圧縮袋の種類と使い方

圧縮袋は、以下の3つの種類に分かれています。
●バルブ式
●チャック式
●手押しタイプ
種類によって使い方が異なるので、それぞれの特徴を一つずつ解説します。
バルブ式
バルブ式は、圧縮袋についているバルブに掃除機を押し当て、空気を吸い出すのが特徴です。

ふとんを入れてジッパーを閉じ、バルブに掃除機の先端を垂直に付けてスイッチを入れると、空気を吸い込んで圧縮できます。
ふとんを圧縮袋に入れて外側から空気を抜くだけなので、力の弱い方でも簡単に圧縮が可能です。
圧縮力が強く、他のタイプよりコンパクトに収納できるので、部屋が狭い方や収納スペースが限られている方におすすめです。
しかし、圧縮力が強いが故に、素材を傷めてしまうデメリットもあります。
また、掃除機によって規格が異なるため、思うように吸引できない場合もあり、注意が必要です。
バルブ式を使用する場合は、使用予定の掃除機が圧縮袋に対応しているかをきちんと確認してから購入することが大切です
チャック式
チャック式は端の方に隙間を開け、掃除機で中の空気を吸い出して使うタイプの圧縮袋です。

ふとんを入れた圧縮袋のチャックを閉める際に、掃除機の吸い込み口が入るだけの隙間を開けておき、そこから空気を吸い出して使用します。
チャック式は袋の隙間から掃除機を入れるため、空気が漏れたり、逆流したりしやすくなります。
そのため、しっかり圧縮するために時間や手間を要する場合があります。
しかし、バルブ式より価格が安いため、できるだけ安く済ませたい方にはチャック式がおすすめです。
手押しタイプ
手押しタイプは名前の通り、自分の手でふとんを圧縮して空気を抜くタイプの圧縮袋です。

ふとんをくるくると丸めながら、少しずつ圧縮しましょう。
手押しタイプは手動のため圧縮力が弱く、圧縮するものが大きくて厚みがある場合は、空気を抜く作業が困難になる点がデメリットになる場合があります。
しかし、手動で優しく圧縮できるので、ウールなどの繊細な素材のふとんを傷つけることなく圧縮したい場合には非常におすすめです。
また、手押し式は静かに圧縮できるのがメリットです。
掃除機を使用しないので、深夜や早朝など時間を気にせず圧縮できる点は、周囲の環境が気になる方にとって、メリットが大きいでしょう。
ふとんを圧縮袋に入れる際に気をつける点は4つ!

圧縮袋にふとんを入れる際に気をつける点は、以下の4つです。
●清潔な状態に整える
●ファスナーの内側を拭く
●圧縮しすぎない
●三つ折りにして入れるのがポイント
正しい使い方を知って、ふとんを清潔に収納できるように努めましょう。
清潔な状態に整える
圧縮袋を使用する際は、ふとんを清潔な状態にしてから収納することが大切です。
毎日使用するふとんには、目には見えない汗や皮脂汚れ、ダニやダニの死骸・フンなどが付着している可能性が非常に高いです。
綺麗に見えるからといってそのまま保管すると、カビやダニ、嫌な匂いの発生原因につながります。
そのため、圧縮袋に入れる前に天日干しやふとん乾燥機などを使用し、清潔な状態で収納することが大切です。
ふとんの中に溜まった湿気を飛ばし、掃除機でダニの死骸・フンを吸い取ることで、清潔な状態に整えられます。
また、衛生的なふとんを使用して眠ると睡眠の質が高まり、アレルギー症状の改善も期待できます。
ふとんを綺麗な状態に整えてから圧縮袋に保管し、次回も気持ちよく使えるように管理しましょう。
ファスナーの内側を拭く
圧縮袋を使用する際は、チャック部分を濡れた雑巾などで拭いてから、ふとんを収納するのがおすすめです。
チャック部分を拭くことにより、圧縮した空気が逆流するのを防げます。
拭く工程を省くと、目には見えない小さな異物により隙間ができ、少しずつ空気が逆流し、日数が経つにつれて元の状態に戻る可能性もあります。
小さなホコリなどを拭き取ることで密閉度が上がり、圧縮の効率が良くなるでしょう。
圧縮しすぎない
ふとんを圧縮袋に入れる際は、圧縮しすぎないことがポイントです。
圧縮しすぎるとふとんの弾力性がなくなり、元の形状に戻りにくくなってしまいます。
これは、ふとんの寿命を縮める原因にもつながります。
圧縮する際の目安は、ふとんの厚みの1/3程度といわれています。
圧縮袋でふとんを管理する際は、圧縮の目安を守り、ふとんを潰しすぎないようにすることが大切です。
三つ折りにして入れるのがポイント
ふとんを圧縮袋に入れる際は、三つ折りにすることがポイントです。
「どうせ潰れるから」と、ふとんを整えずに入れると、生地が傷み、元の状態に戻りづらくなってしまいます。
圧縮袋でふとんを管理する際は、正しい方法で保管するようにしましょう。
ふとんは縦に三つ折りにし、その後、横に三つ折りにして圧縮袋に入れると簡単に収納できます。
大きいふとんを三つ折りにする際は、自身の体重をかけて押さえながら畳むと、どなたでも楽に畳むことができるでしょう。
ふとんを圧縮袋に収納するメリット・デメリット

