羽毛ふとんとカビの関係性とは?カビの原因や対処法もご紹介
「羽毛ふとんにもカビは生えるの?」 「羽毛ふとんにカビが生えたときの対処法は?」
このような疑問や悩みを抱えていませんか?
羽毛ふとんも普通のふとんと同様にカビが生えることがありますが、素材がデリケートであるため、普通のふとんとは対処法が異なる場合があります。 対処の仕方を間違えると、かえってふとんを傷める原因にもなってしまいます。
今回は、羽毛ふとんにできるカビの原因から、カビの対処法までをご紹介します。 羽毛ふとんを含め寝具のカビについて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。 |
羽毛ふとんの特性とカビの関係ふとんにカビが生える原因は、ふとんに残った湿気と汚れです。 寝ている間にかいた汗がふとん内部にこもり、湿度が高くなると、カビが発生しやすくなります。 さらに、発生したカビは、皮脂やフケ、アカなどの汚れを栄養にして増殖します。
また、羽毛には湿気を含みやすい性質があるため、羽毛ふとんはポリエステルなどの化学繊維で作られたふとんよりもカビやすいのが特徴です。
カビが発生する原因カビが発生・繁殖する主な原因となるものは、「湿度」「温度」「汚れ」の3つです。 まずは、上記3つの原因について、詳しく確認していきましょう。 カビが生える原因と流れを事前に理解できていれば、対策もしやすくなるはずです。
寝汗によるふとんの湿度上昇湿度が60%以上になると、カビは繁殖しやすくなります。
人は寝ている間に、成人であればコップ約1杯分の汗をかくといわれています。 汗を吸収したふとんには湿気がこもり、カビが発生しやすい環境になります。 畳やフローリングに直置きでふとんを敷いている場合は、特に湿気が溜まりやすいため、注意が必要です。
また、湿度が高くなる梅雨や、汗のかきやすい夏は、ほかの季節よりもカビが増えやすくなるため、カビ対策を入念に行いましょう。
人の体温によるふとんの温度上昇カビが繁殖するために、湿度と並んで重要な要素が温度です。
カビが繁殖しやすい温度は、およそ20~30度といわれています。 寝ている間に人の体温によって温められた寝具は、湿度だけでなく、温度もカビが繁殖するのに最適な状態になってしまいます。
また、外気温が低く、ふとん内部との温度差が大きいと、ふとん内部に結露が生じることがあります。 この結露が、ふとん内部の湿度をさらに上げてしまい、カビの繁殖活動を活発にしてしまうことも考えられます。
皮脂や髪の毛などの汚れが栄養分に高い湿度と適度な温度により繁殖したカビの栄養分となるのは、人の皮脂や髪の毛、ほこりなどの汚れです。
ふとんについた汚れをそのままにしていると、寝具全体がカビの温床になりかねません。
定期的な寝具の洗濯や寝具まわりの掃除を心がけましょう。
カビが生えた羽毛ふとんで寝る影響
カビの生えた羽毛ふとんで寝ていると、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。 ここでは、カビの生えた羽毛ふとんで寝ることで起こりうる危険性についてご紹介します。
アレルギー症状が発症しやすくなるカビの生えた羽毛ふとんで寝ると、カビから出る胞子が空気中に充満し、その胞子を吸い込むことでアレルギー症状を引き起こす可能性があります。 発症するリスクがあるアレルギー症状は以下の通りです。
●ぜん息 ●アレルギー性鼻炎 ●アトピー性皮膚炎
特に呼吸器系の疾患を患っている方や、免疫力の低い赤ちゃん、高齢者等は、重症化してしまう可能性もあるため、注意が必要です。
睡眠の質を低下させるカビによって引き起こされる健康被害はアレルギーだけではありません。 かゆみや咳に悩まされたり、においが気になって快適に眠れなくなってしまったりすることも考えられます。
睡眠の質の低下は、日常生活にあらゆる悪影響を及ぼします。
●免疫力の低下を引き起こし、病気の発症リスクを高める ●集中力がなくなり、注意が散漫になる ●記憶力や判断力が欠如する
