、お手入れなどにより一概にはいえませんが、3年〜10年程度の寿命となっているようです。
ベッドマットレスの寿命の目安を素材別にご紹介します。
スプリングマットレスの寿命は7年〜10年程度
スプリングマットレスの寿命は7年〜10年程度とされているようです。 スプリングマットレスには、ポケットコイルとボンネルコイルの2種類があり、どちらもマットレスの中にバネが入っているタイプのマットレスです。
ポケットコイルは、不織布などに包まれた1つのバネの塊が複数しきつめられた状態となっていて、コイルの数によって硬さなどが変わります。 一方、ボンネルコイルはポケットコイルとは違いバネは独立しておらず、バネがすべて連結しており、硬めで寝返りが打ちやすい特徴があります。
ウレタンマットレスの寿命は3年〜8年程度
ウレタンマットレスの寿命は3年〜8年程度といわれています。
ウレタンマットレスにも低反発と高反発の2種類のマットレスがあります。
低反発ウレタンマットレスは身体圧分散性に優れていますが、素材が柔らかく長時間同じ負荷がかかるとへたりが早くなるため耐久性が低い傾向にあり、高反発ウレタンマットレスは弾力性や通気性に優れ、比較的長い期間で使用可能です。
ファイバーマットレスの寿命は6年〜8年程度
ファイバーマットレスの寿命は6年〜8年程度が一般的です。
ファイバーマットレスは、ポリエチレンやポリエステルなどの樹脂でできたマットレスで、樹脂の種類や含有率により寿命年数が異なります。
通気性がよく、軽量でお手入れもしやすい特徴があります。
ラテックスマットレスの寿命は6年〜9年程度
ラテックスマットレスの寿命は6年〜9年程度とされています。
ラテックスマットレスは、天然ゴムや合成ゴム素材を原料としてできています。
高い弾力性と柔軟性を持っており、身体圧分散性にも優れている点はメリットといえるでしょう。
ベッドマットレスの買い替えの目安になる4つのサイン
長年ベッドマットレスを使用していると、劣化は避けられません。 もし、劣化したままマットレスを使用していると、身体に悪影響を及ぼすリスクもあるため、注意が必要です。
ここでは、ベッドマットレスの買い替えの目安になる4つのサインをご紹介します。
マットレスがへたってきている
長くマットレスを使用していると、マットレスが沈みやすくなったり、へたりがでてきたりします。 マットレスの沈んだ部分がすぐに元に戻らない場合は、その部分が劣化している可能性が高いです。
沈んだままで寝ていると、身体圧分散ができずに、寝心地にも影響するため、マットレスの買い替えを検討してみましょう。
コイルの軋む音が聞こえる
スプリングマットレスの場合は、中のコイルが劣化してくると、コイルのぎしぎしと軋む音が聞こえることがあります。 この軋む音は、マットレスの中のコイルが錆びていたり、スプリング構造が劣化している証拠です。
また、コイルが不織布を破って飛び出してくる危険性もあり、けがにつながるリスクも考えられるため、早めに買い替えをおすすめします。
寝起きに身体が痛くなる
寝起きに身体が痛かったり、疲れがとれていないような感じがしたら、マットレスに原因があるかもしれません。 特に腰付近はマットレスに身体圧がかかりやすい部分であるため、もし、マットレスが沈んだままで寝ていると、腰痛の原因にもなります。
硬さがなくなり、マットレスがやわらかすぎると寝返りなどもあまり打てなくなり、睡眠の質が落ちてしまう可能性も考えられます
マットレスにカビが生えている
マットレスにカビが生えたまま使用すると、衛生的にも身体にも良くありません。 カビをそのまま放置してしまうと、寝ているときにカビの胞子を吸い込んでしまい、アレルギー症状を引き起こす危険性があります。
元々、アレルギー身体質の方や、ぜん息持ちの方などは、要注意です。 狭い範囲のカビであれば、自宅でも処理することはできますが、カビが広範囲にわたる場合は、自分での処理が難しい可能性があるため、買い替えを検討しましょう。
ベッドマットレスを長持ちさせる5つの方法日頃からお手入れを行っていれば、ベッドマットレスの寿命を延ばすことができます。
ここでは、使用しているマットレスを少しでも長持ちさせるためにできる方法を5つご紹介します。
マットレスを定期的に立てかけて陰干しする
マットレスはふとんと違い、重さもありコンパクトにできないものが多いため、一度設置したら簡単に動かしたり、移動させたりできません。 しかし、マットレスをそのまま放置しておくと、寝ている間にかく汗が湿気となって溜まり、カビの発生原因となります。
週1回3〜4時間程度は、マットレスを持ち上げて壁に立てかけて陰干しを行い、湿気を放出させましょう。
マットレスを上下・裏表の交互に使用する
マットレスを定期的に、上下を入れ替えるだけでも、マットレスが長持ちします。 同じ位置でずっと寝ていると、マットレスの同じ箇所だけに負荷がかかり、マットレスが沈みやすくなったり、劣化したりする原因となります。
マットレスによっては、裏表の両面を使用できるタイプもあるため、上下のローテーションにくわえて、交互に使用すれば、さらにマットレスの寿命を延ばせるでしょう。 ローテーションの頻度としては、3ヶ月に1回程度がよいとされています。 前述した定期的な陰干しをするために、マットレスを持ち上げるタイミングなどで一緒に行うとよいでしょう。
ベッドパッドや除湿シートを活用する
