羽毛ふとんの洗濯で失敗した時の対処法|ぺちゃんこでも復活できるかも!
羽毛ふとんが、ペットや子供のおしっこなどで汚れてしまい「すぐに洗濯したい!」と、自宅で洗濯を試みる方もいらっしゃるでしょう。
ところが、洗濯可能か否かの見極めや、正しい洗濯方法を知らないと失敗してしまうことも……
「羽毛ふとんを自分で洗濯したらぺちゃんこになった」 「洗う前よりもニオイがきつい」 など、羽毛ふとんの洗濯に失敗して悩むケースも少なくありません。
この記事は、羽毛ふとんの洗濯が失敗する原因と、洗濯に失敗したときの対処法についてまとめました。 もし修復が難しそうであれば、クリーニング店などのプロに相談してみましょう。 |
羽毛ふとんの洗濯失敗例とその原因はじめに、羽毛ふとんを洗濯した時に見られる失敗例と、その原因を解説します。 もし、これらの状態に当てはまる場合は、洗濯に失敗している可能性が高いかもしれません。
ぺちゃんこになる1つ目は、羽毛ふとんがぺちゃんこになってしまったパターンです。 これは、羽毛ひとつひとつが潰れ、ふとん全体のふんわり感が損なわれた状態を指します。
もともと羽毛は、表面に撥水効果のあるコーティングが施されています。 しかし、水洗いによってそのコーティングがはがれてしまい、羽毛がぺちゃんこになってしまうことがあります。
原因としては、以下のことが考えられます。
・中性洗剤以外の洗剤で洗った ・柔軟剤を使用した ・水洗い不可の羽毛ふとんを洗った
とくに柔軟剤を使用すると、羽毛同士がくっつき、そのまま固まってしまうことも。 そうなると空気の層が失われ、本来のあたたかさが軽減してしまいます。
羽毛が片寄る2つ目は、羽毛が片寄って戻らなくなったパターンです。
原因としては、以下のことが考えられます。
・もともとの羽毛の量が少ない ・乾燥時に片寄りを直さなかった ・キルティング加工されていないふとんを洗った ・キルティング加工が洗濯したことによってほどけた
キルティング加工とは、ふとんの表生地と裏生地を、マス目状に縫製したものを指します。
キルティング加工してあるふとんは、羽毛が片寄りにくく、洗濯しても乾燥時にほぐすことで防げます。 しかしキルティング加工されていない場合は、失敗するリスクが高まるため、ふとん専用のクリーニング店に依頼するほうが安心です。
羽毛が飛び出る3つ目は、羽毛が飛び出るようになってしまったパターンです。 これは、側生地の隙間から羽毛が飛び出していたり、側生地の一部が破れてそこから羽毛が出てしまったりしている状態を指します。 洗濯槽内に羽毛が出てしまうと、洗濯機が故障する可能性があるため注意しましょう。
原因としては、以下のことが考えられます。
・洗濯機の通常モードで洗濯した ・洗濯したことで縫い目がゆるんだ ・洗濯ネットを使用しなかった
羽毛ふとんを洗濯する時に「毛布コース」や「大物洗いコース」を選択しないと、ふとんが傷みやすくなります。 また、洗濯ネットを使用することで洗濯時の刺激を軽減でき、万が一側生地が破れても、洗濯槽に羽毛が広がらず安心です。
洗濯前より臭くなる4つ目は、洗濯したはずなのにニオイがひどくなったパターンです。
原因としては、以下の2つが考えられます。 ・脱水が不十分で中までしっかりと乾かず、カビが繁殖した ・羽毛を水に濡らしたことで獣臭が発生した
ふとんの洗濯でもっとも重要なのが、乾燥です。 しっかりと中まで乾燥させないと、ニオイが発生しやすくなります。
また、使用されている羽毛の種類によっても、ニオイが発生しやすいことがあります。 とくにダック(アヒル)を使用した比較的安価な羽毛ふとんは、水に濡らすことで獣臭が発生する可能性が高いです。
【状態別】羽毛ふとんの洗濯を失敗した時の対処法万が一、羽毛ふとんの洗濯に失敗してしまっても、正しく対処することで修復できるかもしれません。 次は、状態別の正しい対処法をご紹介します。
【羽毛がくっついた状態】乾燥させて羽毛を復活させる羽毛がくっつかないポイントは、乾燥の仕方です。
洗濯後に、くっついた羽毛をほぐしながら乾燥させると、ふんわり感が戻ります。 コインランドリーなどの、大きな乾燥機でほぐすのも効果的です。 ただし、乾燥機を使用する場合は、高温になり過ぎないよう注意しましょう。
自宅でふとんを乾燥させる場合は、2本の物干し竿を使いM字に干し、乾燥中何度か優しくほぐすことで、ふんわりしたまま乾燥できます。
【羽毛が偏った状態】優しく羽毛をほぐして整える羽毛が一部に片寄ってしまった場合も、乾燥の仕方がカギとなります。
乾燥する際は、物干し竿2本を使いM字にかけ、優しく羽毛をほぐします。 この時、全体に均一になるよう形を整えていくとよいでしょう。
キルティング加工がほどけてしまっている場合は、一度直しても使用しているうちにまた片寄ってしまうことがあります。 その場合は、自分で直すのは難しいため、ふとん専門のクリーニング業者へ依頼する必要があります。
【羽毛が飛び出した状態】補強する羽毛がいくつも飛び出している場合は、その箇所を補強する必要があります。
ふとんの側生地が破れた場合は、修復布やテープを使い補強しましょう。 縫い目が荒くなっている箇所は、上から縫い直すと改善しますが、羽毛ふとんに安易に針をしようすることは余計に状態をひどくしてしまう可能性がありますので、縫うことは避けましょう。 しかし修正布やテープもあくまで応急処置でしかないため、後日ふとん専門のクリーニング業者などで生地を新しくしてもらうことをおススメします。