そのほかにも、身体にさまざまな支障をきたすため、清潔な睡眠環境を整えることが重要です。
ダニの増殖を促進させるカビは、ダニの増殖も促進させます。
ダニはカビを栄養分にして増殖するため、カビが生えている箇所にはダニもいる可能性が高いです。 ふとんに入ると身体がかゆくなる、赤い腫れが体に出ているという場合は、ふとんの中のダニが原因かもしれません。
ダニもカビと同様に、アレルギー症状をはじめとするさまざまな病気を引き起こす原因の1つです。 ダニを増殖させないためにも、原因となるカビの対策を入念に行いましょう。
羽毛ふとんのカビへの対処法
羽毛ふとんは、普通のふとんとはお手入れの方法が異なる場合があります。 羽毛ふとんにカビを発生させないために普段から行っておきたいケア方法と、カビが発生してしまった際の対処方法をご紹介します。
自宅で天日干しを行う目に見えてカビが生えておらず、カビのにおいが気になる程度であれば、天日干しをすればおおかたの除去が可能です。 ふとんの生地を傷めない程度に、太陽光に当てて干しましょう。 また、ふとんを取り込む際には、家の中に入れる前に軽くブラッシングをして、花粉などを一緒に取り入れてしまわないようにするとよいでしょう。
一方、黒カビができている場合は、天日干しだけではカビを落とすことはできません。 天日干しをしてもよいですが、その他に別で黒カビを落とす作業が必要となります。 羽毛ふとんにできたカビを自宅で完全に落とすのは難しいため、カビが気になる方はふとん専門のクリーニング店に依頼するのがおススメです。
コインランドリーに持って行くカビの生えた羽毛ふとんは、コインランドリーで洗濯および高温乾燥をすることで、カビの殺菌ができる場合があります。
コインランドリーの洗濯機は、自宅の洗濯機や乾燥機よりも大型であるため、自宅で洗濯することが難しいふとんも丸洗いできる可能性があります ただし、羽毛ふとんには洗濯や乾燥ができないものも多くあるため、事前に洗濯表示マークを確認しましょう。
また、高温乾燥によってカビを殺菌することはできますが、黒カビの除去まではできません。 黒カビが発生してしまっている場合には、やはり専門のクリーニング店へ依頼するのがベストです。
ふとん専門のクリーニング店に依頼する羽毛ふとんのカビを取り除く方法としては、ふとん専門のクリーニング店への依頼が最もおススメです。
羽毛ふとんは繊細で、そもそも自宅での洗濯やお手入れが難しいものです。 また、コインランドリーで洗える場合でも、ふとんを傷つけてしまう可能性があったり、運搬する手間や労力がかかったりします。
ふとん専門のクリーニング店であれば、ふとんを洗うための設備が整った工場で、ふとん洗いのプロの手により、スッキリきれいに丸洗いしてくれます。 ふとんへのダメージも最小限に抑えられるため、ふとんを長く使用できます。 また、スタッフがお客様の自宅にふとんを取りに伺うため、面倒な事前準備は一切不要です。
羽毛ふとんのクリーニングなら、累計640万枚のふとんクリーニング実績がある「おうち de まるはち」をご検討ください。 「おうち de まるはち」はふとん専用の機械で1枚1枚丁寧にクリーニングを行っており、洗浄から乾燥までまるごと対応可能です。 羽毛ふとんのクリーニングや、カビの除去を検討されている方は、「おうち de まるはち」へお気軽にご相談ください。
羽毛ふとんのカビ対策に効果的なチェックポイントここでは、羽毛ふとんの効果的なカビ対策のチェックポイントを3つご紹介します。
日々のお手入れや保管の際に、ぜひ参考にしてみてください。
こまめに干して洗濯させる前述の通り、羽毛ふとんにカビが生える一番の原因は湿気です。 羽毛ふとんは定期的に干して湿気を取り除き、カビの発生を防ぎましょう。 晴れた日には風通しの良い屋外で陰干しするとより効果的です。
外に干すことが難しい場合は、ふとん乾燥機を活用しましょう。 湿気が残ったまま長時間放置すると、カビの発生が促進されてしまいますので、ふとんを使った後は早めに乾燥させることが大切です。
