夜寝る時に扇風機をつけたままにしてはいけない!?使用するコツや注意点も解説
気温の高い夏の時期は、寝苦しい夜に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
快適な睡眠環境を整えるために、扇風機やエアコンは欠かせません。
しかし、誤った使い方をしてしまうと、かえって睡眠の質を落としてしまい、さまざまな身体の不調を引き起こす原因となってしまう可能性があります。
今回は、扇風機の効果的な活用方法や注意点について解説します。 扇風機とエアコンの併用方法のコツもご紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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寝る時に扇風機を使用すると得られる効果人間の体温は、寝る前から身体の内部の体温が下がりはじめ、入眠にともなってさらに体温が下がり続け、起床に向かって徐々に体温が上がっていく構造です。 しかし、入眠時に室温が高いと体温が下がらないためになかなか寝付けず、浅い眠りとなってしまい、睡眠障害を引き起こす原因となります。
そこで、夏の暑い時期は、就寝時にエアコンや扇風機を使用することで室内の温度や湿度が下がり、快適な睡眠環境を整えられるでしょう。
また、寝ている間は身体の中に熱をため込まないように、いかに汗を蒸発させて体の熱を放熱させるかがポイントとなります。 扇風機による風は、汗を効率よく蒸発させ、放熱を促進してくれます。
扇風機の効果的な使い方就寝時の扇風機の使用には注意すべき点もありますが、うまく活用することで、暑い夏の寝苦しい時期に快適な睡眠を得られます。 以下でご紹介する扇風機の使い方を参考にしてみてください。
首振り機能を使用する夜寝る時に扇風機を使用する際は、扇風機の首振り機能を使用しましょう。
扇風機の風が身体の一部分に当たり続けると、喉や肌の乾燥につながり、起床時に頭痛や倦怠感を引き起こす原因にもなります。 首振り機能にしておくことで、身体の一部分だけに風が当たり続けるのを防いでくれるのです。 しかし、首振り機能を使用しても扇風機が身体に近すぎると、急激な体温低下を招いてしまう可能性があります。
扇風機を使用する際は、身体から適度に距離をとった場所に設置するとよいでしょう。
扇風機は足元に設置する眠っている人間は、体温を下げるために、主に足先と手先から放熱を行うとされています。
そのため、足元付近に風が当たるように扇風機を使用すると、寝ている部屋の温度が多少高い場合でも、効率的に体温を下げられるでしょう。 反対に、顔の近くに扇風機を設置してしまうと、喉の乾燥や頭痛、倦怠感などの体調不良を引き起こす可能性があります。
また、扇風機が2台ある場合は、1つは足元に設置し、もう1つを天井方向に風が流れるように上向きにして設置すると、室内の空気の循環が良くなり、心地よい環境で就寝することができます。
凍らせたペットボトルに扇風機の風を当てる水の入ったペットボトルを凍らせて扇風機の前に置くことで、より冷えた空気を室内に循環させることができます。 扇風機だけでは暑いけれど、エアコンを使用するほどではない場合等に最適の方法です。 また、就寝時にエアコンを使用することに抵抗があるという方にもおススメです。
さらに、凍ったペットボトルを置くことで空気中にある水分がペットボトルに付着して結露が起こり、部屋全体の除湿効果も期待できます。
注意点として、結露するとペットボトルが水浸しになってしまうため、ペットボトルをボウルに入れたり、タオルを敷いたりするようにしましょう。
扇風機の使用を控えるべき危険なサイン
扇風機は、暑い夏の時期の睡眠を快適にしてくれます。 しかし、使い方を間違えると、身体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。
もし、扇風機を使用してご紹介するような症状が出た場合は、扇風機の使用を控えるか、使い方を見直してみてください。 ここでは、扇風機の使用を控えるべき身体のサインについて解説します。
アレルギー症状が出る扇風機を使用すると、室内の空気が循環して部屋にあるほこりや花粉などが宙に舞ったり、飛び散ったりする場合があります。 さらに、扇風機をメンテナンスせずにそのまま長年使用していると、扇風機の羽やモーターの部分にほこりがたまって、そのほこりが扇風機の風とともに放出されてしまうケースもあります。
そのほこりを吸い込んでしまうことで、アレルギー反応や発作を起こしてしまうリスクもあるでしょう。 扇風機によるアレルギー反応を防ぐために、定期的に扇風機の羽やモーターのほこりを取り除くメンテナンスを行うようにしましょう。 また、空気清浄機などを寝室に設置し、室内にほこりや花粉が残らないように注意しましょう。
肌や喉の乾燥が気になる寝ている間に扇風機から出る風が身体に当たり続けると、肌や喉の乾燥を引き起こす原因になります。
特に、就寝時に鼻呼吸ではなく口呼吸になっている場合は、扇風機から出ている風を吸い込んで、喉が乾燥しやすくなってしまいます。 喉が乾燥すると、喉を覆う粘膜が乾燥により剥き出しになってしまうため、細菌やウイルスが喉に付着して、感染症や風邪にかかりやすくなるリスクがあります。
就寝時に扇風機を使用する際は、風が直接身体に当たり続けることがないよう、扇風機の向きに注意しましょう。
朝起きた時に倦怠感がある夜通し扇風機を使用しており、朝起きると身体が重たく感じるという方もいるようです。
これは、扇風機の風が身体の一部分だけに当たることで、風が当たっていた部分の筋肉が緊張と痙攣を起こしてしまうことが原因とされています。
