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羽毛ふとんを使い始める時期はいつから?

季節の変わり目は寝具の衣替えを考える時期です。
特に涼しくなってくる秋口は、収納していた羽毛ふとんをそろそろ出したいと考える方も多いでしょう。
しかし、寝具の入れ替えはかなり重労働。
入れ替える時期が早すぎて、再度入れ替えをしなければならない事態は避けたいです。
また季節に合わないふとんを使用して、睡眠の質が低下したり体調を崩したりしてはなりません。
では、いつ羽毛ふとんを使い始めればよいのでしょうか? 詳しくみていきましょう。
【時期を知る前に】羽毛ふとんの3つの種類
羽毛ふとんの使用時期についてお話しする前に、羽毛ふとんの種類についてご説明します。
羽毛ふとんは厚みによって次の3種類に分けられます。
• 本掛けふとん
• 合い掛けふとん
• 肌掛けふとん
それぞれ充填されている羽毛の量が異なります。
一般的にシングルサイズの場合、本掛けふとんは1.2~1.5kg、合い掛けふとんは0.6~1.0kg、肌掛けふとんは0.3~0.5kgの羽毛が使用されています。
羽毛の充填量が多くダウン率が高いほど保温力に優れているため、冬に使用される羽毛ふとんは「本掛けふとん」を示すことが多いです。
羽毛ふとんと聞くと、寒い時期のみ使用するイメージがありますが、季節に合わせて種類を変えれば年中使用できます。
また最近は本掛けふとんの代わりに、肌掛けふとんと合い掛けふとんを2枚重ねた「2枚合わせふとん」を使用するケースもあります。
季節に合わせて、適切な羽毛ふとんを選ぶことが大切です。
冬用の羽毛ふとんの使用目安は11月
冬用といわれる本掛けふとんや2枚合わせふとんを使い始めるタイミングは11月頃が多いとされています。
室温が15℃を下回るようになったら冬仕様に変えましょう。
しかし、これらはあくまで目安です。
住んでいる地域やその年の気候や室内環境によっても変わります。
寒さの感じ方は個人差もあるため、寒さを感じたら冬用の羽毛ふとんに変えましょう。
夏用羽毛ふとんの目安は6月
夏用の羽毛ふとんと呼ばれる肌掛けふとんを使用するタイミングは、だいたい6月頃です。
室温が25℃以上になったら肌掛けふとんに変えましょう。
ただし冷房をつけたまま就寝する方もいるでしょう。
その場合、肌掛けふとんより厚めの合い掛けふとんの方が適していることがあります。
室温や体感に合わせて適したふとんを使用してください。
使い始める前に羽毛ふとんを干そう

収納から取り出した羽毛ふとんをそのまま使用すると、不快な臭いが付着していたり、湿気がこもっていたりすることがあります。
気持ちよく使用し始めるため、収納から取り出したら羽毛ふとんを干しましょう。
羽毛ふとんの干し方は「陰干し」と「天日干し」があります。
いずれの方法も湿気の少ない日がおススメです。
雨の日の翌日は湿気が多いので避けましょう。
また、早朝は湿気が多いため、10~15時がよいでしょう。
干す時間は約1~2時間が目安です。
このほかにも、それぞれ干すときに押さえておきたいポイントがあります。
詳しくみていきましょう。
羽毛ふとんの陰干し方法
羽毛ふとん内にこもった湿気を取り除きたい場合は、陰干しがおススメ。
紫外線を直接当てると、側生地や羽毛を傷める可能性があります。
風通しのよい場所に干しておけば、それだけで十分湿気を取り除けます。
また室内で陰干しをする場合、イスや室内用洗濯物干しなどを使用して羽毛ふとん全体に空気が通るようにしてください。
扇風機やサーキュレーターを使って、空気を循環させるとより効果的です。
カバーを使用すれば天日干しもOK
羽毛ふとん内の湿気だけでなく、雑菌も気になる方は天日干しがおススメです。
ただし羽毛ふとんをそのまま干すのではなく、ふとんカバーを必ず使用してください。
日光による羽毛ふとんへのダメージを最小限にできます。
また、干す時間にも注意が必要です。
長時間日光にさらすと、ふとんカバーをしていても側生地や羽毛の劣化につながります。
片面1時間ずつを目安にしてください。
天日干しをするとついたたきたくなってしまいますが、これはNGです。
羽毛が折れて羽毛ふとんの寿命が縮まります。
また中の羽毛がよれて、羽毛ふとんの機能を損なうことにもなります。
絶対にたたかないようにしてください。
しまう際は、手で優しくホコリを払う程度にします。
羽毛ふとんを干し終えたら、もう一手間加えましょう。
羽毛ふとんを折りたたみ、上から軽く体重をかけます。
気になる臭いや湿気を含んだ空気を外に出し、新鮮な空気を取り込めます。
ふとんを押さえる力が強すぎると中の羽毛を傷める可能性があるため、力加減に注意してください。
羽毛ふとんを出すのが早すぎた!?暑くて寝苦しいときの原因