通気性のよい場所に保管する羽毛ふとんを保管する場所の通気性を確保することはとても重要です。
押し入れ等に収納する場合でも「すのこを敷く」「壁からふとんを離す」など、空気の通り道を確保するようにしましょう。 除湿シートや除湿剤を置くのも効果的です。
また、せっかく風通しのよい場所に保管していても、ビニール製の収納袋等を使用すると、湿気やにおいがこもってしまいます。 不織布のケースなど、通気性のよい収納袋を使用しましょう。 使用後にしっかり乾燥させてから収納することもポイントです。
清潔なふとんカバーを使用する羽毛ふとん本体だけでなく、ふとんカバーを清潔に保つことも重要です。 汗や皮脂などの体液がふとんカバーに付着したままにしておくと、ふとんにも移ってしまい、カビの発生を促進することになってしまいます。 ふとんカバーはあらかじめ洗い替えを用意しておき、こまめに洗濯することを心掛けましょう。
ふとんカバーの洗濯に関しての詳しい情報は「ふとんカバーを洗濯する頻度は?洗濯方法とキレイに仕上げるコツ」をご参照ください。
ふとんのカビを取るときによくある質問ここでは、ふとんのカビを取るときによくある質問についてご紹介します。
Q1.羽毛ふとんのカビの見分け方は?A.羽毛ふとんをはじめ、敷きふとんやシーツなどにできるのは、ほとんどが黒カビです。 寝具に黒い斑点ができている場合は、黒カビであることが多いでしょう。
また、羽毛ふとんの場合は、中の羽毛にもカビが生えることがあります。
使用していてカビ臭さが気になる場合は、ふとん内部にカビが発生している可能性も考えられるので、買い替えるか、ふとん専門のクリーニング店に相談しましょう。
Q2.カビのついたふとんはどのように捨てたらよいですか?A.ふとんは、通常は粗大ゴミとして出すのが一般的ですが、細かく切って可燃ゴミとして出すことも可能である場合が多いです。
ただし、ゴミの分別ルールは自治体によって異なるため、住んでいる地域の情報を必ず確認しましょう。
Q3.ふとんのカビ取りに塩素系漂白剤は使えますか?A.ふとんのカビ取りに塩素系漂白剤は使用できますが、強力すぎるものを使用すると、色落ちしてしまったり、生地を傷めてしまったりする可能性があります。 ふとんの素材や色を確認し、漂白剤の注意書きをよく読んだうえで、使用しても問題ない場合にのみ使用しましょう。
塩素系漂白剤が使用できない場合、酸素系漂白剤を使用する方法もあります。 酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤ほど強力ではありませんが、その分生地への刺激を抑えることができます。
Q4.薬局で購入できるおすすめのふとんのカビ取りスプレーは?薬局で購入できるおすすめのふとんのカビ取りスプレーは、次の通りです。 ●カビホワイト ●カビ取り侍
そのほかにも、カビを取れる市販のスプレーは多くあり、1,000円前後で購入できます。 購入する際は、商品の使用用途を確認し、必ずふとんに使用できるものを選びましょう。 カビが付着している部分にスプレーを吹きかけて放置するだけでカビが取れるため、非常に便利です。 しかし、あくまで応急措置であり、完全にカビを除去するには、洗濯や乾燥をする必要があります。
まとめ今回は、羽毛ふとんにできるカビの原因から対処法まで解説しました。 普通の掛けふとんと違い、羽毛ふとんはデリケートなものであるため、カビを取る際には、丁寧な処理が必要です。
自宅やコインランドリーでもカビの応急処置はできますが、手間や時間がかかります。 また、黒カビなどが付着してしまった場合、自分で落とすことは困難です。
専門のクリーニング店に依頼すると、ふとんに付着してしまった黒カビをスッキリ落としてくれるだけでなく、ふとんへのダメージを最小限に抑えたクリーニングをしてくれるので安心です。 カビが発生してから対処するのではなく、カビが発生しないような対策を日頃から行うように心がけましょう。
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