【ふとんはダニの温床】潜むダニの駆除&繁殖を防ぐ対策について徹底解説
人間にとって心地よいふとんの中は、ダニにとっても住みやすい環境。
ダニは、かゆみ・腫れ・アレルギーを引き起こすことも…。
「ダニがいるふとんは捨てるしかない?」 こんなお悩みをお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、「ふとんに潜むダニの駆除方法」と「ダニを繁殖させないための対策」をご紹介します。 |
ふとんはダニが好む条件が揃っている!
家の中はさまざまな種類のダニが、いたるところに生息しています。
なぜふとんの中にたくさんのダニが潜んでいるのでしょうか?
ダニのエサが豊富ふとんの中に住んでいる主なダニは「ヒョウヒダニ」。このダニは髪の毛やフケ・アカ・食べカスをエサにしています。
一見キレイに見えるふとんですが、寝ている間に剥がれ落ちたフケやアカが付着しています。 そのエサを求めて、ダニが集まってきます。
ふとんの繊維が密集していて隠れやすいふとんは繊維が密集しています。 そこはまさにダニにとって、外敵から身を守るため、隠れるのに絶好の場所です。 自分自身が隠れるだけでなく、卵を産むのにも安全な場所となります。
ダニの繁殖にぴったりな環境ダニは温度が約25度、湿度70%程度の高温多湿な環境を好みます。これは人間が心地よいと感じる環境でもあります。
ふとんの中は暖かく、寝ている間にかいた汗でほどよく湿度があるため、ダニにとって最適な環境になっています。
【リスク】ふとんのダニは年中繁殖するいつも使っているふとんにダニがいる…と考えると、ぞっとする方もいるでしょう。 一般的にダニの繁殖期は6月〜8月の暖かく、湿度の高い季節だといわれています。 しかし最近は気密性が高く、保温性に優れている住宅が多いため、年中ダニが繁殖しやすい条件がそろっています。
ダニが繁殖しやすい季節だけでなく、年中ダニが繁殖すると考え、対策をしておいた方がよいでしょう。
ふとんに潜んでいるかも!ダニに刺されたときの症状ふとんの中に生息しているダニは主にヒョウヒダニ(チリダニ)です。 このダニは人間を刺すことはありません。 人間を刺すのは「ツメダニ」や「イエダニ」です。
ヒョウヒダニだけなら刺されることはないし、問題ないのでは?と考える方もおられるでしょう。 しかし人間を刺すツメダニはヒョウヒダニをエサとします。 そのためヒョウヒダニがたくさん生息しているふとんの中に、ツメダニも発生します。
またヒョウヒダニは、人を刺すことがなくても、健康被害をもたらすことがあります。
かゆみや腫れツメダニやイエダニに刺されると、かゆみや腫れなどの症状が現れます。
ツメダニは基本的に刺すだけで、吸血は行いません。 刺された直後に自覚症状はありませんが、翌日かそれ以降にかゆみや腫れが出現します。 その後1週間程度はしつこいかゆみが続きます。
イエダニはねずみや鳥類に寄生するダニです。 二の腕や太もも、わきの下、お腹周りなど、皮膚の柔らかい場所を刺し、吸血します。 刺された直後からかゆみや赤みなどの症状が出ます。 イエダニの恐ろしいところは、感染症を引き起こす可能性があることです。 寄生していたネズミが持っていた感染症が、イエダニを媒介して移ることがあります。
ツメダニとイエダニ、どちらのダニに刺されたとしても、強いかゆみが出現します。 適切なケアができないと、かきむしって湿疹化したり、色素沈着を起こしたりすることも。 ダニに刺されたと思ったら、皮膚科に診てもらい、薬を処方してもらいましょう。
アレルギーを引き起こす人を刺すことはないヒョウヒダニですが、死骸やフンによってアレルギーが引き起こされることがあります。 寝ている間に死骸やフンを吸い込み、それが原因で次のようなアレルギーが現れます。
・アトピー性皮膚炎 ・気管支喘息 ・アレルギー性結膜炎 ・アレルギー性鼻炎
小さなお子さまに、特に心配な「アトピー性皮膚炎」や「気管支喘息」「アレルギー性鼻炎」の7割が、原因はダニだと言われていることも…。 アレルギー対策のためにも、ダニの除去が望ましいです。
【駆除】ふとんのダニを除去する5つの方法健康にも大きな被害を及ぼすダニ。 しかしほとんどのふとんに、すでにダニが生息していると考えられます。 どのように駆除すればよいのでしょうか? ダニを除去するために有効な方法を5つご紹介します。
ふとんに掃除機をかけるふとんに掃除機をかけましょう。ダニのエサとなる、髪の毛やフケ・アカを取り除くだけでなく、ダニの死骸やフンも除去できます。