羽毛ふとんを出してみたものの、暑くて寝苦しいと感じることがあるかもしれません。
羽毛ふとんを使用し始める時期が早かったのかも…と考える方が多いと思いますが、それ以外に原因がある可能性があります。
羽毛ふとんを再び収納する前に、これからご紹介する4つの項目に注目してみてください。
羽毛ふとんの品質が悪い
高い保温性と吸放湿性をもつ羽毛ふとん。
高品質な羽毛ふとんは適度に暖かく、寝苦しさを感じることはないでしょう。
つまり暑くて寝苦しいと感じたのであれば、羽毛ふとんの品質に問題がある可能性があります。
特に羽毛ふとんに使用されている側生地によって通気性は大きく変わります。
側生地の素材は綿やシルクなどを使用した「天然素材」か、ポリエステルなどの「化学繊維」が使用されています。
ポリエステルは軽くて安いですが、通気性が悪く蒸れやすいです。
それに比べ、値段が高くなりますが、綿やシルクは肌触りがよく通気性に優れています。
ポリエステルと綿の混合素材を使用したものもありますが、なるべく綿の割合が多い方がよいでしょう。
また側生地の織り方も触り心地や通気性を左右します。
「平織り(ブロード)」「綾織(ツイル)」「朱子織(サテン)」の3種類の織り方がありますが、肌触りがよく通気性に優れている「朱子織(サテン)」がおススメです。
羽毛ふとんの品質はダウン率によっても変わります。
同じ充填量でも、ダウン率が高い方が保温性に優れています。
高品質なものを求めるのであれば、ダウン率90%以上がおススメです。
ふとんカバーの吸放湿性が悪い
羽毛ふとんに使用しているふとんカバーも寝苦しさの一因です。
羽毛ふとんの側生地と同様に、素材や織り方によって通気性が大きく異なります。
化学繊維より天然素材を使用したふとんカバーの方が、吸放湿性に優れているためおススメです。
ただし天然素材のふとんカバーに、柄がプリントされているものは注意が必要です。
プリントに化学染料が使用されていることがあります。
化学染料が使用されている場合、吸放湿性や通気性が損なわれている可能性があります。
天然素材のものであれば、なるべく無地のものを選ぶとよいでしょう。
毛布や敷きパッドがふとん内を蒸らしている
羽毛ふとんやカバーに問題がなくても、身体の上に掛けている毛布や敷いている敷きパッドが原因で暑く寝苦しい環境になっている場合があります。
熱を逃しにくい素材を使用していると、羽毛ふとんの機能と相まって温めすぎとなっているかもしれません。
特に吸湿発熱繊維素材やポリエステル・アクリル素材の毛布を使用されている方は要注意です。
もし使用しているのであれば、通気性のよい熱がこもらないものに変えるとよいでしょう。
パジャマの素材が睡眠に適していない
どのようなパジャマを使用しているかによっても、寝心地は大きく変わります。
ポリエステルなどの化学繊維が使用されているパジャマは、通気性が悪く、湿気や汗を吸収しにくいため蒸れやすいです。
なるべく吸放湿性に優れた、天然素材のものを選びましょう。
パジャマの選び方について詳しく知りたい方は「パジャマの基礎知識や選び方は?季節ごとのおススメ素材やパジャマで得られる安眠効果をご紹介」をご覧ください。
羽毛ふとんをしまうのはいつから?

