犬がふとんに粗相をした際の応急処置・洗い方・対策を解説
愛犬との快適な生活を送るために、トイレトレーニングは必要なしつけの1つです。 しかし、きちんとトイレトレーニングができていると思っていても、愛犬がトイレ以外の場所で粗相をしてしまうケースは珍しくありません。
それがもしふとんに粗相されてしまったらどうしたらいいのでしょう? 家で洗っても大丈夫? クリーニングに出した方がいい? と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
また、粗相を繰り返してしまう場合はどう対策をすれば良いか心配になる方もいるかもしれません。 ここでは応急処置の方法や洗い方・対策について解説していきます。 |
犬がふとんを汚したらすぐに行うべき応急処置ふとんはお手入れも大変で、毎日使うもの。 そこに粗相されてしまっては大変です。 犬と楽しく生活するために粗相でふとんが汚れてしまった時の対処法をみていきましょう。
犬がふとんを汚してしまった場合は、まず汚れを拭き取る必要があります。 気が付いたら可能な限り早く対応することがポイントです。
応急処置の手順①粗相により汚れた部分を乾いたタオル又は布でふき取る ②水に濡らして固く絞ったタオルでふき取る ③陰干しする
まず、粗相の汚れを清潔な乾いたタオルや布でふき取っていきます。 タオルをふとんにトントンと軽く叩きながら、粗相の際についた水分をなるべくたくさん染みこませましょう。
そして、次に水に濡らして固く絞ったタオルを使い、さらにふき取っていきます。 このように乾いたタオルや布と、水で濡らして固く絞ったタオルを両方使用して、粗相の汚れを可能な限りふとんから落としていきます。
汚れのふき取りが終わったら、日光を避けて陰干しをして乾かしてください。 なぜ”日光に当てずに陰干しを行うのか”というと、太陽の光に当てると、粗相の汚れが酸化してしまい、定着して染みになりやすいためです。 陰干しを行うことで、染みになるのを防いでくれますので必ず陰干しを行って下さい。
その後の流れ応急処置は、ふとんの生地に付いた汚れを取り除くことにすぎないので、陰干しした後はふとんを洗う事が必要になります。 洗わずにそのままにしてしまうと、後日臭いがきつくなってしまいます。 また、粗相がふとんの中綿にまで浸透していることもありますので、必ず応急処置の後はふとんを洗ってキレイにすることが大切です。
犬に粗相されてやってはいけない3つの行動
慌ててしまってつい行動してしまうことやあまり臭いがしないから、広範囲でないからと放置してしまうことも・・・。
ここでは粗相されてからのNG行動をまとめています。
消臭・除菌スプレーをするふとんに消臭・除菌スプレーをかける対処は良くありません。
消臭・除菌スプレーの成分の多くには、アルコールや糖が使用されています。 アルコールは除菌や殺菌のため、糖は消臭のための成分なのですが、実は糖が酸化しやすく臭いを悪化させる可能性があります。 もしスプレーを使用する場合は、まずはしっかり洗った上で、ペット専用の消臭スプレーを使用してください。 通常の消臭・除菌スプレーでは人間にとって問題はなくとも、愛犬にとっては安全性が保証されておらず、有毒となる場合があるので注意が必要です。
応急処置のみで洗わないふとんの生地の表面を拭きとって応急処置を終え乾かした後、洗わなくても大丈夫なのでは・・・と考える方もいるかもしれませんが、できるだけ早く洗濯やクリーニングできちんと粗相の汚れを落とす必要があります。 そのまま放置しておくと、犬が繰り返し同じ場所で粗相をする原因にもなってしまうので、できるだけ早めに臭いを落とすことが大切です。 範囲が狭い場合は自宅で部分洗いなどもできるかと思うので、汚れた部分を手洗いすることをおススメします。 洗面器に中性洗剤とぬるま湯をはり、側生地の汚れている部分をつまみ洗いします。 洗った後は干して、よく乾燥させましょう。
何もせずに放置するペットの粗相による臭いや汚れは、放置すればするほど菌は増殖してしまいます。 そのまま放置してしまったふとんをクリーニング業者に持ち込んでも、時間とともににおいが落ちないケースが多いので、きちんと早急な応急処置を施しておきましょう。
犬の粗相にはクリーニングを依頼するか買い替え・リフォームがおススメ
一番おススメな洗濯方法は、ふとんクリーニングに出してプロに中綿までキレイに洗ってもらうことです。 それなりの費用はかかりますが、ふとんの種類に合わせた洗い方と乾燥方法で、丁寧に洗う業者に依頼すれば、中綿の汚れまでスッキリ落ち、嫌な臭いも消すことができます。 ここではいくつかの洗濯方法や注意点についてみていきましょう。
自宅やコインランドリーでの洗濯の注意点洗える素材なのか、自宅の洗濯機に入るサイズなのかきちんと確認する必要があります。 ふとんの品質表示に手洗いマークや洗濯機マークがあるかチェックしてみてください。 また、キルティング加工(表と裏の生地の間に敷居を縫い付けて中綿が片寄りにくい加工)が施されているかも合わせて確認してみてください。
もし素材・サイズ・キルティング加工されていると確認ができて家庭用の洗濯機で洗濯をした場合であっても、小さく畳んで丸めることになります。 そのため、 ・汚れや臭いが十分に落とせない ・きちんとすすぐには水量が足らず、汚れが残ってしまい臭いやシミの原因になる などの心配もあります。 ふとんくらい大きな物となると、浴槽での丸洗いも可能ですが、脱水・乾燥することが難しく、かえって機能性を失ってしまう可能性があります。
