|    掛けふとんやカバーがずれる原因とは?
寝ている間に掛けふとんやカバーがずれると、寝心地が悪くて眠りが浅くなったり、身体が冷えて夜中に目が覚めてしまったりと、快適な睡眠を妨げる原因になってしまいます。   掛けふとんやカバーがずれてしまう主な原因は以下の3つです。   ●寝返り ●誤ったふとんのかけ方をしている ●掛けふとんカバーのサイズが合っていない   それぞれ確認していきましょう。       寝返り 寝返りを打つと、身体の動きで掛けふとんやカバーがずれてしまうことがあります。 人は寝ている間に平均10回〜30回程度の寝返りを打つといわれています。   寝返りは、睡眠中の身体をほぐすことで快適な睡眠時間を得るための大切な運動です。   しかし、寝具が合っていない等の理由で寝返りの回数が多すぎると、ふとんやカバーがずれやすくなったり、眠りが浅くなってしまったりすることがあります。       誤ったふとんのかけ方をしている 誤ったふとんのかけ方をしている事が原因で、掛けふとんやカバーがずれてしまうケースもあります。   寒い冬の時期は、掛けふとんと毛布を併用している方も多いでしょう。 毛布と掛けふとんを重ねる順番によって、ふとんの温かさだけでなく、ふとんやカバーのずれやすさも変わります。    詳しくは後述しますが、毛布の素材に合わせてふとんを重ねる順番を変えることで、ふとんやカバーのずれを防げるかもしれません。       掛けふとんとカバーのサイズが合っていない 掛けふとんとカバーのサイズが合っていないことも、掛けふとんカバーがずれる原因の1つです。   例えば、シングルサイズの掛けふとんに、ダブルサイズのカバーを使用している場合、カバーが掛けふとんよりもひと回り以上大きいため、カバーの中で掛けふとんが動いてしまいます。   カバーの中でふとんが偏ると、せっかく温かいふとんを使用していても、身体全体をしっかり温めることができず、眠りの質を損なってしまいます。       掛けふとんやカバーのずれを防止する方法とは?
   掛けふとんやカバーがずれることで起こりうる睡眠障害や体調不良を防止するためにも、正しい対策方法を理解することが重要です。   自分に当てはまる原因を理解したうえで、ご紹介する5つの対策方法を試してみてください。       重い掛けふとんを使用する  重い掛けふとんを使用すると、掛けふとんが身体からずれるのを軽減できる傾向があります。 ふとん自体の重みによって軽いふとんよりも物理的にずれたり落ちたりしにくくなります。   また、掛けふとんのずれを防止するだけでなく、適度な重さのある掛けふとんの使用は、睡眠の質を向上させる効果があると実験で科学的にも立証されているのです。 ただし、重量が大き過ぎる掛けふとんは、かえって睡眠の質を落とす原因にもなりかねないため注意が必要です。    必要な寝返りが打てないほど重いふとんは避け、自分の身体に合った重さの掛けふとんを選びましょう。       正しい順番で掛けふとんをかける  掛けふとんと毛布を併用する場合は、毛布の素材によって重ねる順番を変えることが重要です。   毛布の素材ごとの正しいかけ方は以下の通りです。   ●毛布の素材がアクリル・ポリエステルの場合:上から毛布、掛けふとんの順番でかける ●毛布の素材が綿・ウール・カシミア・シルクの場合:上から掛けふとん、毛布の順番でかける   掛けふとんと毛布を併用している場合は、現在使用している毛布の素材を確認して、正しい順番に入れ替えましょう。 掛けふとんやカバーがずれないことで、ふとんの中で温まった空気が逃げず、快適に眠れる睡眠環境を構築できます。    毛布とふとんのかける順番に関しては詳しく知りたい方は、「毛布とふとんをかける順番は?適切なかけ方であたたかさがアップ!」の記事をご覧ください。        正しいサイズを選ぶ 掛けふとんカバーは、大きすぎたり小さすぎたりするものは避け、ふとんと同じサイズのものを選びましょう。    サイズが合っていないカバーを使用すると、カバーの中でふとんがずれてしまいます。   また、滑りにくい素材のふとんカバーを選ぶこともおすすめです。        掛けふとんとカバーを留め具で留める 掛けふとんカバーを使用する際は、正しい方法でしっかりとふとんにセッティングしましょう。   掛けふとんカバーには、中に入れた掛けふとんを固定するために、留め具がついているのが一般的です。   留め具には「スナップボタン」と「ヒモ」の2つのタイプが存在します。    
 これらの留め具が正しく留まっていなかったり、破損していたりすると、掛けふとんやカバーがずれる原因になるのです。 カバーの種類により、スナップボタンやヒモがついている箇所や数が違うため、きちんと確認して、漏れがないようにしっかりと留め具を留めましょう。   ヒモよりもスナップボタンのほうが付け外しが手軽で、ヒモがほどけてしまう心配もいらないため、留め具を選べる場合はスナップボタンのものをおすすめします。        掛けふとんやカバーのずれを防止するグッズを使用する 掛けふとんやカバーのずれを防止してくれる便利なグッズも存在します。   1つ目は、滑り止めつきのふとんカバーです。 滑り止めつきのふとんカバーは、カバーの内側に滑り止め加工が施されており、掛けふとんとの摩擦によるずれを防止できます。   2つ目は、ずれ落ち防止用クリップです。 ずれ落ち防止用クリップは、掛けふとん・毛布・敷きふとんを挟み、物理的に動かなくさせることで、掛けふとんやカバーのずれを防止します。   3つ目は、ベッドガードです。 ベッドガードは、ベッドでマットレスを使用している場合に使用できます。マットレスとフレームの間に挟むことで、掛けふとんの動きをせき止めてずれを防止してくれます。 寝ている時の落下防止にも効果的です。   これらの便利グッズはホームセンターやインターネットで購入でき、低コストで手軽に掛けふとんやカバーのずれ問題を解決できるので、試してみてはいかがでしょうか。         掛けふとんやカバー以外の寝具がずれる場合の対処法
 
