シーツの血をきれいに落とす方法!時間が経ったシミも諦めない! | ふとんのクリーニングなら「おうちdeまるはち」

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シーツの血をきれいに落とす方法!時間が経ったシミも諦めない!

最終更新日:2025年11月10日(月) 公開日:2025年11月10日(月)

ふとん圧縮袋の使い方と注意ポイント4選を紹介!正しい使い方を知って清潔に保管しよう

 

 

株式会社丸八真綿販売御中 記事執筆者情報アイコン

 

執筆者情報:軽石 瑞穂

【業務内容】

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長年ふとんクリーニングや寝具のメンテナンスに携わり、お客様の快適な睡眠環境をサポートしてきました。安眠インストラクターや快眠セラピストなど睡眠に関する専門知識を活かし、ふとんクリーニングの重要性や家庭でできる快眠のヒントなど皆様の睡眠の質を向上させる為の情報をお届けします。

 

 

この記事を読んでわかること

●絶対NG!血液のシミにお湯がダメな科学的な理由

●気づいてすぐなら水だけでOK!簡単な応急処置の手順

●時間が経ったシミに有効な4つのアイテム(セスキ炭酸ソーダ、重曹、酸素系漂白剤、固形石鹸)

●自分でやるのは危険?プロに頼むべきシミの見極め方

 

 

「シーツに血が…!」 朝起きた時や、ふとした瞬間に見つけてしまったシーツの血のシミ。特にそれがお気に入りのシーツだったり、買ったばかりだったりすると、本当にショックですよね。

「もう落ちないかも…」と焦る気持ち、とてもよく分かります。でも、大丈夫。

 

正しい方法で対処すれば、シーツについた血の汚れはきれいに落とせる可能性が高いです。

 

たとえ時間が経ってしまったシミでも、諦めるのはまだ早いかもしれません。

 

この記事では、ご家庭でできるシーツの血の落とし方を、状況別に解説します。

まずはやってはいけないルールから、家にあるものですぐにできる応急処置、そして本格的なシミ抜き方法まで、この順番に沿って、ご家庭で実践しやすい手順をご紹介します。

 

 
記事の目次

 

 

 

   

 

まずはコレ!シーツの血を落とす前に知るべきルール

圧縮袋の種類と使い方

 

血のシミを落とす上で、最も重要な原則が一つあります。

それは「お湯を使わないこと」です。

焦っていると、ついお湯で洗ってしまいそうになりますが、これが最大のNG行動。

なぜなら、血液に含まれるタンパク質は、熱を加えると固まってしまう性質があるからです。

ちょうど、生卵を茹でると固まってゆで卵になるのと同じ現象です。

 

一度熱で固まってしまった血液の汚れは、繊維にがっちりとこびりついてしまいます。

 

実際に、大手洗剤メーカーの花王株式会社も公式サイトで「血液は、お湯で洗うと固まって落ちにくくなるのでNG!」と注意喚起しており※1プロでも落とすのが非常に困難になるのです。

 

シミを見つけたら、必ず「水」または「ぬるま湯(30℃以下)」を使うと覚えておいてください。

 

 

 

  

 

【緊急度・高】ついたばかりの血のシミを落とす応急処置

ふとんを圧縮袋に入れる際に気をつける点は4つ!

 

シミは時間との勝負。

ついてから時間が経っていない、まだ濡れているような状態であれば、洗剤を使わなくても、大幅に薄くできる可能性があります。

とにかく、気づいたらすぐに以下の手順で応急処置を行いましょう。

 

【用意するもの】

●乾いたタオル or ティッシュペーパー

●水

 

【応急処置の手順】

①つまみ取る

シミの部分をティッシュなどで優しくつまみ、シーツ表面の血液を取り除きます。

この時、ゴシゴシ擦ると汚れが広がってしまうので注意してください。

 

②裏から叩く

シミの部分の裏側に乾いたタオルを当てます。

次に、水をつけた別のタオルやティッシュで、シミの表面から裏側のタオルに向かってトントンと優しく叩き、汚れを移し取っていきます。

 

③すすぐ

ある程度汚れが移ったら、シミの部分を冷たい水でつまみ洗いするようにすすぎます。

 

この応急処置だけでも、ついたばかりのシミならかなり目立たなくなります。

この後、通常通り洗濯機で洗濯してください。

もしこの方法で落ちない場合は、次に紹介する洗剤を使った本格的なシミ抜きに進みましょう。

 

 

  

【状況別】洗剤を使った本格的なシミ抜きの方法

ふとんを圧縮袋に収納するメリット・デメリット

 

応急処置で落ちなかったシミや、少し時間が経って乾いてしまったシミには、洗剤の力を借りましょう。

 

【お急ぎの方へ】あなたのシミに効くのはどれ?簡単診断

①シミはついたばかりで、まだ濡れている? → YESなら、「応急処置」へ!

