シリーズ企画:おうちdeまるはちクリーニングのココがポイント! 洗浄のこだわり編
毎日使用するふとんだけれど、メンテナンスはたまに干したり、掃除機を掛けるくらい・・・ もし汚してしまったら洗うことも考えるけれどそもそもふとんって洗えるの? と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。 素材や縫製は様々ですが、実は洗えるふとんも多くあります。
目に見えなくてもふとんには毎日睡眠中にかいている汗や皮脂やアカなどの老廃物が蓄積しているので、ふとんを長く大切に使いたいのであれば、きちんと専門業者にクリーニングに出すことをおススメします。
今回はおうちdeまるはちのふとんクリーニングをもっと知っていただくためにシリーズ企画第2弾として「洗浄のこだわり」に焦点をあててご紹介していきます。
|
羽毛掛けふとんをクリーニングする目的とは皆さんのご自宅にも1枚はあるであろう羽毛掛けふとん。 軽くてあたたかいのが特徴ですが、長年使用していると汚れの蓄積やボリュームの減少など気になることもあるかと思います。 羽毛掛けふとんをクリーニングする目的は大きく分けて2つあります。
中まで汚れを落とすことができる1つ目は、生地の汚れを落とすことはもちろんのこと中の汚れもきちんとキレイにすること。 「ふとんを清潔に保つこと=健康を担保すること」につながります。 1年に1度は定期的に洗浄して中綿の汚れとアレル物質を取り除くことを推奨します。
保温性とボリュームを回復させる2つ目は、ダウンボールにこびりついた汚れを落とし、保温性を回復させること。 保温性の鍵はダウンボールにあります。 汗や⽪脂、フケ、アカなどは時間をかけてゆっくりとふとんの中に浸透し、ダウンボールに少しずつ絡み付いていきます。 ダウンボールが汚れでコーティングされるにつれ、ふんわり放射状に広がっていた⽻枝が次第にくっつき合い、ふくらみが失われ保温性とボリュームの現象の原因となります。
羽毛掛けふとんの洗浄のこだわり
受付・検査を通過した羽毛ふとんは、汚れをより落ちやすくするために通年30℃前後の温⽔(すすぎ1回目は常温水)を使用し、品質を担保しています。 また、オリジナルの持ち上げて落とすたたき洗い回転式ドラム洗濯機を使⽤して洗浄していきます。
自宅やコインランドリーの洗濯機は洗濯層に仕切りがなく、入れたものが重なり合うように移動して洗浄されていきますが、おうちdeまるはちオリジナルの羽毛ふとん用洗濯機には間に3面の仕切りを設けています。 この仕切りには、ふとんの移動が少なく、ダメージを減らす、ふとんを仕切りの中で上から下に落とし、叩き効果を与えるという役割があります。 さらに、奥行きのある縦型洗浄機を採⽤しているので1つ1つの仕切り内は大きいふとんが入っても適度な空間を確保することが可能です。
プログラム洗浄を採用し、洗浄⇒すすぎ1回目⇒すすぎ2回目と溜め洗い+溜めすすぎ+遠⼼⼒脱⽔で汚れも臭いも除去していきます。 また2回目のすすぎで「銀イオン加工」も施します。 これによって外側の生地と中の羽毛にも銀イオン水が浸透し、菌の繁殖を抑制する作用が得られ、抗菌効果が高まります。 洗浄ではおよそ200〜300リットルのたっぷりの⽔を使⽤し、ふとんの中に蓄積されている汚れもしっかり洗います。
羽毛掛けふとん専用のオリジナル洗濯機と洗い方や抗菌にもこだわりのつまった洗浄方法で、⽔の中でふとんが暴れず⽻⽑までキレイに洗えることに加えて、側⽣地やダウンボールの劣化も防⽌します。
敷きふとんをクリーニングする目的とは
1年中使用していることが多い敷きふとんは、身体の重みを支えるだけでなく身体から出た老廃物も吸収しています。 カバーやシーツはご自宅で洗濯ができますが、敷きふとんのように厚みがあり大きいものは洗濯や乾燥など自分でやろうとするとかなりの重労働になっていまいます。 出すタイミングとして特におススメなのは夏の暑い時期が終わりたくさん汗を吸収して、秋になるくらいの季節です。 敷きふとんをクリーニングすると期待できることは以下のようなものがあります。
清潔になる1私たちは睡眠中にひと晩で約200㏄もの汗をかくと言われています。 特に敷きふとんは1年中使用しているので汗の成分や皮脂、フケ・アカなどがふとんの中で雑菌やカビの温床となり、またニオイの原因にもなります。 汗は水溶性なのでしっかり中綿まで水洗いをして、汚れを落とすことが大切です。
安心して使用できるぜん息やアトピー性皮膚炎といったアレルギー、その原因になる物質を「アレル物質」といいます。 アレル物質には室内のホコリやスギ花粉など様々なものがありますが、中でもダニがぜん息の原因になるケースが多いといわれています。 アレル物質となるダニは主に「チリダニ」と呼ばれる種類のものです。 体長が0.2〜0.5mmと小さく目に見えません。 高熱で乾燥すれば殺すことはできますが、厄介なことにチリダニは生きているものよりもフンや死骸、抜け殻の方がアレル物質として強く作用します。 このためクリーニングでしっかり中まで洗ってダニのフンや死骸まで洗い流すことが大切です。
保温性が回復する10年間使用した羊毛敷きふとんで水洗いクリーニングの前と後で保温性を比べる試験を行ったところ、保温性の回復が確認できました。 ※この結果はふとんの仕様状況や使用者の発汗量、寝姿勢の違いによっても変わってきますので一例としてご理解いただきますようお願いいたします。