   寝ている間の寝具がずれる問題は、掛けふとんやカバーに限ったことではありません。    ここでは、掛けふとんやカバー以外の寝具がずれる場合の原因と対処法についてもご紹介します。       シーツがずれる場合 敷きふとんのシーツやマットレスのボックスシーツのずれは主に「素材の問題」と「サイズの問題」の2つの原因が考えられます。   素材が原因である場合は、滑りやすい素材からタオル地などの滑りにくい素材に変更することで、シーツのずれを改善できるでしょう。 また、サイズが原因である場合は、適正なサイズのカバーに交換することで対策が可能です。 特に、マットレスの場合は、マットレスの大きさよりも小さいサイズのボックスシーツを使用していないか確認しましょう。 マットレスよりも小さいシーツでは、マットレスをしっかりと覆って固定することができません。 ポイントとしては、マットレスの厚さを考慮して、マットレスの下にシーツがしっかり入る長さのものを選択することです。       マットレスがずれる場合 寝ている間にマットレスがずれる場合は、マットレスの下に滑り止めシートを敷くか、ベッドパッドを使用しましょう。   滑り止めシートには、メッシュタイプやテープタイプのものが存在し、マットレスの大きさに合わせてカットして使用できます。 ベッドパッドとは、マットレスの上に敷き、マットレスの四隅をゴムで固定するものです。 マットレスをゴムで固定するため、マットレスのずれを防止できると同時に、マットレスの防湿や汚れ防止にもつながります。   また、マットレスをフレームの上に乗せる「上乗せ型」のベッドではなく、フレームの下に埋め込む「落とし込み型」のタイプであれば、滑り止めシートやベッドパットを使用しなくてもマットレスのずれを抑えられます。            羽毛ふとんの場合 羽毛ふとんの場合は、ご紹介した掛けふとんやカバーのずれを防止する方法以外に、ふとんの中の羽毛の偏りを直さなければいけない場合もあります。   羽毛の偏りの原因の1つとして、羽毛の摩耗があげられます。 羽毛が摩耗してしまう原因は、寝ている間にかく汗や湿気により、ふとんの中の羽毛が結びついて塊となってしまうためです。   摩耗した羽毛は、自宅で洗濯し乾燥すれば元に戻る場合もありますが、羽毛ふとんは繊細なつくりなので、誤った洗濯をしてしまうと、かえって羽毛にダメージが加わり、元に戻らない可能性もあります。 自宅での洗濯が不安な方や、洗濯環境が整っていない方は、ふとん専門のクリーニング店に依頼するほうが安心でしょう。   「おうち de まるはち」では、累計640万枚の実績があり、羽毛ふとんをはじめ1枚1枚ふとんの状態に合わせた最適なクリーニングが可能です。    ご自身で対応するのが難しいふとんは、プロにお任せすることで失敗するリスクを減らせます。 また、スタッフがお客様の自宅にふとんを回収しに伺うため、事前準備は一切不要です。   羽毛ふとんの洗濯や打ち直し、クリーニングを検討されている方は、「おうち de まるはち」に、お気軽にご相談ください。          掛けふとんやカバーがずれる際によくある質問
   掛けふとんやカバーのずれに関連したよくある質問2点をご紹介します。       100均で購入できるふとんのずれを防止するグッズはありますか? ふとんのずれを防止できる「ロックピン」や「クリップ」などは、100円ショップでも購入できます。   ロックピンは、その名の通りロック機能がついた安全ピンです。 通常の安全ピンでふとんを留めると、寝ている間に勝手に外れてしまう場合があるため危険ですが、ロックピンであれば外れる可能性が低いため、比較的安全に使用できます。 クリップも、ふとんカバーを挟むだけで簡単に使用できるため、取り扱いが楽で便利です。 なるべく低コストで済ませたい方は、100円ショップもうまく活用してみましょう。       2枚合わせのふとんのずれを防止する方法は? 2枚合わせのふとんは、厚めの合掛けふとんと薄めの肌掛けふとんの2種類のふとんから構成されています。 2枚合わせのふとんがずれてしまう原因は、留め具が外れてしまっているか、適正な位置に留め具が留められていないかの2通りが考えられます。   留め具が外れていないのにふとんがずれてしまう場合は、留め具の数や位置を間違えていないか確認してみましょう。          まとめ
   今回は、掛けふとんやカバーがずれる原因と対処法を解説しました。   掛けふとんやカバーがずれてしまう場合は、ふとんやカバーを選び直す、カバーのかけ方を確認する、ふとんのずれを防止するアイテムを活用するなどの方法で対策しましょう。   また、羽毛ふとんの中の羽毛がずれてしまった場合は、ふとん専門のクリーニング店に相談するのがベストです。 自宅でのケアでは解決が難しいトラブルは、ふとんの専門家にまるごと依頼しましょう。   睡眠障害や体調不良を防ぐためにも、掛けふとんやカバーのずれに悩まれている方は、ご紹介した対処法を実践してみてください。   |