あまり強く掃除機をかけると、ふとんを傷める恐れがあるため、布団専用ヘッドをつけ、ゆっくりと行いましょう。週に1度くらいの頻度がおすすめです。 ふとんだけでなく、ベッドの下なども合わせて掃除しましょう。
しかし残念ながらこの方法は、生きているダニには効果がありません。ほかの方法と合わせて行いましょう。
ふとんを天日干しするふとんの天日干しも効果があります。しかし普通に天日干しするだけでは、ダニを駆除できません。
ダニは50℃以上30分以上の環境でなければ死滅しません。真夏の暑い日であれば、このような環境も可能かもしれませんが、ふとん全面を50℃以上にするのは難しいでしょう。ふとん表面は50℃以上になっても、内部に逃げ込み、生き延びるダニがいます。
天日干しをするのであれば、黒いふとん干し袋の利用がおすすめです。黒は熱を吸収しやすく、ダニが死滅する環境を作りやすいです。また物干し台よりも、車内や車のボンネットの上など直射日光が当たる場所の方が効果的です。
天日干しを終えたら、必ず掃除機をかけるようにしてください。 ダニを死滅させることができても、死骸やフンなどのアレルゲンは天日干しだけでは取り除けません。
ふとん乾燥機を使うふとん乾燥機を定期的に使いましょう。湿気を取り除くだけでなく、ダニが死滅する50℃以上・30分以上の環境を作ることができます。
ダニ駆除モードが設定されているふとん乾燥機もあるため、コースが選べるのであれば、適切なコースを選択しましょう。 このとき注意しなければならないことがあります。それはふとん全体を温めること。
一部分だけにふとん乾燥機を当てている状態では、温度の低い場所へダニが逃げてしまいます。すべてのダニを死滅させるため、必ず全体にふとん乾燥機の熱が当たるようにしてください。
ダニ駆除の薬剤を使う市販されているダニ駆除用の薬剤を使う方法です。薬剤には主にスプレー型と燻煙型の2種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
スプレー型のメリットは、スプレーをかけるだけで手軽にダニ駆除が行えることです。任意の場所にかけられるため、薬剤をかけたくない場所にかかる恐れがありません。 しかしスプレーでは、ふとん内部まで駆除できません。どうしてもふとんの表面のみになってしまいます。
燻煙型のメリットは、ふとんだけでなく畳やカーペットなど、お部屋の隅々までダニの駆除ができること。ダニが逃げ込む場所がないため、しっかり駆除できるでしょう。
この方法にもデメリットはあります。 部屋全体に煙や霧が散布されるため、パソコンやテレビなどの精密機器やお洋服を別の場所へ移動させたり、カバーをかけたりしなければなりません。 薬剤の散布自体は数時間で終了しますが、その後、拭き掃除が必要で非常に手間がかかります。
薬剤を使った駆除は、確かに効果的です。しかしふとんは肌に触れるもの。 敏感肌の方や、赤ちゃんがいる家庭では、あまり使用したくないと考える方もいるでしょう。
ふとんクリーニングに出すもっとも安全で、確実な方法がふとんクリーニングに出す方法です。 ふとんを丸洗いするため、汚れだけでなくフケ・アカ・ダニのフン・死骸もすべて除去できます。
また生きたダニも水で丸洗いすれば除去可能です。
ふとんを清潔に保つだけでなく、ふとんを長持ちさせるためにも定期的なクリーニングはおすすめです。 ふとんクリーニングについて詳しく知りたい方はこちらの「【ふとんクリーニング】業者に依頼すべき7つのワケ|頻度・タイミングは?」をご覧ください。
ふとんのダニ対策はクリーニング「おうちdeまるはち」におまかせ!ふとんをクリーニングに出したいなら、ふとん専門の業者へ依頼するのがおすすめです! 「おうちdeまるはち」は高級ふとんメーカーが専門工場で丁寧にクリーニングしています。
ふとんを持っていくのが大変…とお悩みの方はご安心ください。 ご依頼いただいた後、ふとんをスタッフがご自宅まで取りに伺います。 ふとんを1枚1枚チェックしながら、お申込書を作成します。
ふとんの状態に合わせた、最適なサービスをご提案するので、ご安心ください。
「おうちdeまるはち」は単なるクリーニングではなく、総合的にふとんのメンテナンスを行い、長く清潔に使っていただけるようにサービスを提供しています。 ふとんクリーニングはぜひ「おうちdeまるはち」にお任せください!
