羽毛ふとんはクリーニングすべき?4つの洗い方・頻度・注意点も解説
「就寝中はコップ1杯分の汗をかく」という話をご存じの方も多いはず。 毎日使う羽毛ふとんは、汗や皮脂の汚れが蓄積されています。
「ふとんカバーをしているのに、ニオイやシミが気になる…」とお悩みの方も多いでしょう。
最近は、自宅で洗える羽毛ふとんも増えてきました。 しかし、羽毛ふとんのベストな洗い方を知らなければ、かえって雑菌が増え、ふとんを傷めることになるかもしれません。
今回は、「羽毛ふとんのクリーニング」について洗うメリットや頻度・クリーニング方法などを解説します。 羽毛ふとんをキレイに保ち、長持ちさせるための方法を詳しくみてみましょう。
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羽毛ふとんは洗うべき?クリーニングするメリット
ふとんの中でも、暖かくて軽い羽毛ふとん。 冬ふとんとして愛用されている方も多いのではないでしょうか?
毎日使う羽毛ふとんは、カバーを洗うことはできても、羽毛ふとんそのものを洗うのは手間がかかり、難しいです。
しかしそのままにしておくと、羽毛ふとんの中まで汚れが蓄積してしまいます。 そのため、定期的なクリーニングを行うことをおススメします。
中綿の汚れまで落とせるクリーニングを行う最大のメリットは、羽毛ふとんの中までしっかり洗えることです。 一見キレイに見える羽毛ふとんですが、寝ている間に汗や皮脂を吸い込んでいます。
人間が一晩にかく汗は、コップ約1杯分。 これは寒い冬でも同等の汗をかいていると言われています。
その汗や皮脂・角質が羽毛ふとんの側生地から、中の羽毛まで染み込んでいきます。 さらにふとんの中には、人間の皮脂や角質が大好きなダニやホコリなども…。
これらの汚れは、天日干しや掃除機で取り除けません。
クリーニングを行えば、羽毛に付着している汚れやダニも一掃することができます。
保温性も回復する羽毛に汚れが付着すると、羽根がくっついたり、羽毛同士が絡まったりして、ふんわり感がなくなってしまいます。 すると空気を含むための隙間ができなくなります。
羽毛ふとんは、たくさんの空気によって体温から伝わる熱を逃さないようにしています。 これにより高い保温性を維持しています。
しかし羽毛に汚れが付着していることで、羽毛ふとんの機能が低下し、保温性が下がってしまいます。 クリーニングで羽毛の汚れを取り除くことで、機能が回復し、保温性も回復します。
羽毛ふとんクリーニングに出す頻度
クリーニングした方がよい羽毛ふとんですが、ふとんカバーのように頻繁に洗う必要はありません。 あまり頻繁に洗いすぎると、逆にふとんが傷む恐れがあります。
衛生面を重視するのであれば1年に1回程度。 品質保持や耐久性を重視するなら3〜4年に1回程度。 汚れが気になるのであれば2〜3年に1回くらいが目安です。
羽毛ふとんの4つのクリーニング方法
定期的に行った方がよい、羽毛ふとんのクリーニング。 実際どのような方法があるのでしょうか?