②乾いてしまったが、そこまで時間は経っていない? → YESなら、「① セスキ炭酸ソーダ」または「② 重曹」を試しましょう。

③何日も経って頑固なシミ・黄ばみ始めている? →YESなら、「③ 酸素系漂白剤」でのつけ置きがおすすめです。

 

ここでは、ご家庭で手に入りやすい4つのアイテムを使った方法をご紹介します。

汚れの状態に合わせて最適なものを選んでください。

 

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① セスキ炭酸ソーダを使った落とし方

 

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ性が強く、血液などのタンパク質汚れを分解する力に優れています※2

スプレーボトルで「セスキ水」を作っておくと、様々な掃除に使えるので便利です。

 

【手順】

 

①セスキ水を作る: スプレーボトルに水500mlとセスキ炭酸ソーダ小さじ1を入れ、よく振って溶かします。

②吹きかける: シミの部分にセスキ水をたっぷりと吹きかけます。

③放置&叩き洗い: 5〜10分ほど放置した後、水で濡らした布で優しく叩き、汚れを布に移します。

④すすぐ: 汚れが落ちたら、きれいな水でしっかりとすすぎます。

 

② 重曹を使った落とし方

 

セスキ炭酸ソーダがない場合は、重曹でも代用可能で、ペースト状にして使うのがポイントです。

 

【手順】

 

①重曹ペーストを作る: 重曹と水を3:1の割合で混ぜ、ペースト状にします。

②塗り込む: シミの部分にペーストを優しく塗り込みます。

③放置&叩き洗い: 30分ほど放置した後、古い歯ブラシなどで優しく叩くように汚れをかき出し、濡れた布で拭き取ります。

④すすぐ: 汚れが落ちたら、きれいな水でしっかりとすすぎます。

 

③ 酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使った落とし方

 

「もう何日も経ってしまった…」という頑固なシミには、酸素系漂白剤を使った「つけ置き洗い」が効果的です。

時間が経ったシミは、血液中のヘモグロビンが酸化し、繊維と固く結合した状態。

こうなると物理的に汚れを剥がすのは困難なため、酸素系漂白剤の化学反応を利用します。

酸素の泡が色素を分解し、無色の物質に変化させることで、シミを目立たなくさせます。

塩素系と違い、色柄物のシーツにも使えるのが特徴です。※3

 

【手順】

 

①洗浄液を作る: 洗面器などに40℃〜60℃のお湯(※)を張り、製品の規定量の酸素系漂白剤を溶かします。

※注意:ここでは漂白剤の効果を最大限に引き出すためにお湯を使いますが、シミに直接お湯をかけるわけではないので問題ありません。

②つけ置きする: シミの部分を洗浄液に浸し、30分〜1時間ほどつけ置きします。

③軽くもみ洗い: つけ置き後、シミの部分を軽くもみ洗いします。

④すすぐ: 汚れが落ちたら、洗濯機に入れる前に水でよくすすいでください。

 

④ 固形石鹸(ウタマロ石けんなど)を使った落とし方

 

部分洗いに強い固形石鹸も、血の汚れに有効です。

 

【手順】

 

①濡らす: シミの部分を水で十分に濡らします。

②塗り込む: 固形石鹸をシミに直接こすりつけ、生地を傷めないように注意しながらしっかりともみ洗いします。

③放置&すすぐ: 緑色になるまで塗り込んだら、そのまま5分ほど放置し、水でしっかりとすすぎます。

 

  

  【補足】素材別のワンポイントアドバイス 

 

シミ抜きをする際は、生地の素材も確認しましょう。

 

・綿(コットン): 比較的丈夫ですが、色柄物は漂白剤で色落ちしないか、必ず目立たない場所で試してから使いましょう。

 

・リネン(麻): 繊維が傷つきやすいため、歯ブラシなどで強く擦るのは避けて、叩き洗いが基本です。

 

・ポリエステル: 丈夫で薬品にも強いですが、極度の高温(150℃以上)には弱い素材ですので、つけ置きの際は、推奨温度(40〜60℃)を守りましょう。

 

 

  

 

【警告】無理は禁物!そのシミ、セルフケアの限界かも?