【対策】ダニの繁殖を防ぐ6つのポイント新しく買ったふとんや、クリーニングでキレイになったふとん。 ダニの繁殖はなんとしても防ぎたいです。
どのようにすれば防げるのか。 気をつけるべき6つのポイントをご紹介します。
こまめな掃除ダニはふとんだけでなく、カーペットやソファなど、部屋のいたるところにいます。 ダニの繁殖を防ぐ一番の方法は、部屋をキレイに保つことです。
こまめに掃除をして、ダニが好きなホコリやフケ・アカ・髪の毛などを除去しましょう。 タオルケットや冬に使うことの多いひざ掛けにもダニは住み着きます。 こまめに洗って清潔に保ちましょう。
ふとんを敷きっぱなしにしない!ふとんを敷きっぱなしにしていると、フケやアカ・食べカスなどが溜まりやすくなります。 また敷きっぱなしにしていると、敷きふとんに湿気がこもります。
エサが多く、湿度の高い場所はダニが増えやすくなるのです。 なるべくふとんを上げ、湿気がたまらないようにしましょう。
ふとんではなく、ベッドやマットレスを使用している場合も風通しをしましょう。 ふとん乾燥機の活用もおすすめです。
シーツやふとんカバーはこまめに洗濯するシーツやふとんカバーは、ふとんに直接汚れがつかない様にする効果があります。 しかしずっと洗わないままにしていると、汗や汚れがふとん内部にまで染み込んでしまいます。
こまめに洗濯し、清潔に保ちましょう。 できれば1週間に1回程度、洗濯できるとよいでしょう。
押し入れに入れたままにしない押入れの中は湿度が高く、空気の流れが悪いため、ダニが増えやすくなります。 特に圧縮袋に入れて保管しているふとんは、空気の入れ替えができないため湿度が上がります。
できれば使っていないふとんも定期的に押し入れから出しましょう。 圧縮袋に入れているふとんがある場合、除湿剤を一緒にいれておくとよいです。
ふとんの上げ下ろしは部屋を換気して行う起きてすぐ、ふとんを押し入れにしまうのはやめましょう。 起きたばかりのふとんには、寝ている間にかいた汗が染み込んでおり、湿度が高い状態です。 できれば椅子などにかけて、湿気を飛ばすようにするとよいです。
またふとんの上げ下ろし時は、大量のハウスダストが舞います。 ホコリもダニのエサになるのです。 なるべく部屋の換気を行いながら、ふとんの上げ下ろしをしましょう。
ダニ防止加工のふとんやシーツを使用する最近はダニ防止加工がされたふとんや、シーツも販売されています。 ダニが寄りにくくなる効果や、ダニを増やしにくくする効果をもつふとんもあります。 両方の効果を持っているものもあれば、片方の効果しかないものもあるため、購入時にしっかり確認しましょう。
ダニ防止加工があっても、ダニを殺す効果や完全にダニの侵入を防ぐ効果があるわけではありません。 ダニが繁殖しないためにも、こまめな掃除やメンテナンスを行いましょう。
まとめ毎日使うふとんですが、知らない間にダニの温床になっている可能性があります。 ダニだらけのふとんで寝ていると、刺されるだけでなく、アレルギーを発症するリスクも…。
ダニ駆除と汚れを落としたいのであれば、ふとんクリーニングがおすすめです。
自分や家族の健康を守るためにも、ダニ対策はしっかり行いましょう。 |
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