羽毛ふとんが臭う!3つの対処法と臭いを防ぐ収納方法をご紹介
羽毛ふとんを出したとき「臭いが気になる…」という方はいませんか?
その臭いは羽毛に付いている動物性の油分や、雑菌繁殖によるものがほとんどです。
1日の疲れを癒す睡眠時間に、臭いがしたままのふとんを使うのは少し抵抗がありますよね。
ここでは羽毛ふとんの臭いを軽減させる3つの対処法や、やってはいけない対処法についてご紹介します。
また羽毛ふとんの臭いは、間違った収納方法により発生している可能性も…。 羽毛ふとんの臭いを発生させない、適切な収納方法についても解説します。 |
羽毛ふとんが臭くなる原因羽毛ふとんを久しぶりに出してみたら、何か臭う…。 このような経験はありませんか?
羽毛ふとんから発生する臭いの主な原因は、動物性の油分です。 羽毛ふとんに使われている羽毛は水鳥のもの。 その羽毛に油分が含まれており、獣のような不快な臭いを引き起こします。
また、雑菌やカビの繁殖が原因で、臭いが発生することもあります。
なぜ臭いが発生するのか、その理由をみていきましょう。
保管環境に問題があるシーズンが終わると、羽毛ふとんを納戸など別の場所で収納する方も多いでしょう。 その収納場所の環境が悪く、臭いが発生することがあります。
湿度と気温が高い場所で収納していると、羽毛についている油分が溶け出してきます。 この羽毛に含まれる油分は、羽毛ふとんの保温性を高めるために必要不可欠なもの。 羽毛ふとんの機能を高めるためには、完全に除去できません。
また通気性の悪い場所で長い間保管していると、使用しているときは気にならなかったわずかな臭いがたまり、臭いと感じることもあります。
通気性が悪く、熱のこもる環境が引き起こすのは、油分による臭いだけではありません。 カビや雑菌が繁殖しやすい環境でもあります。 さらに、ダニが発生する可能性も…。
衛生面を考慮しても、保管する環境を適切に保つことはとても重要です。
ほかのものから臭いが移った押し入れに入っている、ほかのものから臭いが移ることもあります。 段ボールや洋服、羽毛ふとんを梱包していた収納袋の臭いなどさまざまです。
また押し入れの中がカビ臭いと、その臭いが羽毛ふとんへ移ってしまいます。
使用されている羽毛がダック羽毛ふとんで使われている羽毛は、基本的にダック(アヒル)かグース(ガチョウ)のものです。 グースは草食ですが、ダックは雑食。 ダックの方が油分を多く含むため、グースより獣臭を感じやすくなります。
そのため、ダックの羽毛が多く使われている羽毛ふとんの方が、臭いやすいといわれています。
羽毛の洗浄不足羽毛は採取された後、殺菌・洗浄が行われています。 この洗浄が不十分だと、雑菌やゴミの汚れを落としきれないことがあり、臭いの原因となります。 また、羽毛の不要な油分がたくさん残ってしまうことも。
しかし日本では、羽毛がしっかり洗浄されているか厳しい検査基準が設けられています。 日本製のものを選べば、羽毛の洗浄不足はほぼないと考えてよいでしょう。
水鳥の飼育期間が短い羽毛の原料である水鳥が飼育される期間も、臭いに大きく関与しています。 飼育期間が短いと羽毛が小さく、油分がたくさん含まれています。 油分が多いと羽毛が開きにくく、細かい隙間まで洗浄できません。
そのため、若い水鳥の羽毛が使われている羽毛ふとんは、臭いやすくなる傾向があります。 一方、飼育期間が十分長い水鳥の羽毛は大きいため、しっかり洗浄でき、油分も多くありません。
フェザーの割合が高い羽毛ふとんに含まれている羽毛は、ダウンとフェザーの2パターンが使われています。 ダウンは綿毛のようにふわふわした羽毛なのに対して、フェザーは芯のある羽毛になります。 この芯の中にある油分は、洗浄しても落としにくいです。
そのため、フェザー率の高い羽毛ふとんの方が臭いが発生しやすいです。
生産業者の取り扱い方水鳥から採取したばかりの羽毛には、さまざまな汚れ・雑菌が付いています。 しっかり洗浄して、キレイな状態にしてから羽毛ふとんに使用されるのですが、すぐに洗浄をせず長時間放置する生産業者もいます。
すると雑菌が繁殖し、臭いの元に。
また保管されている環境が悪いと雑菌が繁殖し、臭いが発生しやすくなります。
羽毛ふとんの臭いを取る3つの方法
羽毛ふとんから臭いが発生しないよう、細心の注意をはらっていても臭うことはあります。 また、購入したばかりの羽毛ふとんの中には、少し臭いが気になるものも。
その場合は、これからご紹介する対処方法を試してみてください。 臭いが改善され、気持ちよく羽毛ふとんを利用できます。
ただし新品にもかかわらず、臭いがかなりキツい場合は交換してくれることがあります。 対処方法を試してみても改善されない場合は、購入したお店に相談してください。
羽毛ふとんを乾燥させる風通しのよいところで陰干しをしましょう。 羽毛ふとん内に含まれる湿気を取り除くと、羽毛の油分が溶け出しにくくなり、臭いが和らぎます。
湿度と気温が高い環境にあった場合、羽毛そのものが熱を含んでいる可能性があります。 陰干しをして、羽毛が持つ熱を取り除きましょう。
干す時間は、日中の天気のよい時間帯がおススメ。 夕方まで干したままにしておくと、冷たくなった空気により逆に湿気を含んでしまうことがあります。 日中、片面1~2時間程度ずつ干すようにしてください。
「直接日光に当てたほうが早く乾燥させられるのではないか?」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?
