敷きふとんを洗濯する必要性や頻度
一見汚れていないようでも、普段使用している敷きふとんには思っている以上に汚れが蓄積されています。
まずは、敷きふとんに付着している汚れの種類や洗濯の必要性・洗濯の頻度についてご紹介します。
敷きふとんには汗や皮脂などの汚れが染み込んでいる
「飲み物をこぼしたり子どもがおねしょをしたりしたわけではないので、敷きふとんはそこまで汚れていないのではないか?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、人は一晩に約200ccもの汗をかいており、その汗はシーツやカバーを通過して敷きふとんが吸収しています。
大量の汗を吸収した敷きふとんをそのまま放置すると、雑菌が繁殖して悪臭の原因になるのです。
そのほか、敷きふとんには皮脂やフケ・髪の毛・ホコリなどの汚れも付着しており、ダニやカビの繁殖を引き起こします。
ダニやカビが繁殖している敷きふとんを使い続けると、アレルギーを発症する原因にもなり兼ねません。
そのため、定期的に洗濯して汚れを取り除くことが大切です。
1~2年に1回の洗濯頻度が理想
敷きふとんの汚れが蓄積するのを防ぐためには、1~2年に1回の頻度で洗濯するのが理想といわれています。
「天気のよい日にふとんを天日干ししている」という方もいらっしゃると思いますが、天日干しだけではふとんを清潔に保つことはできません。
確かに天日干しでふとんの湿気を逃せるため、ダニが繁殖しにくい環境を作り出すには効果的です。
しかし、すでに付着してしまっている汗や皮脂・フケなどの汚れは、洗濯しなければ取り除けません。
これらの汚れはダニの餌になるため、ダニを増やさないためにも、できれば1~2年に一回は洗濯することをおススメします。
自宅で敷きふとんを洗濯する前に確認したいこと
敷きふとんを洗濯するにあたってまず考えるのが「自宅の洗濯機で洗えるのか?」ということではないでしょうか。
自宅で敷きふとんを洗濯できるかどうかを判断するためのポイントをご紹介します。
洗濯表示に「洗濯機」「手洗い」マークが付いているか
敷きふとんは素材によって、水洗いができるものとできないものがあります。
まずはそれを確認するために、ふとんに付いている洗濯表示をチェックしましょう。
洗濯表示に「洗濯機マーク」または「手洗いマーク」が付いている場合は水洗いが可能なため、自宅で洗濯できます。
基本的に、ポリエステルなど合成繊維の敷きふとんは洗えるものが多く、綿や羊毛だと洗えない場合がほとんどです。
また、キルティング加工されていない敷きふとんは型崩れしてしまう可能性が高いため、自宅での洗濯はおススメできません。
敷きふとんが洗濯機に入るサイズか
次に、洗濯したい敷きふとんが自宅の洗濯機に入るサイズかどうかを確認しましょう。
シングルサイズの薄手の敷きふとんであれば5~6kgの容量の洗濯機で洗える可能性もありますが、厚さによっては洗濯機に入らないものや、入ってもギリギリすぎて洗濯機が故障する恐れが出てくることも考えられます。
実際に洗濯する際には、敷きふとんを三つ折りにして端から空気を抜きながらくるくる丸めていき、洗濯ネットに入れた状態で洗濯機に投入することになります。
どのくらいスペースに余裕があるか、一度試してみることをおススメします。
目立つ汚れやカビはないか
敷きふとんを洗濯する前に、目立つ汚れやカビがあれば前処理をしておきましょう。
汚れの場合は、布巾に中性洗剤を染み込ませて軽く叩くようにして拭き取ってから洗濯することをおススメします。
問題は、カビが生えている場合です。
特に、床に敷きふとんを直接敷いて寝ている場合はカビが生えやすいため、洗濯前に黒いポツポツがないか確認します。
カビを発見した場合は、以下の方法で除去することができます。
● 軽く湿らせたキッチンペーパーでカビを押さえるようにして拭き取る
● 100mlの水に小さじ1杯の重曹を入れて重曹水を作り、スプレーボトルでカビに吹きかける
● 使い古した歯ブラシで優しくこする
● キッチンペーパーで水気を拭き取り、消毒用エタノールを吹きかける
敷きふとんにカビが生えた場合の対処法については、こちらの記事も参考にしてください。
「ふとんにカビが生えた!対処法と予防に効果的な対策とは?」
洗濯機で洗えない場合は浴槽で踏み洗いする方法も
「水洗いは可能だが自宅の洗濯機に入らない」というような場合は、浴槽で踏み洗いすることも検討してみましょう。
踏み洗いする場合の手順をご紹介します。
浴槽にぬるま湯と洗剤を入れて混ぜる
まずは、浴槽にぬるま湯をふとんがしっかりと浸かるくらいの高さまで溜めます。
そこにオシャレ着用の中性洗剤を溶かし、よく混ぜておきましょう。