羽毛ふとんを使い始める時期についてお話ししてきましたが、いつしまえばよいのかも気になるポイントです。
ここからは冬用・夏用それぞれの収納時期についてご説明します。
冬用羽毛ふとんをしまう時期
冬用の羽毛ふとんは、春から夏にかけて室温が20℃以上になったタイミングでしまうとよいでしょう。
だいたい4月から5月くらいが目安です。
しかし住む地域の気候や気象条件によって、適切な時期は異なります。
暖かくなってきたと感じたら、冬用羽毛ふとんをしまい、合い掛けふとんや薄手の毛布やケットなどを使用ましょう。
夏用羽毛ふとんをしまう時期
夏場に使用する肌掛けふとんは、9~11月くらいにしまうことが多いです。
ただし最近は9月を過ぎても気温が高い日が増えました。
時期にとらわれず、涼しいと感じるようになったら夏用の羽毛ふとんをしまい、季節に合ったふとんを使用しましょう。
羽毛ふとんを収納するときに気を付けること

しばらく使わない羽毛ふとんは、どのように収納すればよいのでしょうか?
収納の仕方が悪いと、収納中にダニやカビが繁殖し雑菌だらけのふとんになる恐れがあります。
このようなふとんをそのまま使用すると、睡眠の質が低下したりアレルギーを引き起こしたりと人体に大きな影響を及ぼすことも。
清潔に長く羽毛ふとんを使用するため、気を付けるポイントについてご説明します。
クリーニングを行う
羽毛ふとんを収納する前にクリーニングを行いましょう。
羽毛ふとんに含まれている汚れやダニを一掃し、キレイな状態で収納するとよいです。
使用する前に収納から取り出してクリーニングに出せばよいのではないかと考える方もいるかもしれません。
しかしクリーニングには数日~数週間と時間がかかります。
そのため今すぐ使い始めたいと感じていても、しばらく待たなければなりません。
またダニや雑菌が増殖した状態が続けば、羽毛ふとんがダメージを受けてしまいます。
クリーニングは使用した後、収納前に行うようにしましょう。
圧縮袋は使用しない
羽毛ふとんの収納に圧縮袋は使用しないでください。
圧縮袋を使用すると、羽毛ふとんの中の羽毛が折れたり、ダウンボールが壊れたりする可能性があります。
また圧縮袋は通気性が悪いため、湿気がたまり羽毛独特の臭いがこもりやすくなります。
羽毛ふとんの寿命を縮めることになるため、圧縮袋の使用は避けましょう。
収納場所は風通しのよい場所へ
羽毛ふとんに湿気がたまると、ダニやカビ・雑菌が繁殖しやすくなります。
湿気がたまらないよう、風通しのよい場所に収納しましょう。
ふとんケースに入れる場合は不織布などの通気が良いものにし、定期的に収納場所の扉を開けて、空気の入れ替えをするとよいです。
また収納場所にすのこを敷いたり、除湿剤を使用したりするとより湿気がたまりにくくなります。
羽毛ふとんの保管サービスを利用して最適な状態に
通気性のよい場所が確保できなかったり、羽毛ふとんを収納できるスペースがなかったりなど、ふとんの収納にまつわる悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そんな方にぜひおススメしたいのが「ふとんの保管サービス」。
クリーニングのオプションとして、クリーニング業者がふとんを保管してくれるサービスです。
収納場所に悩む必要がなくなるだけでなく、ふとんを最適な環境で保管してくれるため羽毛ふとんを清潔に長く使えます。
「おうちdeまるはち」はクリーニングのオプションとして長期保管サービスを1枚2,200円(税込)で行っています。
適切な温湿度管理と出荷前の再乾燥によって、ふっくらと清潔で気持ちのよいふとんをお客様のもとへお届けします。
羽毛ふとんのクリーニングや長期保管サービスについて詳しく知りたい方は、ぜひ「おうちdeまるはち」をご覧ください。
まとめ

羽毛ふとんを使用し始める時期は、冬用なら11月、夏用なら6月が目安です。
しかし住む地域や気象によって、適切な時期は変わります。
また、個人の感覚や寝室の環境によっても異なるでしょう。
室温や体感に合わせて、最適な種類の羽毛ふとんを使用することが大切です。
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