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自分で色々試してみても、どうしてもシミが落ちない…そんな時もあります。

無理に擦りすぎたり、強力な洗剤を使いすぎたりすると、シーツの生地を傷めてしまい、修復不可能になることも。

 

大切なシーツを守るためのチェックリスト

 

以下の項目に1つでも当てはまる場合、それ以上のセルフケアは生地を傷める危険性が高いです。

大切なシーツを守るためにも、プロのクリーニングに任せることを推奨します。

 

●直径10cmを超える広範囲のシミ

●ついてから1週間以上経過しているシミ

●1度お湯で洗ってしまい、固まってしまったシミ

●シルクやテンセルなど、デリケートな素材のシーツ

●これまで紹介した方法を試しても、全く薄くならなかったシミ

 

また、ふとん本体に付着してしまった血液シミや汚れでお困りの場合は、大切なふとんを長くお使いいただくためにも、選択肢の一つとしてプロに任せることを考えてみてはいかがでしょうか。

 

【実例】よくある失敗とプロの対処方法

「お湯で洗ってしまった…」これは当社に寄せられるご相談で最も多い失敗例の1つです。

【ご相談例】

・状況: 買ったばかりの白い綿のシーツに直径5cmほどの血がつき、焦ってお湯と石鹸で洗ってしまった。

・結果: シミが茶色く変色し、繊維に焼き付いたように固まってしまった。

【プロの対応と結果】

このような熱で固まったタンパク質汚れは、通常のクリーニングでは落ちません。

まず特殊な分解酵素を使ってタンパク質をできる限り分解し、その後、生地を傷めないよう慎重に漂白処理を行います。

 

・Before: 茶色くクッキリと残っていたシミ。

 シミ前後

・After: 完全には消えないものの、目を凝らさないと分からないレベルまで薄くすることができました。

 

このように、一度失敗すると、プロでも完全な回復は難しくなることがありますので、初めの対処が非常に重要です。

 

 

  

 

【今後のために】シーツの汚れを防ぐ予防策と普段のお手入れ

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最後に、今後のために汚れを防ぐ方法と、普段からできるお手入れについてご紹介します。

 

【防水シーツを活用する】

特に経血や小さなお子様のおねしょが心配な方は、敷きパッドの下に防水シーツを一枚敷いておくと安心です。

マットレスや敷きふとん本体への汚れを防ぐことができます。

防水シーツのお手入れ方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連:「防水シーツの洗い方には注意が必要! 洗濯機故障の原因にならないためのポイントをご紹介」

 

【定期的に洗濯する】

シーツは、寝ている間の汗や皮脂を吸収し、見えない汚れが蓄積しています。

週に1回程度の洗濯を心がけることで、汚れが定着しにくくなります。

 

【シミ全般の知識を持っておく】

血以外のシミ(黄ばみ、食べこぼしなど)にも、それぞれ適した落とし方があります。

普段のお手入れで落とせる汚れは限られていますので、ふとんの定期的な丸洗いで、シミだけでなくダニや見えない汚れも一掃しませんか?

関連:「【ふとんクリーニング】業者に依頼すべき7つのワケ|頻度・タイミングは?」

 

【まとめ】

シーツについた血のシミは、焦らず、正しい順序で対処することが大切です。

まず、「お湯は使わない」こと。

そして、気づいたらすぐに「水」で応急処置を。

 

それでも落ちなければ、汚れの状態に合わせて「セスキ炭酸ソーダ」や「酸素系漂白剤」などを試し、最終手段としてプロのクリーニングがあることを覚えておきましょう。

 

ご家庭での限界を感じたら、無理せず専門家を頼ってくださいね。

ふとん本体に付着した血をおとしたいなら「おうちdeまるはち」のふとんクリーニングをぜひ検討してみてください。

 

 

  

 

参照・引用元一覧

 

※1:花王株式会社 - ワイドハイター 血液汚れの落とし方

https://www.kao.co.jp/widehaiter/manual/blood/

※2:シャボン玉石けん株式会社 - ナチュラルクリーニング

https://www.shabon.com/lp/new_natural_cleaning/

※3:グラフィコ(オキシクリーン日本公式サイト) - オキシクリーンの使い方

https://www.oxicleanjapan.jp/how-to-use

 

監修者情報:
おうちdeまるはち

当社(株式会社丸八真綿販売)はグループで日本最大級のふとん専用水洗い工場設備を有し、40年以上にわたってふとんクリーニングを行っています。実績は累計695万枚を超え、多くのお客様に永く愛されております。また15年以上ご好評いただいている羽毛リフォームも最高グレードで丁寧に仕上げます。本コラムでは、安眠インストラクターや快眠セラピストの資格を持ったスタッフが寝具のメンテナンス情報やぐっすり眠れるコツをご紹介しています。

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