また、自宅での洗濯では乾燥が1番大変です。 天気予報を確認し、長時間干したり、乾燥機を併用したりと乾燥が難しく、生乾きの臭いが付いてしまったり、中まで乾燥しきれずにふとんの風合いが損なわれてしまうことも・・・。
尚、一般的にコインランドリーではペットの粗相や毛が付着した物はそのままの状態では洗えません。 どうしてもコインランドリーを使用したい場合は、粗相の汚れがついてしまった部分を自宅で事前にしっかり洗って汚れを落としてから利用してください。
ふとんクリーニングに出すと安心最もおススメしたいのは、ふとんクリーニングに出して丸洗いすることです。 費用はかかってしまいますが、プロにお願いすることで、ふとんの素材や状態に合わせた洗浄・乾燥方法で丁寧に洗ってくれるので安心です。
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場合によっては買い替えやリフォームも検討ふとんを長く使用している場合、機能性や状態が弱ってしまっていることがあります。 そのときは、リフォームをしてふとんを補強するか買い替えが必要になってしまうことも。 長く使用しているふとんはクリーニング自体の水圧や負荷に耐えられない場合もあります。
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犬がふとんに粗相してしまう原因
状況や愛犬の体調によっても原因は様々ですが、一般的に粗相してしまうのはどのようなことが原因なのか例をご紹介します。
トイレトレーニングが完璧ではないトイレの場所や排泄ルールを完全に理解できていないため、ふとんで粗相をしてしまう可能性があります。 特に子犬の場合は膀胱が小さく未発達なので、成犬ほど排泄を我慢ができなかったり、まだトイレスペースが分からなくて混乱してしまったりして粗相することもあるでしょう。
愛情表現や不安・緊張などマーキング行動のようにお気に入りの物や場所があると、そこに自分のにおいを付け、自分の物だと主張することもあります。 犬は、飼い主さんのにおいがついているものを欲しがることがあるのですが、大好きなにおいだから独占したいけど、ふとんは大きくて重く運べないためそこに粗相をして占有したいという行動をとっている可能性があります。
また、強い不安や恐怖を感じることで、粗相してしまう場合があります。 特に神経質な性格を持つ犬が不安を感じると、安心を得るために飼い主さんの匂いがするふとんに向かい、そこで粗相をするケースもあるでしょう。 雷や花火、クラッカーなどの大きな音がしたタイミングでおしっこを失敗したのであれば、不安による可能性が考えられます。
病気や加齢による場合も様々な病気や加齢・老化のために粗相をすることもあります。 身体の異変を飼い主に愛犬が知らせているのかもしれません。 急に粗相をするようになったら、動物病院へ通院も視野に入れてみるのも大切な事です。
飼い主ができる粗相をされたときの対策とは
今後粗相をしないことが望ましいですが、万が一してしまってもあらかじめ対策を取っておけば安心です。
1度粗相をされたふとんは臭いがついてしまっています。 犬は粗相の臭いがするところで排泄をするという習性があるため、しっかりと臭いをリセットするようにしましょう。
また、ふとんに対応している防水シーツやカバーをして掛けふとんや敷きふとんを保護しておくことも大切です。 ペット用のシーツも販売されているので、合わせて検討してみるのもおススメです。 防水タイプのカバーをしておけば、中まで汚れが染み込むこともないので、カバーを洗うだけで中のふとんを守ることができます。
一緒に寝ている場合の見直しポイント
犬と一緒に同じふとんで寝ている場合は、ふとんから降りてトイレに行くのが間に合わない距離であったり、寝室が暗くトイレに行けないなどが原因で飼い主さんのふとんで粗相をしてしまう可能性が高くなります。
犬のトイレの環境は十分整っているか犬は基本的に自分が寝ている場所では排泄をしません。 ですが、飼い主さんと一緒に寝ているふとんは大きいので、自分が寝ているところから少し離れたところで排泄をすれば問題ないと考える可能性もあります。 1度ふとんと犬のトイレの場所や周りの環境を見直してみるのも良いかもしれません。
しつけがきちんとできているか犬がふとんを自分のテリトリーだと思わないためにも、「降りて」「どいて」などと声かけしたら、速やかにふとんから出るというしつけができているか確認が必要です。 基本的に正しくしつけを行えていれば主従関係は築けているはずなので、犬も飼い主さんが喜ぶ行動と嫌がる行動が理解できるため、粗相の原因が改善するかもしれません。
まとめ
犬は一度粗相したことがきっかけで、繰り返しふとんを汚してしまう癖がついてしまうことがあります。 そうなることを避けるためにも、粗相に気が付いたら速やかにふとんクリーニングを利用し、できる限り臭いを取り除くことが効果的です。
また、原因になっていることは何かよく愛犬を観察し、適切な対処をすることで改善する場合もあります。
粗相されてしまったふとんをきれいにしたい、臭いをできるだけとりたいとご希望の方は、ぜひ早めにふとんのクリーニングを検討してみてはいかがでしょうか。 |
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