前処理工程のポイント
主に敷きふとんの洗浄工程に含まれるベルトコンベア式の大型前処理機です。 まず初めに前処理剤(助剤)をシミや汚れの箇所へ塗っていきます。助剤を塗ることで洗剤の反応を促進して汚れを落ちやすくします。 その後、ふとんの上下から片面約1.2ℓの洗剤を噴霧し、大量の水で洗い流します。 そしてオゾン溶水を吹きかけ殺菌処理を行います。 オゾン溶水の染み込みを良くするために下からバキュームで強力吸引するプレ脱水の工程へ進み、敷きふとん全体に殺菌効果を高めていきます。
敷きふとんの洗浄のこだわり
前処理洗浄を終えた敷きふとんはオリジナル特注の敷きふとん用大型洗浄機へと移動します。 機械の中心部から外側に向けて洗浄水をふんだんに放射する構造で1回の洗浄で約2トンの水を使用し、中わたの汚れまでサッパリ洗い流します。 中に仕切りを設けているので、型崩れを防ぎながら洗浄⇒すすぎ1回目⇒すすぎ2回目⇒脱水をしていきます。 すすぎの前と後の水の色もこんなに変化していきます。
個別洗浄について
特に汚れの強いものやオネショふとんなどは、通常洗浄品と区別し「特別前処理シャワー室」内で前処理を行っています。 ふとんの種類や状態に合わせて洗浄方法を選択するため、側⽣地が弱っていたり、傷みが激しいと判断した場合のみ、以下のような特別なプログラムで対応しています。
【羽毛掛けふとんの事例】 ・前処理(ふとんを傷めず汚れは溶かして分解する) 巨⼤ベルトコンベア式⾃動前処理機で、ゆったりとふとんを広げた状態で中わたまでキチンと洗剤を浸透させ、汚れを浮き⽴たせます。
・ソフト洗浄 超低速回転でゆっくりとふとんの中わたまで⽔に漬けこんで汚れを溶かし出します。 中わたに蓄積している汚れ、雑菌なども、⽔の⼒で洗い流されます。 激しくもんだりたたいたりといった⼒は加えません。
受付や検査の状況でこういった個別洗浄にも柔軟に対応可能な部分もふとん専用クリーニング工場ならではと考えています。 *あまりに汚れや傷みが激しい場合は受付・検査の段階で洗浄不可と判断されることもあります。 クリーニングすることでふとんの状態を悪化させてしまう場合は、事前に担当からお客様に連絡をしてご返却となりますのでご了承ください。
オリジナル洗浄オプションサービスとは
おうちdeまるはちのふとんクリーニングには様々なオプションサービスがあります。 クリーニングとプラスで利用することで気になる部分の汚れ落ちがアップしたり、さらに格別な仕上がりになります。 今回はオプションサービスの中でも洗浄の工程で行うものをご紹介します。
【シミ抜き】1枚+2,200円(税込)
シミの種類により洗剤を使い分け、超音波や蒸気で汚れを浮き立たせキレイに落とします。 経験豊かなスタッフが少しでもきれいな状態にしてお戻しできるよう努力を重ねていますが、経過年月が長く原因も特定できない場合は落としにくくなってしまいます。 また、あまりにシミ取りだけを意識しすぎるとふとんの生地を傷めてしまう恐れもあるのでそのバランスに注意を払い、可能な限り処置を施します。 シミは付着してからの期間が短かく、シミの原因が特定できるほど落とせる確率が高くなりますので、なるべく早いタイミングでのクリーニングをおススメします。
【プレミアムウォッシュ】1枚+4,400円(税込)
プレミアムウォッシュとは通常のふとんクリーニングの洗浄方法の前に酵素洗剤による洗浄をプラスした、2度洗い洗浄コースです。 *羽毛以外の掛けふとん(羊毛掛けふとん、和掛けふとん、化学繊維掛けふとんなど)、 和敷きふとん、羽根枕、丸八製毛皮商品はプレミアムウォッシュの対象外になります。
羽毛製品と敷きふとんはそれぞれ適切な工程にて処理を行います。 順番に工程を説明していきます。 ■羽毛製品 1回目の洗浄は、酵素を使用し、35℃の温水で洗浄⇒脱水を行います。 2回目の洗浄は、プレミアムウォッシュ専用洗剤で通常羽毛製品洗浄処理(洗浄⇒すすぎ⇒脱水⇒乾燥)を行います。
■敷きふとん 表裏両面に酵素剤を全体に均等に塗っていき、1晩おきます。 酵素の効果としては、汗・皮脂などのタンパク分の分解や臭いの軽減、風合いアップが期待できます。 その後は前処理工程と洗浄を2回繰り返し行っていきます。そして平面乾燥⇒巨大乾燥室へと移動させます。
まとめ
おうちdeまるはちのクリーニング「洗浄のこだわり編」いかがでしたでしょうか。 ふとんクリーニング専用の洗浄方法やこだわりなどを感じていただけたら嬉しいです。
おうちdeまるはちのクリーニングは、寝具メーカーのふとん専⽤クリーング⼯場なので、圧倒的にふとんに対する知識の量と経験が違います。 多い時で1日300枚、年間10万枚を超えるふとんをクリーニングしているので、ふとんを熟知しているため、しっかり汚れを分解し隅々までキレイに仕上げます。
また、適切に水洗いクリーニング工程を完了したか、仕上がり具合に落ち度はないか、最終検査員の厳しいチェックに合格したふとんだけをお届けいたします。 不合格品は再度洗浄工程に戻され万全の状態で出荷しています。
高級ふとんメーカーがふとん専用のクリーニング工場で”洗浄”にこだわって丁寧に洗い上げる高品質なクリーニングをぜひ1度体験してみてください。 |
寝具のメンテナンス情報やぐっすり眠れるコツが満載
新着記事