足に扇風機の風が当たり続けたことで、ふくらはぎの筋肉がつってしまうこむら返りが起こったり、上半身に風が当たり続けたことで首が痛くなったりするケースもあります。 なるべく身体の一箇所だけに風が当たらないように、扇風機の風の向きを設定してから就寝しましょう。
扇風機とエアコンを併用する際のコツ
扇風機が自然で優しい風を循環させて暑さを和らげてくれるのに対し、エアコンは冷気を放出して室内の温度をしっかり下げてくれる効果があります。 扇風機だけでは暑くて寝付けないという時は、扇風機とエアコンを併用すれば、快適な睡眠環境を整えられるでしょう。
ここでは、扇風機とエアコンを併用する際のコツについて、ご紹介します。
適正な温度と湿度の設定を行うエアコンを使用する際は、温度と湿度を適正に設定することが重要です。
人が快適に眠れる理想の温度は25度〜26度程度、湿度は40%〜60%程度とされています。 暑いからといってエアコンの温度を低く設定しすぎると、身体が冷えすぎてしまい、体調不良や睡眠障害につながりかねません。 また、部屋の湿度が高過ぎると、汗の放熱ができずに寝苦しさを感じる原因になってしまいます。
扇風機とエアコンを併用する場合、それぞれ単独で使う場合とは温度や湿度の変化の仕方が異なります。 エアコンの機能を上手に使い、心地よく眠れるように設定しましょう。
就寝1時間前にエアコンをつけておく寝る直前に寝室のエアコンをつけても、部屋の温度が下がるまでに時間がかかります。 スムーズな入眠のために、早めにエアコンのスイッチを入れておくようにしましょう。 特に真夏の暑い日は、就寝の1時間前を目安にするとよいでしょう。 また、その際に、ふとんやベッドをめくり、シーツやマットレスも冷やしておくと、より効果的です。
また、扇風機と同様、身体にダイレクトにエアコンの風が当たり続けてしまうと、身体が冷えすぎて起床時に頭痛や倦怠感の原因となります。 エアコンを使用する際は、風向きを上側に設定するようにしましょう。
タイマーを活用する就寝時にエアコンを消してしまうと、寝付く前に部屋の温度が上がり、スムーズに入眠できないことも考えられます。 寝苦しいほど暑い日は、エアコンのタイマーを活用し、眠った後にエアコンが切れるように設定するとよいでしょう。
タイマーが切れる適切な時間設定は外気温によって異なりますが、特に暑い真夏の夜等は、就寝から2時間後を目安にすることをおススメします。
また、夜通し寝苦しい暑さが続き、タイマーを使用しても途中で目が覚めてしまうという場合は、除湿設定にして扇風機と併用すると、快適な睡眠をとることができます。
寝る時に扇風機を使用する際の注意点就寝時に扇風機をうまく活用すれば、寝苦しさを感じずに眠れるでしょう。
ご紹介する扇風機の注意点を考慮して、使用してみてください。
扇風機の風が身体の一部だけに当たらないようにする扇風機を使用する場合は、身体の同じ場所に風が当たらないように注意してください。 同じ場所に風が当たり続けると、身体が冷えすぎてかえって睡眠の質を落としてしまいます。 その際に、扇風機の首振り機能が有効ですが、例えば首振り機能でも、風が当たる位置によっては、身体の片側だけ冷えてしまうケースも考えられます。
扇風機の機能にもよりますが、前後の首振り機能だけではなく、上下の首振り機能も同時に使用すると、身体や部屋の両方に満遍なく風が行き渡り、良質な睡眠をとれるでしょう。
扇風機をつけっぱなしにしない就寝時に扇風機をつけっぱなしにすると、前述の通り、肌や喉の乾燥や体の冷え過ぎ、倦怠感などの体調不良につながりかねません。
また、初夏や秋口等の季節の変わり目は、日中は暑くても夜中や早朝になると急激に冷え込むという場合もあります。 外気温や自身の体調を踏まえて、夜通しつけている必要がないと感じる場合は、タイマー機能をうまく活用しましょう。
また、オフタイマーだけでなくオンタイマー機能もついている扇風機を使用している場合は、起床時の30分〜1時間前程度から再度扇風機が稼働するように設定しておくことで、不快感なくすっきり起きることができます。
音の静かな扇風機を使用する扇風機によっては、モーターの駆動音や羽の音がうるさいものもあります。
日中であれば気にならないような音でも、就寝時に使用すると気になって寝付けないということも考えられます。 寝室用の扇風機は、できるだけ音が静かなものを選びましょう。
また、就寝時は扇風機の風をできるだけ弱めに設定して駆動音を軽減するというのも1つの方法です。
まとめ寝る時に、扇風機をうまく活用すれば、寝苦しい夏でも快適に睡眠をとることができます。
扇風機を使用する際は以下のポイントに注意しましょう。 ・首振り機能を使い、1箇所に風が当たらないようにする ・扇風機の風を足元から当てるようにする ・つけっぱなしにはせずに、タイマー機能をうまく活用する
扇風機の風を強くして1箇所だけに当て続けたり、置く位置を誤って使用したりすると、かえって睡眠の質を落とす原因になります。 扇風機とエアコンを併用することで、より効率的に部屋の温度を下げられますが、つけっぱなしにしたり適切でない設定にしたりしていると、喉の痛みや体の倦怠感につながってしまうでしょう。
寝苦しさを感じる場合は、扇風機とエアコンの使用方法に注意して、ご紹介した活用方法をぜひ試してみてください。
また、夜眠れない原因は、暑さによる寝苦しさだけではないこともあります。 人によっては、心理的なものや生活習慣等が関係しているケースも考えられます。 「夜の寝苦しい原因とは?眠れないときにすぐできる対処法と睡眠の質を向上させる方法を徹底解説!」では、暑さ以外の原因や対処法を解説しているため、あわせて参考にしてみてください。
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