ここでは、ふとんを圧縮袋に収納するメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
良い点だけでなく、悪い点があることも理解してから使うと、後から後悔せずに済むでしょう。
メリット①:収納場所を取らない
ふとんを圧縮袋に保管するメリットの一つは、場所を取らずに収納できる点です。
ふとんは重たくてかさばるため、そのままだと収納場所を圧迫してしまい、他のものが収納できなくなります。
しかし、圧縮袋を使用するとコンパクトになり、通常の半分以下のスペースで収納が可能です。
特に、収納スペースがない部屋に住んでいる方や持ち物が多い方にとって、収納場所が確保できるのは、非常に大きなメリットでしょう。
メリット②:ダニやカビを予防できる
圧縮袋を正しく使用すると、ダニやカビを予防できる点もメリットの一つです。
ふとんをそのままの状態で置いておくと、室内や外気から湿気やほこりを吸い込み、カビやダニなどの発生原因につながります。
しかし、ふとんを清潔な状態にしてから圧縮袋で管理すると、室内の湿気などが入る隙がなく、ダニが発生するリスクを減らし、清潔に保管することが可能です。
また、圧縮袋の中に乾燥剤や脱酸素剤を入れておくと、湿気を取り除き、ダニやカビの予防効果が高まるため、おすすめです。
デメリット①:元の形状に戻らないことも
圧縮袋の使い方によっては、ふとんが元の形状に戻らなくなってしまうこともあります。
コンパクトにしたいからといって強く圧縮しすぎると、ふとんに大きな負荷がかかってしまいます。
短期間ならさほど問題はありませんが、長期間強い力で圧縮し続けると、圧縮された状態で形状記憶してしまうこともあるため、注意が必要です。
特に、羽毛掛けふとんはデリケートな素材でつくられているため、ふわふわ感や保温性が損なわれ、最悪の場合はふとんを買い換えなければならなくなることも考えられます。
そのため、圧縮袋を羽毛掛けふとんに使用するのは、控える又は細心の注意を払って使用することが大切です。
ふとんを圧縮する際は、圧縮しても問題ないふとんであるかどうか、圧縮袋の使い方に問題がないか等、気を付けて使用するようにしましょう。
デメリット②:収納場所の温湿度コントロールが必要
圧縮袋はビニール素材のため、外気の温度や湿度が高い状態が続く場所に保管すると、中に水滴が発生する場合があります。
そのため、押入れやクローゼットの換気をしたり、一定の期間が経過したら圧縮袋から1度出したりするなどのメンテナンスが必要になります。
状態によっては湿気がたまり、カビや臭いの原因になるため、収納場所の温度や室温コントロールをしなければならない点は、デメリットにつながるでしょう。
大切なふとんはクリーニングに出すのがおすすめ!

デリケートなふとんや長く使いたい大切なふとんは、クリーニングに出すのがおすすめです。
圧縮袋でふとんを管理すると、収納場所を確保できるなどのメリットがありますが、一方でふとんを傷めてしまう可能性もあります。
また、シーズンごとにふとんを清潔に整える手間や時間がかかるため、忙しい方にとってはデメリットに感じることもあるでしょう。
そんな方におすすめなのが、引き取りから配送まで全て任せられる「おうちdeまるはち」です。
「おうちdeまるはち」では、面倒な申し込みから引き取りまで、すべてお任せでOKです。
お申し込みフォームまたは電話にて申し込むと、スタッフがお客様のご自宅までふとんを引き取りに伺います。
そのため、忙しい方でも時間を気にせず、クリーニングを利用できます。
さらに、「おうちdeまるはち」では、ふとんクリーニング後の長期保管オプションサービスを提供しています。
クリーニングを終えた清潔なふとんを、温湿度がきちんと管理された専用保管庫で圧縮せずに保管するため、大切なふとんを傷めてしまう心配がありません。
また、保管期間終了後には再乾燥してお届けするため、ふんわりと気持ちのいい状態のふとんをすぐにお使いいただけます。
最長6ヶ月間のお預かりが可能なため、かさばる冬用ふとんの置き場所にお困りの方にもおすすめです。
クリーニングに行く時間がない方、ふとんを丁寧に保管したい方は、ぜひ「おうちdeまるはち」を利用して、清潔にふとんを管理しましょう。
まとめ

圧縮袋を使ってふとんを収納すると、少ない収納場所で大きなふとんを保管でき、また、清潔な状態を保つことができます。
ふとん圧縮袋は種類によって使い方が異なるので、事前にどんなタイプにするか確認してから使用しましょう。
また、管理する際は、ふとんを清潔にしてから保管することが大切ですので、天日干しや、ふとん乾燥機を使用してから圧縮袋に入れるようにしてください。
寝具の収納や保管などのメンテナンス方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
「ふとんの保管にベストな環境とは?日常収納と長期保管で気を付けたいポイントを解説!」
また、手間や時間が惜しい方は、クリーニングに出すことがおすすめです。
今回ご紹介した「おうちdeまるはち」を利用して、大切なふとんを綺麗に保管しましょう。
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