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おねしょしたふとんを放置するとどうなる？
おねしょしたふとんは、できるだけ早い段階でのお手入れが必要です。
おねしょしたふとんを長時間放置すると、どのような問題が発生するのでしょうか。
シミが残る
おねしょしたふとんを長時間放置すると、シミが残ってしまう可能性が高くなります。
そもそも、おねしょのシミがふとんに残ってしまうのは、尿に含まれているタンパク質が原因です。
本来おねしょの汚れは水溶性のため、すぐに水で洗い流せばシミがふとんに残ることはほとんどありません。
しかし、長時間放置することで尿に含まれているタンパク質がふとんの繊維に染み付いてしまい、簡単には落ちなくなってしまいます。
シミが残るとふとんの清潔さが失われ、睡眠の質の低下を招く可能性もあるため、早い段階での対処が必要です。
臭いが残る
おねしょをしたふとんを放置すると、シミが残るだけでなく臭いも取れなくなってしまいます。
おねしょ特有の嫌な臭いの原因は、アンモニア。
尿の中には、タンパク質が体内で分解されたあとの残りである尿素が存在しており、外部の細菌により分解されると、アンモニアと臭いが発生します。
時間が経つと、アンモニアがふとんの繊維に染み込んでしまい、臭いが取れなくなってしまいます。
また、アンモニアは蒸発しやすい揮発性の液体です。
そのため臭いが拡散しやすく、睡眠環境を著しく悪化させる可能性があります。
おねしょふとんに関するお悩み別の対処法を知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
「時間が経ったおねしょふとんこそ放置しない！お悩み別で対処法をご紹介」
おねしょしたふとんのお手入れ手順
おねしょをしたふとんは、対処が早ければ早いほど臭いやシミをきれいに落とせます。
しかし、正しい手順でお手入れを行わないと、あまり効果がありません。
おねしょしたふとんは、以下の手順で対処しましょう。
ふとんの洗濯表示を確認する
はじめに、ふとんの洗濯表示を確認しましょう。
ふとんに限った話ではありませんが、洗濯において洗濯表示の確認は必須事項です。
洗濯表示を確認して、自宅で水洗いができるか確認します。
漂白や乾燥、アイロンなど何種類かのマークが並んでいるなかで、桶に水が張ってあるのが自宅で水洗いができることを示したマークです。
水洗いができない場合は、お近くのクリーニング店などに持ち込み、ふとんの手入れを行ってもらいます。
すべてのクリーニング店で、ふとんの洗濯を受け付けているわけではないため、あらかじめ確認しておくことをおススメします。
洗濯表示がない、または表示が消えている場合はふとんの素材から洗濯方法を選ぶこともできますが、基本的にはクリーニング店に任せたほうが確実です。
水分を取り除く
洗濯表示を確認し、家庭でも対処が可能であれば、早速おねしょふとんの手入れを始めましょう。
まずは、ふとんを洗う前におねしょの水分を取り除きます。
尿が残ったままだとシミや臭いの原因になるうえ、カビの発生まで招く可能性があるためです。
尿の水分を取り除くには、ふとんカバーを外して濡れた部分に直接タオルなどを当てます。
タオルを使用する場合は、マイクロファイバーなどの吸水性の高い素材を使うとよいです。
また、使用後のタオルの手入れが面倒な方は、ペットシートやおむつ、トイレットペーパーを利用することをおススメします。
クエン酸とぬるま湯で洗う
水分をできるだけ除去したあとは、おねしょをした部分を40度前後のお湯で洗い流します。
このとき、除菌をかねて熱湯の方が良いとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、おねしょの主成分であるタンパク質は70度以上の高温で固まる性質があるため、熱湯は避けたほうが賢明です。
必ず40度未満のぬるま湯を使用して洗い流してください。
ある程度汚れが落ちたら、再び水分を除去します。
このとき、酸性の液体をかけることでおねしょの臭いの原因となるアルカリ性のアンモニアを中和し、臭いが除去可能です。
200mlの水に対して、小さじ1杯のクエン酸を混ぜて作ったクエン酸液を使用します。
水分を取り除いたふとんにクエン酸液を使用したあとは、再度水分を取ってからすすぎ洗いを行いましょう。
乾燥させる
ふとんの水分を取り終えたら、しっかりふとんを乾燥させましょう。
ドライヤーや扇風機を利用してふとんを乾燥させるのもよいですが、できるだけ天日干しによる自然乾燥を推奨します。
日光に含まれている紫外線には、殺菌や消臭効果があるためです。
また、可能であればふとんを干す時間帯にも気を配りましょう。
理想としては、午前10時から午後2時の間にふとんの両面を干します。
天日干しが禁止されているふとんの場合は、風通しのよい場所で部屋干しを行いましょう。