【羽毛が臭くなった状態】脱水を行い乾燥させる洗濯前よりもふとんが臭くなった場合は、もう一度洗い直す必要があります。
洗濯後正しい方法で脱水を行い、十分に乾燥させましょう。 湿気の少ない晴れが続く日に洗濯し、2~3日ほどしっかりと陰干しさせます。 この時、ふとんの間に風が通るように、物干し竿を2本使いM字に干すとよいです。
ある程度乾いたら、洗濯乾燥機やふとん乾燥機で、中までしっかりと乾燥させるとさらに効果的です。
どうしても羽毛ふとんが復活しない時は?正しく対処しても、失敗してしまったふとんが復活しないことも考えられます。 ここでは、羽毛ふとんが復活しない場合の対処法をご紹介します。
クリーニング店に出すか打ち直しを依頼する自宅での洗濯に失敗してしまった時は、クリーニング店に出し直すか、打ち直しを依頼しましょう。 打ち直しとは、リフォームともいい中身の羽毛をキレイにしたのち、追加したり側生地を新しくしたりすることです。 打ち直しは基本的に1度しかできないため、過去に依頼したことがあるふとんは、買い替える必要があります。 また、状態によっては打ち直しできないこともあります。 依頼を検討する場合は、一度ふとん専門のクリーニング業者に相談してみましょう。
思い切って買い替える買い替える方がよいケースもあります。 以下の状態の場合は、ふとんの買い替えを検討しましょう。
・打ち直しができない状態 ・過去に打ち直しをしたことがある ・3万円以下の安価なふとん ・使用年数が15年を超えている
羽毛ふとんの寿命は、10~15年ほどといわれています。 長年使用している場合は、買い替えるタイミングかもしれません。
洗える羽毛ふとんと洗えない羽毛ふとんの違い羽毛ふとんは、ものによって洗濯できないケースがあります。 そこで次は、洗える羽毛ふとんと洗えない羽毛ふとんの見極め方を、4つのポイントに分けて解説します。
①洗濯表示の確認 羽毛ふとんのタグを確認し、水洗い可能の「洗濯表示」があるかを確認しましょう。 以下のようなマークがあれば水洗い可能です。
②羽毛の種類 ダック(アヒル)の羽毛が使われていると、獣臭が発生する可能性があります。 また、以下のような羽根(フェザー)が多く含まれている場合は、羽根の先端の骨(羽軸)が、側生地を突いてしまい破れる原因になりかねません。
フェザーが多く含まれるふとんの場合は注意しましょう。
③ふとんの側生地の素材 側生地が、シルクやレーヨン、真綿(綿100%)などの繊細な素材の場合は、洗濯を避けましょう。 正しく扱わないと傷んだり、シワになったりする可能性があります。
④縫製(キルティング加工されているか) キルティング加工がされていないと、羽毛が片寄る原因となるため、洗濯は控えましょう。
これらのポイントをしっかりと確認することで、洗濯での失敗を防げるでしょう。
羽毛ふとんを自宅で洗濯しない方がよいパターン最後に、羽毛ふとんを自宅で洗濯しない方がよいパターンをご紹介します。 当てはまる方は、プロに依頼した方が安心です。
水洗い不可であるそもそも、水洗い不可の羽毛ふとんは自分では洗濯できません。 ふとん専門のクリーニング業者へ相談し、依頼しましょう。
羽毛ふとんを洗濯する環境が整っていない洗濯するための環境が整っていない場合は、無理に羽毛ふとんを洗濯するのはやめましょう。
たとえば、梅雨の時期など湿気が多い季節や、晴れが続かない日に洗濯してしまうと、十分に乾燥できません。 また、洗濯機の容量が小さい(5~7Kg以上が望ましい)場合は自宅で洗濯せず、コインランドリーやクリーニング店を利用しましょう。
自分で洗濯する自信がない自分で洗濯する自信がない場合は、プロに依頼するほうが安心です。
とくに、ふとんのサイズが大きい場合は、自宅での洗濯は難しいでしょう。 ふとんは水を含むと重くなるため、女性のみで対応する場合は注意が必要です。
失敗したくない方はプロに依頼しよう
羽毛ふとんを自分で洗濯できない場合は、ふとん専門のクリーニング業者へ依頼しましょう。 プロに任せることで、手間がかからず失敗するリスクを減らせます。
どこの業者がよいか迷っている方は、ぜひ「おうちdeまるはち」にお任せください! ご自宅までふとんを取りにお伺いするため、忙しい方でも安心してご利用いただけます。
累計640万枚の実績があり、経験から培った技術と知識で、1枚1枚ふとんの状態に合わせたクリーニングが可能です。 しっかりとキレイにしたのち、不具合がないか丁寧にメンテナンスを行い、最高の状態でお客様のもとへお届けいたします。
ふとんに関する悩みやご相談がある方は、一度「おうちdeまるはち」へご相談ください。
洗濯に失敗した羽毛ふとんは正しい対処法で復活するかも!?万が一羽毛ふとんの洗濯で失敗してしまっても、正しく対処することで復活できることもあります。 しかし、すべてのふとんが復活できるとは限りません。 高価なふとんを自分で洗濯してダメにしてしまったら、もったいないですよね。
そのため、自分の洗濯に自信がない方や、水洗い不可能なふとんをお持ちの方は、プロに依頼する方が安心です。 羽毛ふとんに関して悩みや困りごとがある場合は、一度「おうちdeまるはち」へお問い合わせください。 |
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