4つの方法をご紹介していきます。
自宅の洗濯機で洗う1つ目は自宅の洗濯機で洗う方法です。
最近は自宅で洗えるタイプの羽毛ふとんも登場しました。 いつでも洗えて、コストがかかりません。
自宅で洗う場合は、必ず品質表示や洗濯表示を確認してください。 洗濯マークや手洗いマークが記載されているものが、自宅でも洗える羽毛ふとんです。
洗濯機で洗う場合は、ふとん用のネットに入れて、おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)で洗います。 弱アルカリ性の洗剤を使用すると、中の羽毛が痛む可能性があります。
ふとんコースや大物コースなど、使用されている洗濯機の中で最適なコースを選びます。
手洗いの場合、お風呂場の浴槽を利用すると場所が確保でき、おススメです。
浴槽の半分くらいまでぬるま湯を入れ、洗剤をよく溶かします。 ふとんを浴槽の中に入れ、軽く押し洗いします。
あまり強い力で洗うとふとんを傷んでしまう可能性があるので、優しく押し洗いしてください。
水を替えて、2・3回繰り返し洗います。 洗い終わったふとんは、浴槽のふちにかけて、しばらく水を切ってください。 その後、羽毛ふとんをしっかり干します。
洗濯機・手洗いともに、しっかりふとんを乾燥させてください。 直射日光に長時間さらすと、ふとんが傷むため、風通しのよい日陰で干しましょう。
ご紹介したように、自宅で羽毛ふとんを洗うことはできますが、デメリットも大きいです。 洗い方を間違えると、羽毛が偏って戻らなくなることがあります。 また洗濯機が壊れてしまった方や、羽毛ふとんが破れてしまった方もいます。
さらに大きなふとんは、乾燥に時間が必要です。 乾燥が不十分なまま使うと、カビや雑菌の繁殖につながり、健康に害を及ぼす可能性があります。
コインランドリーを使用する2つ目はコインランドリーを利用する方法です。 容量が大きく、家の洗濯機で洗えないサイズのものも洗えます。
コインランドリーで洗う場合も、ふとんの品質表示・洗濯表示を確認してください。
コインランドリーでも洗濯時間はだいたい30分くらい。 乾燥時間は、一般的な衣類や毛布より長い60〜80分程度が目安です。 必要に応じて、追加乾燥をおこなってください。
最近はふとんコースが選べるタイプのものも設置されるようになりました。 羽毛ふとんに合った洗濯コースを選びましょう。
コインランドリーのメリットは、家では洗えないサイズも洗えること。 さらにその日のうちに、洗濯が完了することです。
しかしデメリットもあります。 コインランドリーは多くの方が利用します。 そのため衛生面が気になる方も多いです。
さらにふとんを持ち込まなければならないため、運搬に手間がかかります。
またコインランドリーを使用する場合は、自分で判断して洗濯を行わなければなりません。 判断を間違えると羽毛ふとんを傷め、破損する恐れもあります。
乾燥についても、しっかり中の羽毛まで乾ききっているかの判断が難しいので、生乾きのまま使用して雑菌が増えてしまったり、臭いが残ってしまったりする場合もあります。
近くのクリーニング店にお願いする3つ目は近くのクリーニング店へお願いする方法です。 クリーニングのプロにお願いするため、自分で行うより羽毛ふとんを傷つけるリスクが大幅に下がります。 ふとんをクリーニング店へ持っていくだけでよいため、自分で洗濯する手間がかかりません。
しかし羽毛ふとんを何枚もクリーニング店へ持ち込まなければなりません。 さらに洗濯機やコインランドリーで洗うより、費用が多くかかり、戻ってくるまで日数が必要です。
またお店によって、羽毛ふとんの扱いが不慣れな場合もあります。
ふとんのクリーニングは汗や皮脂の汚れが多いので水洗いが最も有効ですが、クリーニング店によってはドライクリーニングのみの対応のことも。
ドライクリーニングは石油系の洗剤を使用するので油汚れは落とせますが、汗や臭いは落としにくく、逆に羽毛自体に含まれる自然な油脂分を落としてしまって、羽毛の性能を低下させてしまいます。
ふとん専門業者にクリーニングを依頼する最後はふとん専門業者にクリーニングをお願いする方法です。
ふとんのプロが行っているため、一般的なクリーニング店でお願いするより安心して羽毛ふとんを託せます。 業者によっては、ふとんを宅配業者へ引き渡すだけでよかったり、自宅まで取りにきてくれたりすることも。
大切な羽毛ふとん。 信頼できる業者へ依頼する方法が、一番おすすめです。
羽毛ふとんクリーニングなら「おうちdeまるはち」がおすすめふとん専門業社へお願いしたいのなら、ぜひ「おうち de まるはち」をご利用ください!