羽毛ふとんの天日干しはNGです。 直接日光に当ててしまうと、側生地が傷んでしまうことがあるためです。
もし日光に当てて乾燥させたい場合は、必ず羽毛ふとんにカバーをかけてください。ダニ駆除効果も期待できます。
羽毛ふとんの空気を入れ替える羽毛ふとんの中は空気がこもりやすく、臭いもたまりやすいです。 そのため、羽毛ふとんの中の空気を入れ替えましょう。
羽毛ふとんをたたみ、上から押して空気を出します。 あまり強くやりすぎると中の羽毛を傷つけてしまうため、ゆっくり体重をかけるようにしてください。
羽毛ふとんがペシャンコになるまで、体重をかける必要はありません。 ある程度空気が抜ければOK。 これを3~4回繰り返してください。
クリーニング業者でクリーニングしてもらう今までご紹介した方法を試しても効果がない場合や、羽毛独特の臭いだけでなくカビ臭や汚れが気になる方は、クリーニングをしてもらいましょう。 羽毛に付着しているゴミや汚れもキレイになり、ダニ対策にもなります。
羽毛ふとんのクリーニングを頼む場合、ドライクリーニングではなく、水洗いしてくれる業者を選びましょう。
羽毛ふとんの主な汚れは、汗や皮脂・アカです。 これらは水洗いをすれば、キレイに取り除くことができます。
またドライクリーニングでは、必要以上に羽毛の油分が除去されることも。 すると羽毛ふとんの保温性が下がってしまいます。
水洗いクリーニングで、羽毛ふとんについている臭いや汚れをキレイに取り除いてもらいましょう。 羽毛ふとんのクリーニング料金に関しては「羽毛ふとんクリーニングにかかる料金は?頻度や注意点を解説」をご参照ください。 臭いに敏感な方は、普通のクリーニングで臭いを落しきれない可能性があります。 そんな方のために「おうちdeまるはち」では、酵素洗剤による洗浄をプラスした2度洗い洗浄コース「プレミアムウォッシュ」や99.99%の減菌を誇る「オゾンBox除菌」などがありますので、詳しくはリンク先の詳細をご一読ください。
羽毛ふとんクリーニングなら「おうちdeまるはち」にお任せ
羽毛ふとんクリーニングなら「おうちdeまるはち」にお任せください! 「おうちdeまるはち」では、高級ふとんメーカーが専門工場でこだわりの水洗いクリーニングを行っています。
お店にふとんを持ち込む手間はかかりません! WEBまたはお電話でお申し込み後、スタッフがご自宅までふとんを取りに伺います。
また「おうち de まるはち」では抗菌効果と安全性に着目し、羽毛ふとんに銀イオン水での抗菌処理もしています。 銀イオン抗菌による、抗菌・防臭効果は必見です。
しつこい臭いに困ったら、ぜひ「おうちdeまるはち」にご相談ください。
羽毛ふとんが臭うときの対処でしない方がよいこと
羽毛ふとんが臭うときの対処方法を3つお伝えしてきました。 そのほかにも、さまざまな対処をされてきたのではないでしょうか?