ベッドパッドや除湿シートを使用するだけでも、マットレスの劣化を防ぐことができます。 ベッドパッドは、マットレスとシーツの間に入れて使用するもので、マットレスにかかる負荷を緩衝する役割をはたします。 それだけではなく、マットレスの汚れや寝ている間にかく汗を防ぐ効果も期待できるでしょう。 また、マットレスの下に除湿シートを敷く方法も効果的です。 長い間ベッドフレームの上にマットレスを置いておくと、湿気によりカビが生えやすくなります。
しかし、除湿シートを敷くことで、湿気を吸収してくれるため、マットレスの裏面にできやすいカビの発生を防いでくれます。 除湿シートは乾燥させれば、繰り返し使用できるものもあり、経済的にも優しいです。
シーツやベッドカバーをこまめに洗濯して清潔な状態を保つ
シーツやベッドカバーもこまめに洗濯して清潔さを保てるように心がけましょう。 洗濯しないでそのまま使用していると、寝ている間の汗などでシーツやベッドカバーにも汗が付着し、不衛生でカビも発生しやすくなってしまいます。
シーツやベッドカバーの洗濯や乾燥方法、注意点などの詳しい情報は「ベッドカバーの洗濯・乾燥方法を解説!適切な洗濯洗剤とコースとは?」をご参照ください。
クリーニングを依頼する
もし、マットレスにカビが生えてしまったり、寝汗によるシミなどが気になるようであれば、クリーニング店に依頼する方法も考えられます。 例えば、まだマットレス自身体の劣化は感じられなく、カビや汚れを落とせば、まだまだ使用できる場合などは、新しくマットレスを購入するよりも安く済む可能性があります。
マットレスの種類や素材によっては、自宅で洗濯や処理できるものもありますが、重さや大きさの関係で自分で対処することが難しいケースが多いでしょう。 そのような場合にクリーニング店に依頼すれば、専用の機械や洗剤で洗浄してくれるため、殺菌・消臭効果も期待でき、マットレスを長持ちさせられます。 「マットレスをクリーニングに出すメリットは?自分でできる部分汚れの落とし方もご紹介」では、自宅でできるマットレスの洗濯方法や、クリーニングに出すメリットを詳しく解説しています。
長持ちするベッドマットレスの選び方
長持ちしやすいベッドマットレスの選び方について解説します。 これから購入を考えている方は、ご紹介するポイントも考慮して選んでみてください。
お手入れしやすい素材で選ぶ
マットレスを長持ちさせるために、素材選びは重要です。 例えば、ウレタン素材のマットレスであれば、他の素材のものと比べると軽い傾向にあるため、持ち運びがしやすく陰干しなども行いやすいでしょう。
素材ではありませんが、折りたたみ式のマットレスも簡単に持ち上げられ、メンテナンスがしやすいです。
また、メーカーによってはマットレスの中身を分解でき、浴槽などで洗濯できるものも存在します。
保証期間が長いマットレスを選ぶ
少しでも長く使用したい場合は、保証期間の長いマットレスを選ぶとよいでしょう。 メーカーにより保証期間はさまざまですが、長いところだと10年程度の保証期間を設けているメーカーもあるようです。
不適切な使用によるマットレスの破損や汚れ、経年変化によるマットレスの劣化などには適用されませんが、メーカーが定める基準以上のへたりや異常がみられる場合は、保証期間内であれば交換してもらえます。 そのため、保証期間が長いと万が一のときも安心できるでしょう。
使用する人の人数や体質を考慮して選ぶ
質の良い睡眠をとるためには、用途や自分の体格・体質を考慮したうえでマットレスを選ぶことが重要です。 例えば、自分が腰痛持ちの場合は、腰に負担がかかりやすい低反発のマットレスよりも高反発のマットレスの方が腰に負荷がかかりにくいでしょう。
また、1つのマットレスに2人で寝る場合は、自分だけではなく相手の体格や体質なども考えなくてはいけません。
ベッドマットレスを処分する方法
マットレスの買い替えをする際に、以前使用していたマットレスを処分しなければいけません。 ここでは、マットレスを処分する方法を3つご紹介します。
粗大ごみとして出す
マットレスは大きさや重さもあり、通常のごみとして処分できないため、粗大ごみで出す必要があります。 粗大ごみを出す際は、自治身体が指定した処理券(シール)を購入してそれをマットレスに貼って出す方法が一般的です。
費用をおさえて処分できる点はメリットといえるでしょう。
買取業者に依頼する
状態にもよりますが、買取業者やリサイクル業者に依頼すれば、マットレスを買い取ってくれる可能性があります。 もし、少額でも買取金額がつけば、新しく購入するマットレス代の足しにもできるでしょう。
見積もりだけであれば、無料で行ってくれる業者もあるため、もしマットレスの状態がよければ、問い合わせてみてください。
引き取りサービスを利用する
メーカーによっては、新しくマットレスを購入する際に、使用していたマットレスを回収してくれるケースもあります。 業者が自宅まで引き取りに来てくれるため、自分で運ぶ手間も省けます。
引き取りサービスが、有料か無料かは事前に確認しておきましょう。
まとめ
ベッドマットレスの寿命は、3年〜10年程度といわれています。 ただし、マットレスの種類や素材、使用頻度により一概にはいえません。
もし、マットレスが劣化した状態で使用し続けると、腰痛に悩まされたり、寝不足などの睡眠障害になったりするリスクも考えられます。
劣化しているサインに当てはまるものがあれば、健康維持や質の良い睡眠をとるためにもマットレスの買い替えを検討しましょう。 現在問題なく使用できている方は、少しでもマットレスを長持ちさせるために、ご紹介した長持ちさせる方法を試してみてください。
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