年間10万枚を超えるふとんを見てきた「おうち de まるはち」。
ふとんに対する知識量と経験が違います。 1枚1枚のふとんをしっかり見極めてからクリーニングを行い、最高の状態になったおふとんをお客様へお届けしています。 安心して、大切なおふとんをお預けください。
また「おうち de まるはち」は、スタッフがご自宅へふとんを取りに伺います。 その場でふとんの状態をチェックしながら、お申込書を作成し、お預かりします。 もちろんクリーニングを終えたふとんもスタッフがお届けしますので、ご安心ください。
ふとんについて熟知した専任スタッフが、1枚1枚丁寧にクリーニングいたします。 気になる方は、ぜひ「おうち de まるはち」へご相談ください。
羽毛ふとんをクリーニングに出す前に気をつけること羽毛ふとんをクリーニングに出す前に、チェックしておかなければならないことがあります。
それは次の2点。
具体的にどのような部分を見ればよいか、ご説明します。
羽毛ふとんの品質表示を確認する羽毛ふとんの中には、クリーニングで洗えないものがあります。
例えば羽毛ふとんの中に羊毛やウレタンチップなど、ほかの素材が混じっているものです。 また熱溶着テープが使用されている羽毛ふとんもクリーニングできません。 クリーニングすると接着剤が剥がれてしまう可能性があるためです。
そのため必ず品質表示を確認してください。
またクリーニングに出す業者によって、クリーニングできない製品は異なります。 不安な場合は、直接問い合わせてみるとよいでしょう。
側生地のやぶれ・ほつれをチェックする側生地に穴があいていたり、ほつれがあったりする場合は、クリーニングできない可能性があります。 中から羽毛が出てくることがあるためです。
しかし「おうち de まるはち」なら、簡単なほつれややぶれは補修してクリーニングすることができます。 ふとんの状態を確認・診断させていただき、最適なご提案をいたします。 一度「おうち de まるはち」にご相談ください。
羽毛ふとんはクリーニングプラス「メンテナンス」が重要!羽毛ふとんを清潔に長持ちさせるため、定期的なクリーニングはとても大切です。 しかしそれに加えて、日常的なメンテナンスも非常に重要です。
メンテナンスを行い、気持ちよい羽毛ふとんで、快適な睡眠時間を確保しましょう。
必ずカバーをかけて使用する羽毛ふとんを直接使用するのではなく、必ずカバーをかけて使いましょう。 カバーは汚れを防いでくれます。
またカバーはこまめに洗いましょう。 衛生面を考えると、週に1回程度の洗濯がおススメです。
天日干しは短時間!ふとんたたきはしない天日干しを定期的に行い、ふとんの中の湿気を除去します。
ポイントは短時間で行うことです。 長時間日光にさらすと、逆に羽毛ふとんを傷めてしまいます。
天気のよい日に片面1時間ずつくらいで十分です。 紫外線による側生地の劣化を防ぐため、カバーをかけたまま干すのが理想的です。
また天日干しでよくしがちな、ふとんたたきは絶対に行わないでください。 ふとんたたきの衝撃で、中の羽毛が壊れる可能性があります。 側生地を傷めることにもなるため、絶対にやらないようにしましょう。
ふとん乾燥機を適度に使う天日干しがしにくい冬には、ふとん乾燥機を利用しましょう。 ふとんをしっかり乾燥してくれ、ダニの繁殖予防にもなります。
就寝前の1時間程度、乾燥機を使うことをおススメします。 ふとんが暖まるため、寝付きもよくなります。
ときどき掃除機を簡単にかけるときどき羽毛ふとんに掃除機をかけましょう。
羽毛にもよりますが、ダウンファイバーと呼ばれる毛切れをした細かい羽毛が付くことがあります。 特に縫い目にゴミがたまりやすくなるため、ふとん用のヘッドブラシを装着し、軽く掃除機をかけましょう。
ダニの死骸やフンを取り除く効果もあります。
圧縮袋を使った収納は極力避けるシーズン終わり、ふとんの収納に圧縮袋を使う方も多いと思いますが、羽毛ふとんを圧縮袋へ入れることは避けてください。
羽毛が折れたり、壊れたりする可能性があります。 また側生地にフェザーの羽根軸が刺さり、生地を傷めてしまう恐れも。
圧縮袋はビニール製が多いため、湿気がこもり、カビが発生する可能性もあります。 さらに長期間圧縮していると、かさ高が戻りにくくなったり、臭いが残ったりします。
羽毛ふとんの収納に、圧縮袋の利用はおススメできません。
まとめ羽毛ふとんを長く使うためには、定期的なクリーニングが必要です。 クリーニング方法には「自宅で洗う」「コインランドリーを利用する」「近くのクリーニング店へ依頼する」などがありますが、「ふとん専門業者へクリーニングをお願いする」方法が一番おススメです。
ふとんのプロだからこそ、1枚1枚の状態を見極めながらクリーニングしてくれます。
また定期的なクリーニングだけでなく、日常的なメンテナンスも羽毛ふとんを清潔に使い続けるコツです。 羽毛ふとんの機能を高め、心地よい睡眠を得るためにも、クリーニングとメンテナンスをしっかり行いましょう。 |
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