ここではついついやりがちですが、羽毛ふとんのためにしない方がよい方法についてご説明します。
羽毛ふとんに消臭剤をかける臭いが気になると、つい使いたくなる消臭スプレー。 確かに臭いが一時的に改善されますが、根本的な原因の対処にはなりません。
消臭スプレーによりふとん内の湿気が上がったり、側生地にシミができたりすることもあります。
自分で羽毛ふとんをクリーニングする最近は自宅で洗える羽毛ふとんも見られるようになりましたが、羽毛ふとんの多くは自宅で洗えません。 無理に洗うと羽毛が傷んだり、側生地が破れたりすることがあります。
また羽毛ふとんの乾燥が不十分で、逆に雑菌やカビが増えることにもなりかねません。
クリーニングは専門業者にお願いしましょう。
羽毛ふとんの臭いを抑える収納方法
羽毛ふとんの機能上、どうしても臭いの原因となる羽毛の油分は除去しきれません。 しかし適切な方法で保管していれば、羽毛ふとんの臭いは最小限にできます。
逆に間違った収納方法を実践していると、羽毛ふとんの臭いがキツくなることに…。
羽毛ふとんから臭いを発生させないため、どのように収納すればよいのでしょうか? 気を付けるポイントをみていきましょう。
ビニール製の収納袋は使用しないビニール製の収納袋を使用すると通気性が悪いため、臭いがこもってしまいます。 特に圧縮袋は臭いがこもるだけでなく、収納スペースを確保したいからといって強めに圧縮してしまうとフェザーが折れてしまったり、使おうと思って出したときにかさ高(ボリューム)がなくなってしまうなど羽毛ふとんを傷める原因にもなります。
不織布のケースなど、通気性が保たれた収納袋を利用しましょう。
風通しのよい場所へ収納する収納場所として、もっとも避けたいのは高温・多湿の環境。 羽毛の油分が溶け出してしまうだけでなく、雑菌やカビ・ダニの繁殖の原因にもなります。
清潔に羽毛ふとんを保ち、臭いを発生させないためにも湿気の少ない、空気の通る場所に保管しましょう。
収納する場所にすのこを敷き、羽毛ふとんが床や壁に直接触れないようにすると、空気の通り道が確保できます。 除湿シートや除湿剤を置いてもよいでしょう。
さらに定期的に押し入れを開閉し、空気の入れ替えをするようにできればベストです。 また、床から出来るだけ離した押し入れの上段に置くことも湿気対策としては重要です。 収納する前にしっかりと羽毛ふとんを乾燥させてから適切な場所で保管しましょう。
収納場所に困ったら長期保管サービスを活用羽毛ふとんを収納するよい条件の場所がないと、困っている方もいるのではないでしょうか? また適切な場所が見つかっても、かさばる羽毛ふとんを収納するのは大変です。
その場合は、クリーニング業者が提供している「長期保管サービス」の利用がおススメ! 羽毛ふとんに最適な条件下で、次のシーズンまで保管してくれます。
自宅で保管するよりもコストがかかりますが、収納スペースに悩む必要がなくなり、羽毛ふとんをベストな状態に保ってくれる最近人気のサービスです。
ただし長期保管サービスは、クリーニングのオプションとして提供されていることがほとんど。
羽毛ふとんのクリーニング業者を選ぶときは、この長期保管サービスがあるかどうかもチェックしておきましょう。
「おうち de まるはち」では、長期保管サービスをオプションでご用意しています。 温度管理を徹底し、返却前に再度乾燥させてふっくら気持ちよく快適に使用していただけるよう徹底しています。
ご利用料金は、1枚あたり2,200円(税込)。 最長6ヶ月までのお預かりが可能です。 返却の時期はお預かり時に選択していただきますが、納期を早められる場合はご連絡いただいてから10日程度でお届けが可能です。
長期管理サービスについて詳しく知りたい方は、「ふとんの長期保管サービス」をご覧ください。
まとめ羽毛ふとんが臭う原因は、「羽毛についている油分」や「雑菌」によるものです。 特に羽毛についている油分は、羽毛ふとん独特の獣臭の原因となります。
しかし羽毛の油分は、羽毛ふとんの保温性を高めるために必要不可欠なもの。 すべてを除去することはできません。
「消臭スプレーをかける」「自分で洗う」は、よくやりがちな対処方法ですが、あまり効果がなかったり、羽毛ふとんを傷つけてしまったりと多くのデメリットがあります。
正しい対処方法を用いて、羽毛ふとんの臭いに対処しましょう。
また羽毛ふとんが臭う一番の要因は、間違った収納方法です。 高温多湿を避け、適切な環境で羽毛ふとんを保管できれば、羽毛ふとんにこもる臭いを最小限にできます。 通気性のよい収納袋に入れ、風通しのよい場所に保管しましょう。
保管する場所がない方は、クリーニング業者が提供している「長期保管サービス」の利用がおススメです。 ぜひ検討してください。 |
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