その際にエアコンや扇風機などで風の通り道を作ってあげると、素早くふとんを乾燥させることが可能です。
おねしょふとんは対処が早めなほど望ましいですが、時間がない場合の応急処置方法について下記の記事でご紹介しています。
あわせてご覧ください。
「おねしょで汚れたふとんの洗い方！ 臭いとシミを残さないための応急処置と予防対策とは？」
クエン酸がない場合に代替品となるものは？
クエン酸はおねしょによるふとんの汚れに対して非常に有効な存在です。
しかし、自宅に必ずクエン酸があるとは限りませんので、代わりに使用できるアイテムをご紹介します。
レモン汁
クエン酸は酸性のため、同じ酸性のアイテムであれば代用可能です。
たとえばレモン汁は酸性の液体なので、洗浄および殺菌効果もありアンモニア臭の分解に役立ちます。
レモン汁の使い方は、基本的にクエン酸と同じです。
200mlの水に対して、小さじ一杯のレモン汁を加えて作った代用液をおねしょした箇所にかけます。
手入れをしたあとは、ほのかにレモンの香りも漂うため、芳香剤代わりとしても非常に効果的です。
注意点としては、カビが生えているレモンは使用しないようにしましょう。
カビの原因菌は電子レンジなどで加熱しても死滅しないほど強力な存在です。
そのため、掃除に利用するとカビの胞子がふとんに移る可能性があります。
使用する前に、レモンやレモン汁にカビが生えていないか確認するようにしましょう。
お酢
レモンやレモン汁が手元にない場合でも、同じく酸性の液体であるお酢がクエン酸の代わりに使用できます。
お酢には「酢酸」が含まれており、これがアンモニア臭の中和に役立ちます。
レモン汁同様、殺菌効果もあるため、掃除のアイテムとして非常に優秀といえます。
ただし、酢を使用する場合はお酢特有の匂いが発生するため、匂いが気になる方は注意が必要です。
また、砂糖が使用されているお酢を使用すると、手入れ後にふとんがベタつく可能性があります。
事前に成分表をチェックし、お酢に砂糖が使用されていないかの確認をおススメします。
おねしょしたふとんをお手入れする際の注意点
おねしょをしたふとんを手入れするにあたって、いくつか押さえておきたい注意点があります。
ポイントを順番に確認し、ふとんを長持ちさせましょう。
いきなり消臭スプレーをかけない
最近はふとんの臭いを取り除くための、消臭スプレーを薬局などで入手できるようになりました。
消臭スプレーはふとんのおねしょの臭いにも非常に有効で、活用することをおススメしますが、いきなり消臭スプレーをふとんのおねしょ部分に使用するのではなく、事前に水分を取ることが重要です。
ふとんが濡れた状態でスプレーを使用すると、臭いが混ざり合って、より臭いが悪化してしまいます。
基本的に消臭スプレーは、ふとんを洗い乾燥させた後の仕上げとして使用します。
洗濯後のふとんはしっかり乾燥させる
手入れをしたあとのふとんは、しっかり乾燥させます。
乾燥が不十分の場合、おねしょのシミや臭いが残る原因となるほか、繊維に大きなダメージを与え、ふとんの寿命が縮まる可能性があります。
ふとんは乾燥するまで時間がかかるため、2日から3日ほどかけて天日干しするとよいでしょう。
そのため、ふとんを洗う前には天気予報のチェックは必須です。
もし悪天候が続く場合は、コインランドリーにある乾燥機を利用しましょう。
一般的に、ふとん1枚を乾燥させるためには約60分が目安となります。
だだし乾燥機が使用できないふとんもあり、高温のため発火したり傷めたりする可能性があります。
乾燥機を使用する前は、ふとんの洗濯表示を必ず確認しましょう。
ふとんを清潔に保つなら「ふとんクリーニング」専門店へ
おねしょしたふとんの中には、家庭では手入れができないものもあります。
また手入れができるふとんであっても、仕事や家事などで作業時間が確保できない方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、ふとんクリーニングの専門店へお任せしましょう。
家庭では対応が難しい、時間が経ってしまったおねしょのシミや臭いの処理をクリーニングのプロが行ってくれます。
さらに仕上げとして高温処理も行うため、ふとんの嫌な臭いの原因となる湿気の心配もありません。
ふとんの手入れを専門のクリーニング店に任せたい方は「おうちdeまるはち」をぜひご検討ください。
まとめ
おねしょの汚れにはクエン酸が有効ですが、対処スピード、そして正確な手順が重要です。
時間が経てば経つほど汚れは落ちにくくなるため、可能な限り素早くふとんのお手入れを行いましょう。
「おうち de まるはち」では、おねしょふとんの手入れを含む各種ふとんクリーニングを受け付けています。
Webからの申し込みであれば24時間受け付けておりますので、気になった方はぜひ一度お気軽にご相談ください。
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