ふとんに直接洗剤をかけると溶け残りの原因になってしまうため、ふとんを入れる前に洗剤を完全に溶かしておく必要があります。
お湯の温度については、熱すぎるとふとんが傷む可能性があるため、38度前後の設定がおススメです。
30分~1時間ほど漬け置きしてから踏み洗いする
浴槽に入れる前に、敷きふとんに強めのシャワーをかけて汚れやホコリを落としておきましょう。
浴槽に入れたらそのまま30分~1時間ほど漬け置きし、ふとん全体にしっかりと洗剤液を行き渡らせます。
漬け置きが済んだら、手で押したり足で踏んだりしてふとんを踏み洗いしましょう。
途中でふとんをひっくり返して全体をよく洗ってください。
力を入れすぎるとふとんが傷む原因になるため、優しく洗うよう心掛けることが大切です。
水気を切って干す
洗い終わったらふとんを浴槽のフチに掛け、栓を抜いてお湯を流します。
再び浴槽の栓をしてふとんにシャワーで水をかけ、踏み洗い→排水を泡が出なくなるまで繰り返しましょう。
すすぎが終わったらふとんを浴槽のフチにかけ、1時間ほどそのまま水抜きをします。
床が濡れないようにビニールシートなどを敷いてからふとんを運び、風通しのよい日陰で干してください。
完全に乾くまでは3日ほどかかるため、天気予報を事前にチェックして雨が降らないか確認しておきましょう。
ふとんの表面を触ってみて乾いているように感じても、中のほうがまだ濡れている可能性があります。
室内に取り込んでしばらく時間が経ってから、もう一度すみずみまで触って確認してみましょう。
また、浴室乾燥機がある場合は浴室である程度乾かしてから外に干すと、乾燥時間を短縮できます。
物干し竿が2本ある場合は、M字になるようにまたがせて干すと真ん中に風が通って乾きが早くなります。
自宅での洗濯が難しい場合の対処法
水洗いができない素材の敷きふとんや、干す場所がない場合などは、自宅で洗濯するのはなかなか難しいところ。
その場合は、以下のような方法で敷きふとんを洗濯する必要があります。
コインランドリーを活用する
水洗いが可能で自分で持ち運べる状況であれば、コインランドリーを活用して敷きふとんを洗濯できます。
コインランドリーにはふとんも洗濯できる大型の洗濯機があるため、自宅の洗濯機に入らないサイズのものでも安心です。
また、家庭用の洗濯機に比べてパワーが強く、ダニやカビなどのアレルゲンもきれいに洗い流してくれます。
コインランドリーを利用する最大のメリットは、乾燥をスピーディーに済ませられることです。
自宅での自然乾燥だと2~3日かかるものを、コインランドリーの乾燥機を使えばのとんどの場合、わずか1~2時間前後で完全に乾かすことが可能です。
ただし、乾燥機が使えるふとんかどうかを事前に洗濯表示で確認する必要があるため、注意してください。
ふとんの宅配クリーニングを利用する
「そもそも水洗いができない」「コインランドリーまでふとんを持っていけない」というときは、ふとんクリーニングに依頼する方法がおススメです。
申し込みをすれば業者が自宅まで集荷に来てくれて、クリーニング後のふとんは自宅へ届けてくれるため、自分で敷きふとんを持ち運ぶ必要はありません。
敷きふとんをクリーニングに出すのであれば「おうちdeまるはち」をぜひチェックしてみてください。
日本最大級のふとん専用水洗い工場設備を利用して、高級ふとんメーカーが質の高いクリーニングを提供しています。
「おうちdeまるはち」の敷きふとんクリーニングでは、ふとんの中までしっかり洗ってダニの死骸やフンまでしっかりと洗い流し、最後には65℃の乾燥室で150分かけて完全に乾燥させています。
ふとんの保温性が回復し、長持ちするようになるという効果も期待できるため、長年使用している敷きふとんもクリーニングに出してみてはいかがでしょうか。
オプションサービスとして「防ダニ加工」や「シミ抜き」「オゾンBOX殺菌」などが用意されているほか、ふとんの「長期保管サービス」も提供しています。
最長6カ月の保管が可能なため、気になる方はぜひクリーニングのオプション詳細もチェックしてみてください。
まとめ
敷きふとんの洗濯頻度や自宅での洗濯方法・自宅で洗濯できない場合の対処法などを詳しくご紹介しました。
敷きふとんを清潔に保つためには、定期的に洗濯する必要があります。
しかし、自宅の洗濯機では洗えない場合が多いため、コインランドリーやふとんのクリーニングを活用することも検討してはいかがでしょうか?
敷きふとんを洗濯できずに悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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